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#64 ひきこもりフリーランスの夏の服装問題について
それはある暑い休日の夜のこと。
玄関のチャイムが鳴り響き、人の訪れを告げていた。
なんてことはない。おそらく時間指定していた荷物が届いたのだろう。
さっさっと玄関に行って荷物を受け取り、サインすればよい。ただ、それだけのこと。
……「普通」の格好をしているときだったらな。
そのときのわたしは、ふろ上がりたてのほやほやで、髪の毛すら乾かしていない状態だった。すっぴん&髪ぼさぼさ(びちゃびちゃ)なところまではなんとか譲歩しよう。しかし、この何年前に買ったかすら思い出せないようなパジャマ姿で人前に出るのはさすがにいやだ。これは40代女の尊厳にかかわる事態なのだ。
しかし、宅配の人にしてみればただでさえ忙しい時間帯。(そしておそらく40代女の尊厳なんぞどうでもよい)
仕方がないので、別室でズイフト(自転車こぎ)に夢中で、ピンポンが聞こえていないらしい夫を呼び立て、荷物を受け取ってもらうことにした(そもそも君の荷物だ)。こちらも暑いからと上半身裸だったらしいが、知ったことではない。
実はこのような「人前にでられない格好」問題は、一日中家にいる主婦やフリーランスに起こりがちなのである。ましてや昨今のように暑いと、どうしても格好がラフなものになる傾向があるのだ。
けれども、やはり家にいつ、誰がきてもそれなりに応対可能。フリーランスとして、いやその前に人として、そんな最低限のマナーをわきまえた服装はしておく必要があるだろう。
ということで、
「今、ちょっと『おうちヨガ』でリフレッシュしていたんです」
的な、スポーツウエアっぽい上下を着用することで、この夏を切り抜けることにした。
ちなみにこれらの服は、コロナが流行る前はジムに行くときに着用していたが、最近ではすっかり箪笥の肥やしと化していたもの。
このようなスポーツウエアは涼しいし、動きやすいし、なんといってもラク。顧客との打ち合わせや外出着ではなく、あくまでも部屋着なら、これぐらいのラフさは許されるのではないだろうか。