楽曲『Shall we weave a story!!』を作りました

7/31。
橘ありすさんの誕生日。
これまで毎年特に何もしていませんでしたが、
過ぎし2月の7thLIVE大阪でデレ熱が再燃してたこともあって、
かねてよりやりたかったイメージソングの制作に挑戦することにしました。

DTMはほぼ未経験かつ限られた時間での制作だったので、
曲自体のクオリティについては正直まだまだなのですが、
今年の目標だった「作曲」をとりあえず形にできて満足しています。

テーマについて

楽曲のテーマは「橘ありすの物語―第二章―」でした。
ありすは、自分の名前が嫌いだったり、Pの方針に疑問を感じたりと、
最初から順風満帆なアイドル活動が出来ていたわけではありませんでした。

そんなありすも、数々の経験を経て、
今ではベテランの風格(※僕の幻覚です)をまとっています。
無人島でサバイバル生活に挑めるのってトップアイドルにしかオファー来ない仕事ですよね(?)。

しかし、もちろんこれで満足するタマじゃあありません。
むしろこれからが彼女のアイドルとしての真のスタートです。
彼女たちシンデレラガールズは、トップアイドルへの階段を今日も上っています。
そうしてさらなる高みへと、新たな場所へと歩みを進める様は、
地図にない島を目指して航海する冒険者のようだと思っています。
ですよね、アリス艦長。
(デレステ最新カード「ビギニング・スカイ」の台詞はぜひ見てみてください)

ともかく、橘ありすの物語は、既に第一章を終え、
新たな章の幕が開いたのです。
次のステージへと一歩を踏み出した彼女を表現できるような、
これまでを振り返って、これからを見つめているような、
そんな楽曲を目指しました。

歌詞について

そんなテーマを踏まえながら、作詞をしました。
視点は自分(P)で行こうと決めていました。
このあたりは、イメソン作曲のきっかけになった
なでちゃんさんの影響を強く受けていますね。

僕は基本的に
「歌詞→メロ→コード→全体」
の順番で作曲をしています(といってもほぼ初制作ですが)。
作詞作曲を別の人が担当して、作曲→作詞(→編曲)の順で作る
メジャーなスタイルとは逆ですね。

僕は「音」と「感情表現」を極めて同一視しています。
コードが好きなのは、その理論的数学的美しさも然ることながら、
「音の組み合わせが感情を揺れ動かす」ことに
非常に感動しているためです。
なので、『伝えたい思い』をまず言葉として
書き起こして「歌詞」が出来上がって、
それとリンクするようにメロとコードを決めていく
順序を取っています。
(変態的なコードは大好きなのですが、
 結局『伝えたい思い』を表現する最適な手段を選択すると、
 シンプルなコード進行に落ち着きがちですw)

リプライでも感想いただいたBメロの部分は、
自分でも一番のお気に入りです。
そして、一番難産で、最後に決まった部分でもあります。

背中を押すのも
手を引くのも違うかな?
隣に立って
手を繋いで前だけ見よう
二人で!

新たなステージへとありすが向かうとき、
僕(P)はどこにいるんだろう?
そう考えたときに、
僕はPとしてありすを先導する立場だけど、
決してありすはついてくるだけじゃなくて。
(そんなタマじゃないんですよね、この人はね)

子供だと侮ることはとても出来ない、
しっかりと芯を持ったありすに、
むしろ僕もこれまで成長させてもらってたなと。
だから、僕の立ち位置は、前でも後ろでもなくて、
「隣」なんですよね。
自信を手に入れたありすに負けないくらい、
僕も自信を持って、彼女の隣に立っていたい。
それに相応しいPでいたい。
そんな思いから生まれた歌詞です。

全体を通して、
「僕とありすの二人」
であることは強調しました。

冒険を経て
僕たちは大人になってく
--------------------------
無敵な僕らの 不敵な笑顔に
世界よ驚け!

