ビッグ・スターについて
大好きなバンドだ。知ったのは30歳を過ぎてからだった。きっかけは、確かYouTubeチャンネルの『みのミュージック』で、名盤ランキングをやってた時に『#1 Record』が出てきて、気になってチェックしたんだと記憶している。
とにかく、このバンドのもつキラキラした感じが大好きだ。ファーストアルバムの『#1 Record』が特にその感じが顕著と思う。例えば使われてる楽器がおそらくシングルコイルのエレキギターだったり、そのエレキギターにフェイザーがかかってたり、アコギも12弦ギターが使われてたり…という、単純にキラキラした音が多いというのももちろんあるんだけど、それだけではない。音とかアルバム全体の雰囲気とか曲調とか、トータルですごくキラキラしていて本当に色褪せ知らずである。
セカンドも、ファーストの煌めきを残しつつ、さらに躍動してる感じがして好きだ。多分ストラトちゃうかなと思うんやけど、リードギターの響きがものすごく良い。で、サードも名盤とされているが、ファーストやセカンドに比べると音がけっこうもこもこしてて、曲調も暗いものが増えている。ある意味、表現の幅が広がったと言えるかもしれない。個人的には、ファーストやセカンドの雰囲気が大好きである。
Wikipediaの情報によると、ファーストやセカンドは広告が上手くいかず、あまり売れなかったという。それがメンバー間に亀裂を生む一員になったらしい。これが上手く広告できて売れていたら、ロックの歴史が結構変わってたんじゃないかと思う。ビッグ・スターにはそれくらいのポテンシャルが間違いなくある。
余談だが、メンバーの1人であるアレックス・チルトンのソロもすごくいい。まだ全部聴けていないので、これから聴いていくのが楽しみである。