2020年泊まったホテルベスト10
2020年を締めるべく、ここ数日で何本かnoteを書いたが、それもこれで最後。こうやって改めて自分が泊まったホテルを振り返ってみるというのはなかなかやりそうでやらないので、たまにはいいのかもね。
なお、ここでのルールとしては初めて泊まったホテルに限定していることもあり、今年開業したホテルが多くなっている。
10位 ポテル京都(今年OPEN)
以前、共用部に関するnoteを書いたけど、ここも驚異的なほど共用部が充実したホテルで、ファミリーで2泊して、中でのんびりしつつ、近くの水族館と鉄道博物館を満喫したい。え?京都にある意味?楽しければいいのさ。
ハード的には、ルーフトップ、ライブラリー、ゲームラウンジ、音楽室、銭湯と盛り沢山の共用部があって、更にはそれらを満喫させるための仕掛けがちゃんと施されている。例えば、
☑ 上下色違いでパジャマっぽく見えない室内着(館内着用OK)
☑ 気軽につっかけて歩きたくなるしっかりしたサンダル(外もOK)
☑ 夕方以降アルコールやつまみ含めてフリーで提供されるドリンク類
など、隣接する公園以外特に何があるわけでもない立地を逆手に取り、館内で楽しませるという一本筋の通った明確な戦略があり、日本を代表するホテル供給過多都市の中の、ちょっと外れた場所でも存在感を出し得るホテルとして仕上がっている。
早い時間から飲ませて、銭湯でひとっ風呂浴びせてしまえば、もうわざわざ外に食べに出ようという気も無くなり、1階のレストランで食べて、食後はライブラリー、ゲームラウンジ、音楽室などで好きなことをしてゆったり過ごせば満足度も上がるし、経営的にも、ホテル宿泊者の夕食の喫食率を高める効果があって一石二鳥だろう。
なお、ここはJR西日本とホロニックの合弁会社が運営している。JR西日本のグランヴィアやヴィスキオには駅近の好立地という点以外にあまり特徴を見出せないが、ホロニックのセトレシリーズは小規模ながら、というか、小規模の割に共用部が充実しており、ここはセトレのコンセプトを踏襲しつつ、もう少しカジュアルにしたものという整理ができそうだ。
JR西日本はファーストキャビンともJVを作っていたので、ひょっとしてJV好き?とも思われる。あちらはファーストキャビンが破産する前に、早々に撤退・解散したが、こちらは前述の通り、京都マーケットの中でも勝ち抜けるプロダクトだと思っているので大丈夫だろう。
9位 Noum Osaka
Simple, but niceのお手本。内装・家具は華美さはないけど、細かいところまで拘りをもって作られており、美意識の高さを感じる。Noumの素晴らしさは既にこちらのnoteで語っているので、よく比較される?Bolyとの比較論をここでは展開したい。はっきり言って僕はNoum派ですが、どちらが優れていてどちらが劣っているという文脈ではなく、違いを通じてそれぞれを際立たせたいという意図に基づいていることをあらかじめお伝えしておきます。
①立地
地図で見るとお互いにとても近いし、いずれも土佐堀川に面しているけど、Noumは南側に土佐堀川を見るが、Bolyは北側に土佐堀川を見る。これは大きな違い。もちろん南側に見るNoumの方が太陽の光とともに土佐堀川を見ることになるので、雰囲気はいいけど、写真を撮ろうと思うと、Bolyの方が撮り易いのかな。
②客室
あいにくNoumもあまり川が見える部屋ではなく、Bolyもリバーサイドではなかったのでどちらも眺望はほぼ無し。でも、Noumの方は自然光が印象的だった。Bolyはもちろん窓はあるのだが、自然光の印象はあまり無く、全体的に人工的な世界。その象徴が音楽が流れるシャワーブース。僕が泊まった部屋はどちらも広くもなければ、家具・内装はシンプルだったので、デザインのテイストで好みが分かれそう。
③共用部
残念ながらNoumのルーフトップは行きそびれているのだが(それぐらい存在感が薄いと言えるかもしれない)、1階のレストランがとても居心地がよい。一方、Bolyはレストランを持たないが、ロビーフロアは雰囲気がいいし、ロビーフロアからすぐにアクセスできるルーフトップは行き易い。
