おめでとう。
5年前の夏
阪神甲子園球場で当時高校3年生だった平沢くんはガッツポーズをしながらダイヤモンドを駆け抜けていた。
私が初めて見た彼の姿はこれだった。
シュッとした切長な目と愛らしい笑顔に私は
「うわあ…なんてかっこいいお兄さんなんだ…」
と思ったことを覚えている。
今日、12月24日はそんな彼の23歳の誕生日だ。
もう23歳になったのかあ…と思ったが当時13歳だった私ももうすぐ19歳になろうとしている。
そりゃそうだ。
確実に時間は流れていることを改めて実感した。
今年は彼にとってどんな一年だっただろう。
1軍の試合に出ることなくシーズンを終えた彼は今何を考えているのだろう。
今年のロッテは久々に?CS進出してファンとしてはコロナ禍の中でとても楽しませてもらったなあと思う。
けどやっぱり平沢くんのいない一軍はどこか寂しかった。
夏休みのない8月のようってまさにこれ。
5年の月日を経て平沢くんはとても色が黒くなったし、ガタイが良くなったし見た感じの変わったところはたくさんある。
でも、見た目こそ変わったものの入団当初から先輩たちに可愛がられているあの様子は5年経った今でもまだ見られることで
逆に平沢くんが後輩を可愛がるようになったのを見ると母のようにしみじみしてしまう。
私は野球が大好きで負ければ次の日の機嫌が悪くなるし勝てば次の日の機嫌は良くなる。
そこらへんのプロ野球好きのおじさんと変わらないと思う。
野球から毎日活力をもらっているのだ。
こんなにも人に活力を与えられる職業ってあるのだろうか。
少なくとも私の仕事は人に活力を与えられるようなものではないし、そうやって人に影響を与えられる仕事というのは世の中そうあるものではないと思っている。
華やかな世界に見えるあの場所に立ち続けるのはそう簡単なことではない。
でもそこで活躍するからこそ、その輝きはもっとキラキラして見えるのだ。
苦しい中でもがきながらも1軍の舞台で活躍する彼の姿を私は心待ちにしている。
改めて