旧正御影供~旧暦御入定日法会~
お大師様が御入定された3月21日の旧暦の日に合わせて
「旧正御影供」の法会が毎年執り行われています。
奥之院燈籠堂では午前9時~、御影堂では午後1時~、
お大師様のご加護に感謝する「旧正御影供」の法会が行われました。
撮影:2020/4/13
この日は様々な衣に身を包んだ僧侶が列をなし参道を歩く「お練り」があります。
山内の住職と共にお大師様の御名代を務める「法印御房」(法印さん)がお輿に乗り、非常に見応えのある法会です。
今年(2020年)は新型コロナウィルス感染症の影響で外出自粛になっており、当日は生憎の雨で参拝される方も少なくなっています。
御影堂の法会の様子です。2時間程行われます。
お経を唱えながら散華(さんげ)を参拝者向けに撒いています。
撒かれた散華はそれだけでも功徳があると云われていてありがたいのです。
法要等の際に供養や清めのために花を撒く作法を散華と言い、昔は蓮等の生花が使われていたそうですが、現代ではきれいな絵が描かれた色とりどりの花びらの形をした紙を使っています。
お輿に乗った「法印御房」です。
この日にお召しになるお衣は檜皮色(ひわだいろ)に染められたお衣で、まさにお大師様の御名代の証のようなもの。
お大師様が時の天皇より下賜された「檜皮色の御衣」が毎年寶亀院さんの井戸水で染めた生地で新調されます。3月の正御影供の際に奉納し1年間祈祷され翌年の法印さんがお召になられています。
4月ですがこの日の気温は3度。みなさま風邪等ひかれませんように。
参列者へ向けてお供えしていたお餅を御下がりで頂きました。
お花と散華は当日撒かれていたものです。
昨年(2019年)の様子はこちら(撮影:2019/4/25)
桜が咲いており観光客や参拝者の方も多く賑わっていました。
南無大師遍照金剛!
会場となっている御影堂は弘法大師の御影が安置され、限られた人しか中に入れない高野山で最重要の聖域になっています。今年は中止になってしまいましたが、「旧正御影供」の前夜にある御逮夜法会で1年に一度だけ一般内拝が許されています。
そんな御影堂と一緒に、弘法大師が建物やお堂で立体的に曼荼羅を表現したとされる風景を描いた御朱印帳はこちら!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?