数学コンプレックスについて

　数学が苦手だ。高校時代、テスト前は徹夜で泣きそうになりながら勉強し、赤点を免れるために必死だった。当時の自分には苦行でしかなかった。

　しかし、数学ができるようになりたいとずっと思っている。当時のようにテストでいい点を取るためではなく、自分のためだ。数学的に考えられる人は、思考のスタミナがあるとでもいうのか、課題に対して粘り強く考えられるのではないかと思う。自分なんかは、めんどくさくなってすぐ思考停止してしまう。これは公私共に良くない気がする。

　また、最近よく見る夢がある。それは、上記のように、高校生の自分が、数学の授業や宿題が嫌で登校を渋ったり、数学のテストで問題が全く分からずに頭が真っ白になったりするような夢だ。これは、裏返せば、本当は数学を学び直したいと心のどこかで思っているのかも知れないと考えるようになってきた。

　というわけで、できる範囲で数学を学び直そうとしている。中古でチャート式の問題集を買い、ちびちびと問題を解いている。高校時代のように、テストで評価されるわけではないので、問題を考えるのが少し楽しい。本来、学ぶこととは楽しみがあるものだと思う。断続的でもいいから、気長に学び続けたいと思う。