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[技術ライティング講座]講座の振り返り#5

ホッタです。

2024年1月から、ノンプロ研で技術ライティング講座を受講しています。2月16日(金)に第5回目の講義がありました。その内容について印象に残ったことや学びになったことを書いていきます。

今回のテーマは「文章を書く技術2」です。前回に引き続き書くことについて学んでいきます~

講座第5回のTogetterまとめはこちら↓↓↓


良い文章とは

まずは、良い文章とは何か?という問いから始まりました。
そこで前回学んだ、書くことの価値について復習しました。

書くことの価値

私達が文章を書くのは、課題を解決する方法を提供することでした。そのコストを下げることが文章の価値でしたね。

ここでコストを解決するのに必要な時間と考えると、良い文章とは
「より少ない時間で課題の解決(=目標の達成)ができる文章」
です。

ここで一つ注意したいのは、コストを下げることを目的とするあまり、目標も下げてしまうことです。
たとえば、説明が難しい概念に触れないことや、とりあえず暗記やコピペでOKとしてしまうことなどです。

これは、コストを下げるために質や量を減らしてしまうやつですね。最近ポテトチップスの量が少なくてびっくりしますよね。(まあ多いと食べ過ぎるだけなのでいいのですが。。)

では、目標を下げずに速く目標達成できる文章を書くには、以下のポイントがあります。

  1. これまで知られてない方法を発見して書く

  2. ターゲットマッチした文章を書く

  3. より速く理解できる文章を書く

もちろん基本は中身で勝負ですが、読み手の視点で考えると「より速く理解できる文章=リーダブルな文章(読みやすい)」も重要です。

リーダブルに書く技術

リーダブル、つまり読みやすい文章を書くにはどうしたらよいでしょうか。これは先人たちの知恵である「作法」がありますので、それに従って書けば大丈夫です。

ここで3回目から今回にかけてやってきた「ラクに書く技術」の最後の項目「作法を知る」が登場します。

作法を知る

作法とは、きまったやり方・しきたりのことで、書くための選択肢を減らすテクニックです。

今回習った作法は、以下の7つです。

リーダブルな文章を書くための作法

ひとつずつ振り返っていきます。

1.一度に一つのことを

一度にひとつ

文章を書いていくと、ついつい一度に複数のことをまとめて書いてしまいます。慣れもあるとは思いますが、常に意識していきたいですね。

2.明確にする

明確にする

これも意識しないとやりがちなので注意です。こちらは最近Slackで私が投稿したメッセージです。逆説ではない「~が」を見事に使っています。

逆説ではない「~が」を使ってしまった例

正解は「東京オフラインもくもく会の日時は、3/9(土) 13:00~17:00で確定です!」ですね。今回はたまたま見つけたので、普段から無意識に書いてしまっている可能性大です。

3.ガイドする

ガイドとは、文章の内容を理解しやすくするための要素です。

ガイドする

例えば接続詞は、それ自体は何かを説明する要素ではありませんが、次の展開をガイドできるので、文章が読みやすくなります。
逆に、使い方を間違えるととても読みにくくなってしまうので、注意が必要ですね。

接続詞の例

4.見た目をやさしく

私達が書く文章は、文学作品ではありません。中身を理解してもらって初めて価値が出るので、やさしい文章を書きたいです。
具体的には、以下を使ってやさしく読める文章にしていきます。

やさしい文章

「ひらく」というのは、接続詞などをひらがなにすることで読みやすくすることです。そういえばだいぶ昔に会社で「但し→ただし」にしろって言われたような気がする。。

5.一貫性をもたせる

技術に関する文章では、一貫性が非常に重要です。
表記揺れが目立つと、この文章の内容は大丈夫か?と不安になってしまいますよね。さすがに市販の本で表記揺れを見ることはないですが、普段の業務で書く文章では気をつけたいところです。

一貫性

6.適切な密度で

情報の密度とは、文字数あたりの情報量です。
例えば、プログラミング用語で「変数」という用語があります。これを「データに付与できる名前つきのラベル」と表現することもできます。
どちらも情報量は同じなので、文字数の少ない「変数」の方が密度が高いです。
しかし、ただ密度が高ければいいわけではなく、その文章を読むターゲットが持っている前提知識も考慮する必要があります。初心者向きの文章であれば、最初に出てくる用語は密度の低い言葉で説明する必要もあります。

適切な密度で

7.自然な構造にする

前回で文章全体の構造について学んだ内容に近いですね。

自然な構造

MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取ったもので、「漏れなく、ダブりなく」という意味です。

「粒度」とは、構成単位の粗さや大きさのことで、箇条書きで書く場合や、文章の構成要素を作るときに考慮します。

たとえば以下のようなケースです。揃ってないと気になってしまうのでリーダブルではないですね。

粒度が違う構成要素

まとめ

今回は、文章を書く時の作法について学びました。
どれも言われれば理解できることばかりですが、いざ書いてるときには見落としがちなものばかりです。

講師のHirocomさんからは、あまり作法にこだわりすぎると何も書けなくなるので、まずは気にせずどんどん書いて後で修正すればよいとのことでした。

最後に、TAのおおさきさんから「リーダブル作法カード」を頂きました。目の前の壁が空いてたので、印刷して貼ってみました。いい感じですね!

リーダブル作法カード貼ってみた

この作法は普段の業務で文章を書くときにも役に立つものばかりなので、日頃から文章を書くときには心がけていきたいです。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。