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キッチンバックセット(食器棚)について

初めに

キッチンのバックセットについては、前回記事において、購入メーカー、購入金額等を記載しています。ビルトインオーブン、ビルトイン冷蔵庫を導入したいという個人的な特殊な要件をなんとか実現しました。この記事では、バックセットについて、引き出しの数、素材の色、形、オーブン、冷蔵庫の位置など、実際にどのような仕様にしたのかを図面とともに公開したいと思います。

とても時間がかかった

収納力、使い勝手、見た目のバランスを考慮して、最終的に仕様を決定するまで、とても時間がかかりました。図面を何回も書き直し、海外で制作し、輸入し、設置工事をし、オーダーから半年以上かかってやっと完成しました。完成までにとても時間がかかり、キッチンに関しては苦労しました。

キッチンは家具

ヨーロッパではキッチンは家具と捉えられています。モルテーニなどは何千万円もするキッチンが販売され、作業台以上の付加価値がついています。食事を作る作業台、作業スペースではありますが、現在のマンションの多くは、リビングと続いたダイニングがあり、その隣が大体オープンキッチンになっており、常にキッチンがリビングからとてもよく見える状態のため、置き家具同様の役割を果たします。作業効率、収納性と同程度に、インテリア性が求められます。

インテリアにこだわりを持たれている方は、是非、質の高いキッチンを導入してみてください。

ホテルライクなキッチンの3つのポイント

ポイント1つめは、面材です。
ホテルライクなインテリアに馴染む面材、具体的には照明入りのブラックミラーガラスか、スペッサートオークのようなダークな木目素材を使用してください。できれば突板の天然素材の面材が望ましいですが、汚れを水拭きすることも考えて、木目メラミンでも可です。メラミンはコストを抑えつつ、突板とほぼ変わらない見た目で仕上がります。

ポイント2つめは、家電を隠すことです。
キッチンに置かれる電子レンジ、コーヒーミル、バイタミックスなどは生活感が出てしまいます。冷蔵庫もしかりです。扉付きにして隠しましょう。一方、ビルトインオーブンは、映えるため、あえて見せています(ビルトインオーブンは、ミーレもガゲナウもありますが、横開きで通路を塞がないため、ガゲナウを選択しました。)冷蔵庫は、リープヘルをビルトインにして隠しています。こうすることにより、見た目の生活感がかなり消えて、一気にホテルライクになります。

ポイント3つめは、内引き出しと、収納の配置にこだわることです。
引き出しは見た目重視で内引き出しにします。1枚扉が余計につくため、コストがかかります。ただその分、余計な横線が消えて、見た目がすっきりします。

配置については、キッチン側の食洗機から食器を収納する動線を考えて、引き出しの位置と高さを考えます。また引き出しの金具はブルムかハーフェレの金具を使用した耐久性の高いものを採用しているキッチンブランドを選んでください。

以上、これらのポイントを踏まえて、図面を作成したのが以下になります。トールユニット3列の構成です。ここまで完成させるまで、様々なキッチンの写真を見たり、造作家具屋さんに相談したりしました。最終的にはインテリアメーカーの担当と打ち合わせをして、海外のメーカーで決めました。食器棚をどういうものにしようかお悩み中の方の参考になれば幸いです。

トールユニット3列の図面の紹介と解説

それでは図面とともに、解説します。

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