なぜ体に良い料理を作ろうと思ったのか?私の病気の話。Vol.9
・栄養がとれる食材の組み合わせ
何に栄養があるのか、どの栄養素が体の症状に効くのかは勉強しました。
加えて食材の組み合わせも、栄養素を効率よく摂取できるのに重要なのではと考えるようになりました。
脂溶性のビタミンであればオイルと一緒に食べたり。
ほうれん草の鉄分であれば、吸収効率が悪い非ヘム鉄と、ビタミンcやハム鉄を多く含む肉と組み合わせたり。
食材が含む栄養の組み合わせを考え、より栄養を取れるように調理するようになりました。
・健康的な調理方法
次のステップとして、どのような調理方法をとれば、うまく栄養を取れるのか考えるになりました。
例を挙げるなら、トマトは生で食べた方がビタミンは取りやすい、加熱した方がリコピンは取りやすいなど。
ほうれん草は生の方が水溶性のビタミンは取れるが、シュウ酸は残るため茹でたほうがシュウ酸は取りのぞけるなど。
ビタミンBCは水溶性、ビタミンADEKは脂溶性など、以前栄養学で勉強した知識が、実生活で使えるレベルまで落とし込めたのを実感した瞬間でした。
生、煮る、蒸す、茹でる、焼く、揚げるなど。
それぞれの食材にとって、どれが最も適した調理方法なのかを勉強しました。
・体に害がある調理法
栄養が摂りやすい調理方法を勉強しましたが、逆に体に害がある調理方法もあるのでは?と疑問を持ちました。
健康的な食事に関する書籍を読んでる際、AGEsというものを知りました。
AGEsとは終末糖化産物と言って、タンパク質と糖が高温で結びつくと発生する毒性が高い物質です。
加えて体内に入ると体外に排出しにくいため、いかに食事から摂取しないかが大事になります。
何となく揚げ物や、焼き肉のこげた部分などは、体に悪いイメージはありましたが、予想どおりでした。
ファーストフードなども体に悪く、太りやすいなどと勝手なイメージがありましたが、こちらも想像通りAGEsは高く加工食品はやはり体に悪いんだなぁと。
やはり食材は良くても、調理法によっては、台無しになり害が出てしまうことがあると学びました。
・食事の栄養バランス
PFCバランス(タンパク質、脂肪、糖質)や、食材ごとの糖質やカロリーなど、今まで栄養学の本で学んだことを再確認したりして、自分の食事に足りてないもの、摂りすぎているものなどをピックアップし、自分の食事を再度見直しました。
・自分の食事に足りていないもの
私の食事を見直した際、たんぱく質の摂取量が、明らか少ないことに気づきました。
タンパク質を摂取するのに吸収効率が良いのは肉類です。
しかし、肉類は焼くことによるAGESの発生が多いため、アレルギー体質の私は、いかに肉類を焼かずに摂取できるかが重要なことだと感じました。
先ほど述べたように焼いたり、揚げたりするとAGEsが発生するため、蒸す、茹でる調理方法を選んで肉を食べました。
・今食べているものをアップデート
勉強していくうちに炭水化物の主な摂取源としていた、パン、お米に関しても改善できるんではないかと考え始めました。
パンに関しては小麦を主成分としているので、アレルギー体質の私にとっては、避けた方が良い食材になるのは明白でした。
加えて白米を食べることも、あまり栄養価が高いわけではないので、玄米にしてみようか、何か他のものに代用できないか考えていました。
そこで目についたのがジャガイモやサツマイモなど、糖質のほかにミネラルやビタミンなどの微量栄養素が含まれている食材でした。
・目指すべき食事
理想的な食事メニューは、大体頭の中で出来てはいたのですが、それをどのように調理をするのか、また実際にその食生活で自分が過ごせるのかは分かりませんでした。
課題は山積みで、食生活の改善の道のりは長いなぁと感じました。
いきなりは無理でも、少しずつでいいので自分の食事をよりよくし、体の状態をよくなればなぁと考えていました。