福島県湯岐温泉 山形屋旅館宿泊 の旅(2ー1 温泉「天然岩風呂」について)
この2泊3日の旅は、マガジン化していまして、矢祭の水に関する(1ー1)(1-2)などは下記マガジンよりご覧ください。
本題に入りますが、山形屋旅館の温泉そのものの写真は今回撮影しておりません。というのは、あまりにも透明度の高いあの温泉を、わたしのスマホカメラでは表現できないと思ったからです。下記山形屋旅館さんのホームぺージの「温泉案内」のところや、別途検索されて、素晴らしい湯舟の画像をご覧いただければと思います。
1.源泉掛け流しの「天然岩風呂」の概要
上記で写っているのが「天然岩風呂」です。本館から数十歩歩いたところに別の建物があり、そこに入口、靴脱ぎ場、無料ロッカー、着替え通路(棚と首振り扇風機あり。奥を女性区分としてアコーディオンカーテンが設置されています)があり、アルミサッシの引き戸(男女は別で女性は奥になります)をあけると湯舟があります(一応2つあるといえるのかもしれません)。
女性専用時間はありますが、その他の時間は混浴となります。
お金を払っている日帰りの方は入らないといけないのですが、長方形であまり大きくない湯舟なので、男性が女性と一緒になると、いくら女性が湯あみ着着用でも、視線を動かすのも躊躇するほどの広さしかありません。
女性専用時間以外の混浴可能な時間帯に入る方はこの点ご注意ください。
今回はたまたま湯舟に入ってい女性には遭遇しなかったのですが、上がったばかりで通路で着替えられている方はいらっしゃったようです(音のする場所とアコーディオンカーテンの開け閉めの音でわかります)。そのときは着替え通路方面ではなく、窓(岩)方面を向き続けて浸かることになります。
一応2つある、と先程書いたのは、上段の湯舟は入ってもいいけど5分以内で出てくださいと書いてあったからです。できるだけ入らないようにしましたが、1回だけ、長方形の湯舟(奥側はほぼ岩です)に入ってシャワー(源泉です)を浴びた後、1分程度上段の湯舟に浸かり切ってしまいました・・・。
2.入浴・泉質について
泊まり客のわたしは、貸切風呂ですでに体を洗っていたので、全身(注意書きもあって尻も別途)を湯舟から2・3回すくって体に温泉をなじませたあと、湯舟に浸かりました。長方形の湯舟は、当地の最高気温25℃ー最低気温12℃くらいで入っていると、ちょうどよい感じの湯温でした。行くなら春秋の今頃が最高ですね。湯温計を持って行き忘れたのですが、39℃前後のアルカリ単純泉でして、しかも「ヌルヌル」でなく、「ヌル」くらいの、ほどよい体への負担の少ないお湯で、非常に好感を持ちました。
ただし「ヌル」ということで、油断していると滑ります。お酒を飲まれる方は特にご注意してください。
私の場合、すべって転ぶのが怖いので、湯治ベースで行く場合には、飲酒をしないのを大原則としています。
3.効能(とくに「腰痛症」について)
山形屋旅館の「温泉案内」のページの中ほどに、湯治に最適な泉質・効能が記載されています。6行19項目記載されている効能のうち、1行目の3項目めに「うつ状態」が記載されているのも特筆すべきことですが、2行目7項目めに「腰痛症」が記載されているのも珍しく、特筆すべきところです。
長方形の湯舟の窓側には、源泉が染み出てくる部分を一部窪ませたまま残しているところがありますが、これが実に腰にやさしく、効能の上の方に、腰痛症を記載しているのも納得がいくところです。
普通に湯舟につかると、お尻を湯舟の底に付ける形になります。浮力が多少あるにしても、腰にも自然の重力の関係でそれなりの荷重がかかります。
一方窪んだ部分は狭いんですけど、基本的な湯舟との境の部分に膝を当てて浸かってみると、荷重は膝(と足(のつま先))にかかるため、温泉の浮力の関係でお尻も腰に荷重がほとんどかからず、そういう意味で間違いなく効能があり、効能ポイントとして他のところと差別化できると言えます(とはいえ、軽くかがんだ状態で浸かっているのはちょっと不思議な姿勢ですけど・・・)。
なお、窪んでいるところは女性方入口のある奥のほうにあり、湯舟の底と窪みにしたがって膝を付けると、混浴時間帯に非常に近いところで女性と対面する形になります。腰痛の男性の方は女性がいない、または入ってこないときにぜひ試してみてください。
もちろん女性の方が女性専用時間に入るのであれば、ちょっと不思議な姿勢にはなりますが、安心して試してみてください、と言いたいところですが、身長が150cm台以下の方だともしかしたら深さの関係で足を底に付けると顔まで温泉に浸かってしまうかもしれないので、足を浮かせた状態でも大丈夫か試したうえでチャレンジしてみてください。
女性専用時間は、基本的に9時~10時、14時から15時と、宿泊客には夜の21時~22時となっていますが、季節などの事情によって変更される場合がありますので、外来入浴でも行く前には、必ず山形屋旅館の下記温泉案内サイトを確認してから行くようにしてください。
なお混浴可能な時間帯でも、1回の入浴可能時間は1時間500円(2024年10月現在)となっています。適温なので長湯が可能ですが、他の温泉と違って時間が短いので、日帰りの方はその点ご注意を。
次回は(2-2)として、本館からは屋根付き地上通路でつながっている「貸切風呂」について書く予定です。いつになるかわかりませんがよろしくお願いいたします。
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