【ホトカミ日記】自己紹介|東洋人の自覚
こんにちは、ホトカミのデザイナーのルイです。
「ホトカミ日記」は、2020年7月からホトカミのnoteで運営の様子を紹介する記事です。毎週月・水・土曜日の17時に公開を予定しています。
ホトカミのnoteを書くのは初めてではないですが、【ホトカミ日記】に合わせて、今回は自己紹介をまとめたいと思います。
自己紹介
私は中国の広東省出身で、7年前日本に留学にきました。卒業してからずっと日本に就職しています。
高校時代に中国の唐の時代(618年 - 907年)にハマっていて、
ある本で「唐の文化を感じたいなら今の日本の奈良に行け」という言葉を読みました。
このきっかけで「日本に留学に行きたい」という夢を持ち始めました。
周りの人では欧米に留学する人がほとんで、日本に来た私は少数派でした。
2017年、社会人3年目の頃、「デザイナーの役割」を考え始めました。もっと社会的貢献ができるようなプロジェクトに携わりたいと考えていた頃、一年前に会ったことのある吉田さん(ホトカミ代表)の募集要項を見かけました。
3時間話し合って、運営に加入することを決意しました。
東洋人としての誇り
「ホトカミ」に加入してもうすぐ3年半、技術力や仲間はもちろん、一番得たのは自分の東洋人とする文化的アイデンティティだと思います。
大学時代は「西洋美術史」「西洋建築史」の授業から影響を受け、西洋文化に対する憧れが強かったです。
「ホトカミ」の運営に加入してから、日本文化の知識が溢れる環境の中で、本格的に日本文化について勉強できました。
よりユーザーさんの気持ちがわかるように、神社とお寺400件ほど(ホトカミのユーザーさんと比べるとまだ少ない方)回って、年間4つ以上のお祭りを撮影しに行っています。
心から日本文化が素敵だと感じています。
祀っている神様の話、形が違う狛犬、お祭りの中での住民のやりとりなど…これはすべて千年以上の知恵を積み重ねてきたもので、魅力を強く感じます。他の国では感じたことのないことで、知らないともったいないと思います。
「ホトカミ」の運営に加入しなかったら、おそらく日本に対するイメージは「アニメ」「和食」「綺麗な街」に止まるかもしれないです。
西洋の「一神教」「絶対的真理」と比べると、日本の「すべてのものは神様」のような考え方はより多様性を尊重してると思います。
私は国籍上の日本人ではないですが、同じく東洋人※として、日本の文化に対し誇りを持っています。
この延長線で、自分の国、中国の文化にも興味を持ってきました。
(※補足:中国語では「東洋」は「日本」を指していますが、日本語では「アジア」を指しています)
今ではすでに西洋の絵画を見てもあまり感動できず、中国や日本の陶器や建築などを見るたびに涙を流すぐらいです(笑)
去年ヨーロッパに旅行をしたとき、正直体格が大きい白人に囲まれて「劣等感」を感じたこともあります。
「差別されていないか」とよくビクビクしていました。
さらに、彼らからは自分の国の文化に対する自信が強く伝わってきます。
この自信は、私が日本人からも、中国人からもあまり感じたことがないものです。
「私は、道教、仏教や神道の素敵な考えにささえられて、あなたたちと対等な関係で対話できる」と、積極的に違う国の人とコミュニケーションを取ってみました。
「国籍は中国人だけど、人生の3分の1は日本にいる」と自己紹介したら、ほとんどの人が興味を持ってくれるとわかりました。旅先で出会った旅仲間に「日本と中国の違い」「日本文化と中国文化の関係性」など、他の中国人でも、日本人でもない視点で紹介しました。
自分の国の文化に対する理解が浅いことは、
国際的な場面で自信のない根本的な原因だと思います。
日本文化も中国文化に詳しい(ある程度で)からこそ、自信を持って、
違う国の人と接することができるようになってきました。
結局何人だと言われると、中国文化や日本文化にささえられ、両方に対してもアイデンティティーを持っているので、「東洋人」という答えしか出てこないです。
今と今後
最近は「ホトカミ」のネイティブアプリを制作しています。
今までは画面のデザインしかやったことがなく、資料収集、企画から本格的にアプリの実装まで携わるのは初めてです。
違う視点を持つ仲間がいてよかったと強く思います。
これからは技術力や思考力も一層高め、「ホトカミ」を使いやすいサービスだけではなく、
文化的アイデンティティの確立につながるサービスにできたら良いなと思います。
今後ともホトカミをよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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