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スーパーカーについて

 大学生の時にめちゃくちゃハマって、コピーバンドもやったのがスーパーカーだ。

 聴くようになったきっかけは、大学2回生のときに、後輩がベスト盤のCDを焼いてくれたことだ。日本にもギターの音がこんなに気持ちいいバンドがいたのかと、すぐに好きになったのを覚えている(これが2007年の話なので、すでにスーパーカーは解散していた)。

 初期のスーパーカーは一般的にシューゲイザーっぽいと言われる。自分にとっては、スーパーカーはシューゲイザーにハマる入り口になったと思う。当時、スーパーカー好きの先輩が、「スーパーカーの音はジュースで例えると微炭酸っぽい」と言っていたが、すごく上手い例えだと思う。ギターの歪み具合、ナカコーの歌声を含んだバンドサウンドのリバーブ感が、ものすごく絶妙で、それを先輩は「微炭酸」と感じたのだと思う。聴いていてとても気持ちいい。

 また、後期のスーパーカーの、打ち込み路線もすごくいい。これも、ベスト盤を焼いてくれた後輩が『Futurama』を焼いてくれて聴いたのが、後期スーパーカーを好きになったきっかけだ。生演奏と打ち込みの混ざり具合がかっこいいし、ナカコーの歌声のリバーブ感は減退したが、それもなんかデヴィッド・ボウイやルー・リードっぽくてすごくいい。『HIGH VISION』に関しては自分で購入した。映画『ピンポン』でこの時期のスーパーカーの曲がよく使われているが、映画の雰囲気に合っていて最高だ。

 ラストアルバム『ANSWER』は、『Futurama』や『HIGH VISION』と比べるとあまり取り上げられることがないと個人的に感じるのだが、これもすごく大好きだ。打ち込み感が減退し、生演奏の要素が増えた。しかも、音数が絞られたミニマムな構成なのだ。この無駄のない感じがすごくいい。田名網敬一デザインのジャケットも雰囲気に合っている。

 ナカコー、フルカワミキ、いしわたり淳治は、音楽業界で活躍し続けているが、ドラマーの田沢公大はどうしているのだろう。あのドラミングが、私は大好きだった。

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