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福岡便り Vol. 02 福岡の常識非常識

友人知人の皆さま

福岡生活も気がつけば4ケ月が経過しました。お陰様で新しい生活環境、職場事情も含め大きなサプライズやトラブルもなく、良いスタートを切れたのではないかと思っています。

福岡生活をするにあたり、イメージしていた幾つかのことがありましたが、やはり実際に住んでみると違うことは多々あるものです。本日は、そんな福岡生活を始めたうえでの小さなサプライズについて少し。

<博多とは言わない>

今度、博多での生活を始めることになりました、福岡に基盤を置く友人にそんな話しをしたら、こう教えられました。「そこは福岡で」というべきと。え、そうなの?と私。私にとって、福岡=県、博多=街、の認識でしたが、地元の人にとっては、「福岡」は福岡県ではなく福岡市=街、博多=町、の感覚らしいのです。すかさず、「ではなんで福岡弁でなく博多弁というのだ?」とか、「福岡ラーメンではなく博多ラーメンだよね??」という突っ込みをすると、まあ、そのあたりはあまりきちんとした答えは返ってこず、笑。地元の人も福岡と博多をうまく使い分けている節があるようです。(ちなみに、私は勤務も住まいも正真正銘の博多区なので、にわか博多っ子を気取っております。)

<屋台にはほとんど行かない>

博多といえば屋台、というくらい観光客にとっては、博多の代名詞だと思いますが、地元の人に聞くと、飲みには行っても屋台にはほとんど行かないと言います。「コスパが悪い」「不衛生」などが主な理由のようですが、一方、中洲の屋台はここ最近のインバウンド効果もあり外国人で大賑わい。どの屋台も韓国語と中国語が飛び交っています。もとからの屋台ラバーの常連客達は中心地を少し離れた個性的な屋台へ住処を映しているようです。このあたりのネタについては、そのうちまた改めて。

<焼酎より日本酒>

関東の居酒屋に行って「酒」と注文すると日本酒が出てくるが、九州で「酒」と注文すると焼酎が出てくる、そんな話しを都市伝説的にいままで聞かされていましたが、これはどうやら鹿児島やら宮崎やら九州南部での傾向のようで、福岡、大分、佐賀など北九州ではお酒の名産地も多く、お店にいっても日本酒の選択肢はとても豊富。実際、私も、玄界灘の豊かな海産物に合わせて日本酒が日常的。もちろん、焼酎派も日本酒派と肩をはりますが、特筆すべきはお値段。メニューの値段を見ると東京の飲み屋で注文するのと大して違わないな、と思うのですが、どの店でも注がれる量は東京常識のゆうに3倍、つまり値段1/3ってな感覚です。さすが九州です。

<ラーメンよりうどん>

最後も食の話しでまとめると、これが一番意外でしたが、「ラーメンは油っこいので食べない」という同僚が結構多い、日常的にはうどん、らしいのです。一般に、九州のうどん、讃岐などのコシの強いものに比べ柔らかめといわれます。福岡発のウェスト、北九州発の資さんうどん、そして糸島発の牧のうどんなどが代表的なチェーンですが、うどんも地域によって微妙に異なり、トッピング具材もごぼう天やさつま揚げが主流。土地が変わればうどんも随分違うものですね。

さて、福岡/博多生活はまだまだ始まったばかり。今後も日常のちょっとした出来事を時折お便りさせていただきたいと思っています。これ読んで、少し福岡に来たくなったらご連絡くださいね。

(この投稿は友人知人の方へメールベースお送りしたものを、一般投稿用に一部編集してお送りしているものです)

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