仕事の早い人の特徴
会社の上司が、
とても仕事の早い人でした。
メールを受信してから、1分返事しないだけで
めちゃくちゃ急かしてくるほど。
『メールは5秒以内に返事しろ』というのが鉄則。
当時の私は
「え?5秒でメールの内容理解できないんですけど…。」と
思っていましたが、だんだん意味がわかってきました。
慣れていない仕事やちょっと失敗してしまったときでも、
メールの返信、レスが普段早いだけで
クライアントの反応が良いのです。
「わからなくても、一時回答をする」
これ、めっちゃ大事です。
何かを始めるときも、
「落ち着いてきたら」「この仕事が終わったら」「お金が溜まったら」など理由をつけて動かない、動けない人が多いと思います。
少しでも難易度の高いことにチャレンジするときなどは、
とくに不安から行動を起こせなくなってしまう傾向にあります。
ドーパミンを刺激して行動する
私が上司に教わった「5秒ルール」は、
アメリカテレビ番組の有名司会者で知られるメル・ロビンズ氏が考案した手法と重なります。
著書は全米100万部のベストセラーとなるほど。
方法は簡単です。
「5、4、3、2、1」と カウントダウンして、
自分のなかの恐怖心を無視し、 勇気と自信の声に従って行動するのです。
やる気になったから行動するのではなく、
「行動するから、脳がやる気になる」
という脳科学を活かしたものだそう。
やる気の脳内物質であるドーパミンが脳の行動中枢を刺激して、
行動喚起のモチベーションに転換されるそうです。
今日はやる気が起きないなー。
と思った方はぜひ、「5秒ルール」で強制的に行動させるのがおすすめです。
意思とは関係なく、やる気に満ち溢れてきます。
私もこの本を読み、毎朝、仕事を始める前に、目を閉じて、数字を思い浮かべてカウントダウンを口にして、スタートを切ろうと思いました。
悩む時間をなくし、仕事をスピードを格段にアップさせ、
『仕事が早い人』の仲間入りをします。
作業記憶のメモリを抑える考え方
もう一つ、仕事を早くこなすには、
入念な準備時間を省くこと。
脳内にある、
作業記憶の消費を最小限に抑えることがポイントとなってきます。
脳の前頭前野が担う機能で、思考力や集中力に直結する部分のメモリを空けなければいけません。
人間は選択肢がたくさんあると
フリーズしてしまう傾向にあります。
例えば、
Aくん、Bくんどっちと付き合おうかなー。と迷ったとき。
『Aくんは頭がよくて爽やか。でも時間を守らないんだよなー。』
『Bくんは、時間を完璧に守るけど、天然さん。』
2択だと、どこを譲るかで決められると思います。
それが、もし、
Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくんの中から1人選んで!
と言われると
相当悩みます。決められないと思います。
同じように、仕事でもたくさんのタスクを進めていると、
記憶のメモリはどんどん消費され、ひとつの物事に集中する力を発揮できなくなります。
これを避けるためには、とにかく迷わせる選択肢を減らしていくだけです。
事前準備が好きな人は、
行動するまえに、プランA、B、C、D、E、Fなどと、
計画をたくさんねって、
可能性のある事象を洗いざらいにしてから選ぼうとします。
これは、返って身動きがとりずらくなります。
仕事の早い人の特徴は、
『プランは3つまで』。
MAX、MINIMUM,NORMALのみ考えます。
3つ用意しておいて、間違えたら、すぐに改善して試すだけです。
「ファーストチェス理論」というのがあります。
この理論は、チェスにおいて
「5秒で考えた打ち手」と「30分で考えた打ち手」は、
実際のところ86%が同じだったと実証されたそうです。
長く考えればいいわけではないですね。
正解だけにとらわれずにアウトプットしていけば、
データベースは蓄積され、直感力がついていきます。
私も、改善のトライ&エラーを繰り返しながら、
日々成長していきます。
川瀬 沙耶花