リッケンバッカー(コピーモデル)を購入したことについて
俺は5年くらい前から12弦ギターが欲しいと思っていた。そして、12弦ギターを買うならリッケンバッカーのがええなと思っていた。なんでか言うたら、ロジャー・マッギンとかジョージ・ハリスンとか、好きなギタリストが使っている12弦ギターはリッケンバッカーだったからだ。ちょっとダンエレクトロの12弦もええかなと思ったことがあったが、やっぱリッケンやろという思いは強かった。
しかし、リッケンバッカーの12弦は高額だ。普通に40万円とかする。家族をほぼ俺の一馬力で養っている状況で、そんな出費は無理や。諦めかけたそのとき、AmazonでZtoybyという中国のメーカーが出しているリッケンバッカーのコピーモデルを発見した。
最初は「なんやねんこれ、6万?怪しすぎるわ」と思った。しかし6万円というのが微妙な値段だ。2万円とかなら絶対品質あかんやろと思うんやけど、6万円か。もしかしたら案外ちゃんとしてんねやろかとか思いつつ、しかし長らく購入には至らなかった。ネットで調べても、「Ztoybyのギターは購入者のレビューが少なく、まだまだ人柱案件である」とのことやった。
しかし、Amazonに付いている数少ないレビューを読んでみると、意外と好評を得ていることが分かった。「作りが荒いとこもあるが、調整すれば使える」とか、中には「本物のリッケンも持ってるけど、本物よりこっちのが音がいい」みたいなレビューもあった。ほんまかいな。
そして、俺が購入を決意する決め手となったのがこのYouTube動画だ。開封からしっかり解説してくれてて、実際にライブで弾いたり試奏動画と挙げててくれたりと、かなり参考になった。年末に不用品をまとめてセカストとブックオフに持ち込んだら全部で6万弱になったので、そのことも追い風となり、購入を決意した。
あるレビューによると、「ポチってから1か月待ってようやく届いた」みたいなものがあり、そんぐらいかかるんかなと思ってたら、なんと1週間で着いた。動画にある通り、発泡スチロールの箱に上からガムテープをミイラのようにぐるぐる巻きにされた状態で届いた。まじでマグロでも入ってんのかと思った。
新品のギターを買うのなんか久しぶりやから、わくわくしながらマグロ梱包を開封した。ほんで中身を確認したら、これも動画にあったのと同じで、使いもんにならなさそうなシールドと、ヘッド部分の付け替え用プレート(すぐ落ちそうなインクでrickenbackerと書いてある)が同梱されとった。もともと付いてたプレートが真っ白だったので、まあ雰囲気出るかなと思い、付け替えた。
よくよく確認すると、確かに作りが荒いとこはある。接着部分のボンドがはみ出てたり、微妙に部品の削り屑が残ってたり。けど、6万円という値段でリッケン12弦のコピーモデルが手に入るんやったら、とりあえずルックスに関しては俺は全然あり。まあまあ満足やった。
ほんで肝心の音やけど、うちには今ギターアンプがないので、オーディオインターフェースに繋いでLogicで鳴らしてみた。結果、全然オッケーだった。もともと宅録で使うことが第一義なので、この点もクリア。
総じて、個人的には買って満足だった。しかし、俺は2万円弱のスクワイアのムスタングとか、メルカリで買った1万円ちょいのレスポールとかも平気でメインで使う人間やから、これから購入を考えてる方はこれを書いた人間がそういう価値観でギターをやってるということも押さえといてもらうとよいかと思います。