カバー曲『Gold Soundz(Pavement cover)』についてと歌詞に関して思うこと
表題の曲をカバーした。歌詞は自分で日本語詞を考えて付けた。その日本語詞というのが、自分がこれまで行ったライブの中でも特に印象に残っているライブについての内容なのだ。
そのライブというのが、2009年のサマソニだ。当時自分は大学4回生で、リーマンショックの嵐が吹き荒ぶ中での就活も無事終わり(結局その仕事は1年で辞めるのだが)、開放感の中で行った夏フェスだった。
当時から俺はオルタナ系のバンドが好きで、その日は体育館みたいな屋内ステージにヴァセリンズだのティーンエイジ・ファンクラブだのソニック・ユースだの、最後にはフレーミング・リップスも出て最高だったのだ。俺は当時フレーミング・リップスを聴いたことがなくて、どんなバンドやねんと思ってたら曲はいいしステージングはなんかファンタジックで幻想的やしで最高だった。一発でファンになった。
この年のヘッドライナーはビヨンセだったが、フレーミング・リップスまでの流れで満足してしまった俺は、深夜にバンド練習の予定も入ってることだし、ビヨンセを観ずに帰ってしまったのだ。今思えば観ておけば良かったなとも思うが、そこまで後悔はないのが本音だ。
と、これが15年前の話なんだけど、歌詞にあるように、俺は今も変わらず上記のようなオルタナ系のバンドが大好きだ。カバーするくらいだからペイヴメントも好きだが、ライブを観たことはない。いつか観たいと思う。
しかし、音楽を好きな気持ちはあまり変わってないんだけど、正直言って変わったこともある。15年で本当に色々あった。苦労して就職した会社をわずか1年で退職するなんて当時は思ってもなかったし、その後もう一度大学に通うなんてことも想定してなかった。さらに、教員になることも、当時付き合ってた彼女と結婚して子どもをもうけることも、鬱になって数ヶ月休業することも予想だにしてなかった。本当に人生色々だ。そんな中で、考え方や価値観もだいぶ変わったなと思う。15年前の俺は今よりもう少しおおらかだったと思うし、無駄と思えるようなことにも楽しさを見出して取り組む心の余裕があった気がする。
例えばこれからの15年という期間を考えた時に、多分色々あるだろう。できれば、自分にとっていいなと思えるような色々が起これば良いと思う。昔みたいに、音楽を聴いたり作ったり、本を読んだり映画を観たり、こういうふうに自分の考えを書いてみたり、なんなら小説なんかも書いてみたりしたいなと思う。それが金になるとか自分の能力が伸びるとかじゃなく、普通に楽しんでやりたいなと思う。あとは、子どもってすぐ大きくなって多分親と過ごす時間も減るだろうから、子どもを含めた家族の時間も大切にしたいと思う。仕事はぶっちゃけ二の次だ。自分の場合、二の次くらいの気持ちの方が肩の力が抜けて逆に良かったりする(知らんけど)。