僕たちは一緒に成長して、
それから君が笑っているときは、
絶対僕も笑ってるんだ。

ちなみに、
「無敵」「不敵」「素敵」
の韻踏みはかなり初期から決めていましたw
これもなでちゃんさんのせいってことにしておきます(?)。

この制作の直前に、なでちゃんさんの今年の
イメソンの制作に携わってたこともあって、
とても影響を受けています。

メロディについて

前述の通り、メロは感情を表現するための最適な形を目指しています。
そのせいで音域がわけわからんくらい広くなって、
収録のときの自分にキレられることになるわけです。

でもキー4つくらい下げれば、
BUMP OF CHICKENでよくありそうな感じですよね、きっと。
ありすのイメージに白鍵が合うなというのと、
あとは単純にピアノが弾きやすいのもあって、
結局ハ長調のまま押し切りました。

Aメロが非常に低いのは、これは回想ターンなので、
話しかけるような低いトーンにしたかったからです。
これは女性には分かりづらいかもしれませんが、
男性は話すときはかなりチェスト(胸声)寄りで
発声しています。

なので、落ち着いた雰囲気になるように、
C3~C4あたりで構成しています。
実は、あまりに低すぎたので一部調整はしたのですけど。
それでも歌いやすさ的には低すぎたなーとは感じます。
この辺は、知識と技術がある人だと
きっと工夫するんだろうなぁと思いますね。

サビは、一周目はG4までと良心的なのですが、
「止まってられない!」や
「世界よ驚け!」は、
感情が天元突破して最終的にC5まで上がりました。
僕は(クオリティはさておき)
ヘッドを出すこと自体にはかなり慣れてるので、
出すだけなら別にいくらでも出せるんですが、
流石に歌いやすさ的には(以下略)。

コードと楽器について

これが語りたかったー!!(素直)
といっても、特筆するような点は実はあんまりありません。
感情にリンクすることを優先しているので、
Aメロ、サビともに考えていたのは
「コンファメ進行の雰囲気かなぁ」くらいです。
歌詞のない前後奏では、G7をB♭に置換して、
ちょっと遊びを入れましたが……w

これは単なる裏話なんですが、
感情とコードを出来る限りリンクさせて作っているので、
歌詞のメモはありますが、メロもコード進行も一切メモをしていません。
歌詞に対して、あるべきメロとコードは
構想段階でほぼ決まっているので、
歌詞を見たら思い出せるんですね。

さて、雰囲気としては、下記2曲をイメージしていました。
疾走感があり、何より前向きな、
「冒険感」を感じさせる楽曲です。

どちらもコンファメ進行ですね。

サウンドスケープの歌詞にもある

そして次の曲が始まる

は、主題歌である「響け!ユーフォニアム」でも登場する台詞ですが、
この曲のテーマとも合致していて、
特に全体において参考にしました。

それもあって、本当はサウンドスケープのような
「ブラス感」をもっと出したかったです。
知識と技量的に、前奏後奏にほんの少しだけトランペットを
入れるのが限界だったので、
いつかリベンジしたいですね。
(ストリングスもおそらくそうなんですが、
 ブラス系って音を重ねるのが何より難しそうなんですよね……
 ピアノ畑、本当に孤独なので(言い訳))

ドラムとエレキベースを入れて、
残りのほとんどはピアノで構成しました。
ストリングスを最後に少し足しましたが、
これは実は電子ピアノから出力しています。
ので、打ち込んだのは実質ドラムとベースだけですね。
(せっかく買ったのに生かされないCubase)

さて、コードの話に戻りますか(ウキウキ)。

唯一ひねったのは、Bメロの中盤です。

FM7 | CM7 | Bm7-5 E7 | Am A7/G
F#m7-5 | C/E | C#M7 | C#M7/G#
G7 | G7 | G7 | Ab Bb

メロも含めて、スケール外の音をたくさん入れています。
フォロワーから

「手を繋いで前だけ見よう」のメロディラインが(素人ですが)不思議な感じでおもしろい……

という感想をありがたくもいただいたのですが、
これはラとシをこの間だけ♭にしていて、
部分的に転調している感じにしているためです。
もちろんコードもC♯M7(D♭M7)から
ベースをG♯(A♭)に移すなどして、
バリバリに主張しています。

あとほとのくん、とりあえずⅣ♯m7-5入れておけばエモいとか
思ってますよね。
(※ここではF♯m7-5)
いや、ほんとにエモいと思ってるんですが、
この曲ではここでしか使っていません。
唯一エモをぶっぱしたのが、
歌詞で「隣」にあたるここなんですよね。

