ふと浮かぶあなたの横顔に
青いネズミが笑う夢を見た。人数分のごはんを取り分けていると、ただの鶏肉だと思っていたものが、ネズミの頭であると気づいたのだった。しかもまだ生きている。「ケケケケケ」とアニメーションのような声で笑う青いネズミを気持ち悪く感じながら、それを表に出さずに黙々と取り分けた。それを職場の人に見られている。嫌な緊張感だった。
目が覚めると、身体中に力が入っていて、胃が気持ち悪い。最悪の目覚めだった。何かあるとすぐに睡眠に影響する。夢占いを見るまでもなく、わかりやすいくらいに。
こういう、自分の脆弱性を自覚せざるを得ないような出来事に、簡単に動揺してしまう。気にしないでいたいのに、夢は、青みがかったグレーの靄になって一日中わたしにまとわりついてきた。
結局夜まで引きずったまま、途方にくれてしまう。こんな夜の越え方を、ちゃんと知っていたはずなのに、わからなくなる。
あぁ、でも。aikoに手紙を書けばいいのだと思い出す。一つずつ大切に言葉を選んで、出すか出さないかは書いてから決めることにして、とにかくわたしのいちばん大切な気持ちについて、言葉にして伝えようとすること。
何だろう、aikoは友達じゃないのにね。でもわたしの心の真ん中にある気持ちを、誰にも言えないような切実で大きすぎる気持ちを、aikoは熱く軽やかに歌い上げてくれるし、そんな大変なことを歌うのにすごくあたたかい目をして笑ってくれるから、わたしもおんなじだよ、ありがとう、って伝えたくなってしまう。
そのことを思い出したら、少し楽になった。明日、帰りに新しい便箋と封筒を買おう。たくさんあるシールの中から、ひまわりを探そう。
今日も大好きでした。