#27「この人」に決めた理由
序章~新しい「顔」がほしい
「新しい顔がほしいなあ」
顔がよごれて力がでないアンパンマンでもないわたしが、どうしてこんな思いを持つに至ったのか。それはある方に
「メッセージに絵文字をつけたり、アイコンのイラストをちょっとほほ笑んだものにするだけでも、相手が受ける印象はかなり変わりますよ」
というアドバイスをいただいたからです。極めて愛想がない人間だという自覚を持つ「中の人」は、
「せめてアイコンだけでも笑顔にしよう!」
と決意。これまで使ってきたフリー素材のアイコンを卒業しようと思ったのでした。
新しいアイコンの制作にあたり、「この人」に決めた理由は以下の3点です。
①最高の成果物
②最強のポートフォリオ
③一歩上をいく提案
順番に説明していきます。
理由①最高の成果物
「一体誰にアイコン作成をお願いすればいいのかなあ」
そんなときに最初に思い浮かんだのが、オンラインサロンの #校正部 でご一緒させていただいている校正者&ライターのつっきーさん(@tsukiinet)の似顔絵アイコンでした。
つっきーさんのアイコンイラストは、可愛らしさもありながら、御本人の個性もよく表現しておられるように感じられました。だから、ぜひ私もこの方にアイコンのイラスト作成をお願いしたいと思ったのです。
つっきーさんにお聞きしたところ、アイコンの制作者はエダユカさん(@edayukaXD)というデザイナーさん。さらに、こっそりと費用についてもお伺いしたところ、私でも無理なく支払える金額だったので、即決しました。
つまり、今回わたしはエダユカさん御本人から一度も営業は受けていない。でも、彼女が作り上げた「作品」が無言のうちに営業をしてくれたんですね。
渾身の一品を作り上げれば、それがおのずから看板となり、仕事を運んできてくれる。これはデザイナーでもライターでも同じだと思います。
理由②最強のポートフォリオ
しかし、決心をしてから御本人に依頼するまでには、ややタイムラグがありました。
というのも、私は印刷会社に8年ほど勤めていましたが、そのときにディレクターの端くれとして
「デザインの意図を正しく相手に伝えるのはとても難しい」
という経験をしていたからです。
広報や会社案内などの印刷物のデザインを依頼するときは、なるべくデザイナーさんと直接お会いして、印刷物の目的やターゲット、お客様の意向などを丁寧に説明。さらにはこちらがイメージするデザインの見本などもつけて依頼していました。なのに、でき上がったものを見ると
「なんで…こうなるの?」
と思うことが結構あったんです。
しかもイラストとなると、修正対応や追加料金などを巡ってもめるケースもあり、本当に自分が思うような作品を依頼できるのかと不安でした。
こうした不安を全てぶっとばしてくれたのが、エダユカさん御本人のポートフォリオサイトです。こちらでは過去の作品例から納品までの流れ、料金体系やスケジュール、修正時の対応といったものまでが実に詳しく示してありました。
このいわば最強のポートフォリオによって、自分が描いていただきたい作品のイメージがよりはっきりとしましたし、依頼することへの不安も取り除かれたのでした。
理由③一歩上をいく提案
エダユカさんとのやり取りはメールを介して行いました。
「実際にお会いしなくて、ちゃんとニュアンスが伝わるだろうか」
こんな不安も少しだけあったのですが、それはエダユカさんが送ってくださった初稿のラフを見た瞬間、吹っ飛びました。
さらに初稿、再稿と打ち合わせを重ねる中ですごいなあと思ったのは、エダユカさんが、毎回こちらの思う以上のことを提案してくださったことです。
エダユカさんは、依頼時に送ったわたしの顔写真を元にイラストを作成してくださったのですが、(※ご本人の許可を得て掲載しています)
A案はやさしいイメージ、B案は目力を少し強くしました。
ながれのほとり様には『涙のほくろ』がございましたので、A案では描いてみました。しかし、涙ぼくろがあると、左右反転するとおかしくなります。なので、B案では消しました。わたしは基本的に左右反転しても使えるように描いています。
といった具合に、ほかにもわたしが気がついていなかった点までいろいろ考えて提案してくださいました。
「『笑顔で』ということだったので、微笑むイメージに加え、大きく口を上けている笑顔のパターンもつくってみました」
「実際にアイコンに入れたときのイメージもつくってみました」
このように、常にA案とB案という異なる案を提示しつつ、
「こうしてはどうでしょうか」
という御自身の考えをどんどん提案してくださったのです。
そのため、結果的にほとんど大きな修正らしい修正をすることなく、スムーズに理想のアイコンが作成できました。
ほぼ完成した段階で、
「エダユカさんは、どうしていつもこちらが考える以上のものを提案することがおできになるんですか?」
そんな思いをメッセージとしてお送りしたところ、
「みなさまの頭の中を探るお仕事なので、あっちかな~こっちかな~と右往左往することは多いですw」
という返信が届いたのでした。
まとめ
わたしが今回、アイコンのイラストをエダユカさんにお願いした理由は
①最高の成果物
②最強のポートフォリオ
③一歩上をいく提案
があったからです。
よく、ステキな洋服を買うと外出がしたくなるといわれますよね。
今回わたしはこのアイコン、いわば新しい「顔」に変えたことで、なんだか今までやったことがないような新しい仕事にも、積極的にトライしてみたい!と思えるようになったのでした。
おまけ
「このヘッドフォン、音楽用じゃない?」
こんな御指摘があるかもしれませんが、これはわたしがお願いしてあえてこちらにしていただきました。ぶっちゃけ、実際の作業のときはイヤホンを使っているので、ヘッドフォンはあくまでイメージです(笑)
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