「隣」は、僕とありすの関係性を表した
最も重要な言葉だとこの曲では位置づけていました。
だから、この関係性を噛みしめる意味で、
Ⅳ♯m7-5を鳴り響かせました。

ということで、唯一語りたかったコードの話、
これにて終了。

おわりに

まあなんやかんや書きましたが、
結構自分の中では満足行くように出来たのと、
なにより反響がたくさんもらえたのが
やはり嬉しかったです。

こだわった、頑張ったポイントに気づいてもらえると、
本当に嬉しいものですね。

実は部分的には2番以降の歌詞も考えています。
ですが今のところは、これが
『Shall we weave a story!!』の
完成形ということにしておきます。
というのも、結局僕には今DTM力が足りてないので、
これをきちんと仕上げることは出来ないからです。

かにさんがベース弾いてくれて、
それはそれは嬉しかったのですが、
やはり(僕の打ち込んだ)ベタ打ちベースでは魅力半減だなぁ
というのは痛感しました。
上手くやれば打ち込みでももっとよくできるのでしょうけど。
※なお配布してるinst音源にも入れさせていただきました
※リンク貼っておきます

今年は、音楽の年にしようと思っていました(もう終盤戦ですが)。
マイペースに、DTM力もあげていきたいですね。
そしてそのとき、Full版を作ろうと思います。
最後まで作り上げた、初めての作品ですからね。

一切まとまりのない殴り書きでしたが、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
(音楽用語一切解説しないでごめんなさい)



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とりとめのない話。

生物の一生には、取り立てて意味なんてないと
僕は思っているのですが(突然の哲学)、
それでも僕の一生に意味を見出すならば、
それは音楽をやることなんだろうなあと
最近思っています。

昔、ほんの一時期だけ
ちゃんと絵をやってみようと思って、
そして続かなかったことがあります。
(僕がほんのちょっとだけ絵が描けるのは
 そういう理由です)

好きですし、楽しいですけど、
人生を多く割こうとするのがそれだったかというと
違ったんですね。

今は、幸いにして挑戦の余地の大きい
ことを仕事にしているのですが、
でもいつかは、僕はただの音楽好きとして、
子供や周りの人たちと音楽をして
生きていきたいななんて、
ほぼ30年生きてきた今は思っています。

僕の母は元々幼稚園教諭で、
(まだやってるか分からないですが)
近年は近所の子供たちにピアノを教えていました。
YA○AHAとかでレッスンをするほどじゃない家庭に、
「ピアノって楽しいね!」って
思ってもらえるようなレッスン(らしい)です。

また僕は長らく個別指導塾の講師をしていましたが、
学校教育や合同授業の塾についていけない子も多く、
個々と向き合うことに価値を感じていました。

一人ひとりに、「音楽って楽しい!」って
思ってもらえるような、
そんな人生になったらいいななんて、
最近思っています。

もちろん、きちんと音楽を向上させていきたいという気持ちは、
周りの人やプロを見ていて思います!
ここ一年、本当に音楽を中心に僕のTwitterは回っています。
推しの音楽家もたくさん出来て、楽しいですね。
アイドル追っかけるファンの気持ちが分かりました(?)。

まだ壁にもぶつかったことがない
駆け出し音楽家ですが、
少なくとも「僕が楽しい音楽」を
作ったり演奏したりは、
一生できる自信があります。

あとぴったり半年で終わる20代、
(誕生日は2/20です!覚えてね!覚えなくていいよ!)
音楽に満ち溢れて終えたいと思います。
そして、同じく音楽が好きな皆さんと、
音楽を分かち合っていけますよう。

僕もありすと同じように、
次の物語を紡ぐときが来ているんだなと思います。
「音楽を仕事にしたい」
という夢を、君は叶えたね。
今度は、僕の番だね。
頑張るから、これからも、隣にいてね。

まとまった?
まとまったことにしよう。
本当にとりとめのない(推敲もしてない、恥ずかしくてできねぇ)
話に最後まで付き合っていただき
ありがとうございました。

よかったら!SwwS!弾いたり歌ったり描いたり(?)してね!!!

ほとの。

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