④接客・サービス
これはどちらも、しっかりとコンセプトのあるプロダクトなので、人の採用がし易いものと思われる。ちゃんとホテルや街について語ってくれる方々だったので、どちらもいいホテルだと思ったし、たまたまどちらも当たりのスタッフがいたわけではないんだと思う。
⑤朝食
ここは結構明確に違いを感じたポイント。下のツイートはBolyの朝食なんだけど、ここはホテル内にレストランがないので、並びのお店に朝食券を持っていって、そちらで食べるスタイル。確か3種類?ぐらいから選べて、ドリンクが付くんだけど、1,200円(税込)という料金並みと言えば、料金並みなんだけど、場所代かなという印象が強い。
一方のNoumはこんな感じで、パンベースのメイン、サラダ、ドリンクが共通してて、Bolyはグラノーラが付いて、Noumは野菜ジュースが付く。Noumは改めて調べたら1,700円とのことなので、Bolyよりも1コイン分高いんだけど、一食としての満足度が全然違った。ホテルの朝食としては1,200円て全然高くないけど、それでも普段の家での朝食にかけるコストよりは圧倒的に高いわけで、Bolyの朝食はロケーションに助けられている感が強かった。
8位 アンダーズ東京
今年は遠出をしない分、都内のラグジュアリーを攻めようと思った際、Marriott系のRitz、メズム、Editionあたりも考えるには考えるのだが、結局、Hyattの食事の美味しさに負けてしまう。ここはコロナ対応でセットメニューになっていた朝食はさほどではなかったが、丸い大きなバスタブがある石張りの浴室や、テーブルや洗面で使われている大きく分厚い一枚板から本物の質感を味わうことができる。
(客室の窓際にある長テーブル)
(浴室)
写真は撮れてないけど、プールサイドにも炭酸風呂があって楽しい。ここは隣の開発により眺望が無くなってしまったのは残念だけど。
(夜食のラーメン)
高層階からの眺望が楽しめるよう、ちゃんと大きな窓があって、ベッドも窓向きに配置されているので、天気のいい午前中は、とてもきれいに見える青空を眺めながら、ベッドでゴロゴロ過ごすと幸せになれるホテルだった。
7位 THE KNOT新宿
なんでもない金曜日の夜に泊まったんだけど、入ってびっくりしたのはレストランの賑わい方。コロナ禍で、自粛ムードもある中だったにも関わらず、かなり賑わっており、新宿駅からもそれなりに離れているのにも関わらずの集客力には恐れ入った。夕食もレストランで食べたけど、コスパ抜群なので、使い勝手がいいのだろう。当然ながら、朝食も美味しいので、食事の満足度は高い。
(朝食)※いつもオレンジジュース飲んでるな…ワイ
部屋は普通で、一応、この部屋も新宿公園に面した部屋だったので、開けると公園の緑が見えるし、ベッドも窓の正面に配置されている。かなり大々的な改装を施しているものの、客室内、特に水回りは普通の狭い3点ユニットなので、リノベの限界も感じたのもまた事実。
6位 ACホテル銀座(今年OPEN)
前述の通り、都内で泊まるとしたら基本的にはHyatt一択で、今年泊まった都内のMarriott系はここだけ。もちろん、泊まった理由はここの食事を推す方が多かったから。そして、噂のメシウマホテルはホントにメシウマでした。ちょっと疲れてきたので、当時のtweetを貼っておきます。
Tweetで触れられていない部分として、ルーフトップは使われていなかったけど、あれだけの料理を出せるので、ピンチョスとかで立食にしてもいいだろうし、イベントが解禁されたら使い勝手がよさそうなスペース。あと、C/Iの時のウェルカムスイーツはこんな感じなので、改めて見ても、デパ地下の試食コーナー感があるw。
部屋はビューは無いけど、シックなデザインで居心地よし。
Marriott系列に泊まって食事が美味しいと感じたのは、大阪のリッツカールトン以来で、ちょっとMarriottを見直した。
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サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。