小田原の飲食店と市民をサポートするアイデアを考えよう。コロナに負けるな!
本日4月10日、小田原市から市独自の「新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」創設が発表されました。現時点では詳細はわかりませんが3つの柱のひとつには「事業者などを支援する補助制度」につきましては、2億円の予算を措置し、苦境に立たされている地域の事業者を支えるため、経済団体などと連携しながら、幅広く支援策の知恵を絞り、準備が整い次第、実施に移してまいりたい」とあります。
小田原市長メッセージ(令和2年4月10日)
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/emergency/coronavirus/p29336.html?fbclid=IwAR1SUAFiwJBjIoq75U5yKkuPs-DQxv-0dJcUfZEkYkznI9dV5tMZAuOpaFQ
ご承知の通り、現在資金繰りが急速に悪化し窮地に立たされている観光飲食業関係者をはじめとする多くの事業者やフリーランスの方々がおり、今回の影響は既に震災時よりもはるかに大きなダメージを与えています。
一刻も早く、そして効果的な支援が実施されることを願い、僭越ながらこのnoteで投稿を始めてみることにしました。*今回は「飲食店支援」をテーマに議論します。
私たち報徳塾の講師でもある木下斉さんはじめ、小田原市民はもちろん、市街からも多くの皆さんのアイデアを募ってみたいと思います。
まずは、とりあえず私たちの報徳仕法的な考え方を投稿しますので、皆さまよろしくお願いします!
考え始める前に知っておきたい、小田原の偉人二宮尊徳翁から学べること。
思いだけではダメ!困っている人にきちんと届く効果的な支援を。
⇒その為に必要なのは、まずはきちんとした調査(実数把握)
例えば天保の大飢饉の際、小田原で飢え死にしそうになった4万人を救済し、ひとりの餓死者も出さずに厳冬を乗り越えた逸話から学んでみましょう。
小田原に急遽呼び戻された尊徳翁は、まず飢えた民の数を正確に抽出し無難・中難・極難に3分類し、飢饉を乗り越えるまで(春まで)にどれだけの米が必要か?を割り出し、ここから藩の備蓄米を引き、足りない米に必要なお金を余裕のある市民から募りました(無利息返済)。短期間でも緻密な計算(調査)に基づいて計画しています。
一見当たり前に思えることですが、現代の街づくりにおいても補助金ありきで、これができていない市町村での事例が多々あるので、これ極めて大事なポイントです。
「みんなを助けたい!」「何とかしたい!」という思いばかりが強すぎても、結果困っている人にきちんと収入が入る所までいかなければ成功とはいえません。失敗は許されない訳ですから、一刻を争う事態ではありますが、だからこそできるだけ詳細な調査をしなければならないと思います。
POINT! 何をやるにもまずは調査を!
それではまず、この記事のテーマにした「小田原の飲食店」「市民」の調査をWEB検索でごく簡単にしてみます。
【調査把握】
小田原市の人口 189,651人(令和2年3月1日現在)
参考 小田原市ホームページ http://www.city.odawara.kanagawa.jp/municipality/statistics/m-report/new.html
市内飲食店 1,392店
参考 食べログ(検索:小田原市)https://tabelog.com/kanagawa/C14206/rstLst/?vs=1&sa=%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%B8%82&sk=&lid=hd_search1&vac_net=&svd=20200410&svt=1900&svps=2&hfc=1&sw=
人口は的確な数字ですが、飲食店の数はあくまでも参考とします。実際には保健所さん(神奈川県)での飲食店営業許可数や商工会議所などで調査できればもっと正確な数字がでるはずです。
*時間の制約もありここでは上記店舗数を元に考えます。
公的資金を使う上で公共性を保つには?
小田原の飲食店を支援するために公的資金を使うとなると予想されるのが、平等性を欠く不公平の議論。
「困っているのは飲食店だけじゃない」
「なぜ飲食店だけにお金(公的資金)を使うのか?」
こうした意見です。確かにそうですよね。他の職業の人たちからすれば、助けたい気持ちはあっても「なんで?」「やりすぎじゃない?」という人の意見も多くでるのは当然のことだと思います。
アイデアの前提!市民全体にも、飲食店にも。
ですから、ここで皆さんに出してもらいたいアイデアは、ぜひ①市民と②飲食店の両方にサポートが行き届くものにしていただきたいと思います。
アイデア① BUY!LOCAL! お弁当食事券
そこで私たちがとりあえず思いついたアイデアは、まずは市民全員に食事券を提供し、②市民は自分の好きなお店のお弁当(食事)を購入して応援するというアイデア。
例1:1名1000円×189,651人=1億8965万円
4人家族なら赤ちゃんでも支給ですから4000円の家計応援になります。
今は一刻を争う時なので、有効期限にも制限をつけて、4月中に購入すると1000円、5月中は800円、6月以降は無効・使用不可。
とかすれば、みんな早めに購入に行けるのでは?
もう始まってる!応援の輪!
しかも、今小田原では既に「小田原テイクアウト大作戦!」という市民同士が立ち上げたプログラムもあったりするので券を発行した際にも他の市町村に比べれば市民同士の連携もとれているし、商工会議所や商店街連合会等々がきっと万全の体制をしいてくれるのではと思います。
小田原テイクアウト大作戦 タウンニュース記事
https://www.townnews.co.jp/0607/2020/04/04/523605.html
課題解決策も大募集?
そうなればあとは何をチケットとするか?どうやって渡すか?ですね。
紙で印刷すれば時間かかるし、余計な経費もかさむ、、、。
かといってWEBなどでも使えない人もいる、、、。
ここを速やかに解決するアイデア大募集中です!
これが動くとどんな効果が期待できる?
1.お店の売上がすぐにあがる!
2.食材や包材の仕入れが動くので仕入先も儲かる!
3.出勤が減り減収となるスタッフの給与が増える!
4.最終的には地元納税企業なら市の税収も上がる!
こんな効果も期待できるんじゃないでしょうか?
いずれにしても緊急事態宣言下での取り組みです。
感染拡大防止を最優先にしながら、どうやって今危機にある業種の人たちに1日も早くサポートできるか。だと思います。
さあ皆さん、ここからは皆でのアイデア出しです。ドシドシお願いします!他の具体的アイデアなども大募集です。
木下さんも同様のコラムを書いてくれています。有料記事になりますがご興味ある方ぜひどうぞ。
https://note.com/shoutengai/n/nd08848bf9d7e?fbclid=IwAR3VWa-YqRobwO5VJ2rkwmPmJCyGV7XYiScnK94JJ65z89m_HRBih8fDyC4
*この投稿は報徳流地方創生塾 小田原特別編 実行委員会(報徳二宮神社・(株)FM小田原)が行っています。
当初予定しておりましたセミナーはコロナウィルスの為中止となりました。