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グレイプバインについて
グレイプバインは日本のバンドの中でも特に好きなバンドだ。
初めて聴いたのは高校生の時だった。俺は香川県の極東最前線、東かがわ市という田舎で生まれ育ったのだけど、田舎にしては珍しく、まわりには音楽好きの友達やおっさんが多かった。グレイプバインも、高校の同級生で同じソフトボール部である、歯医者の息子のK(サード)から教えてもらったのだ。Kはグレイプバインの大ファンで、アルバムも相当数所持していた。ちなみにソフトボール部では俺はベンチ。
グレイプバインの何がすごいって、めちゃ渋くてかっこいい玄人好みっぽい骨太ロックを基軸に、コンスタントに発表されるアルバムごとに新しい試みも取り入れつつ、しかも1つ1つが鬼のようにクオリティが高いってことではなかろうか。1993年結成やから20年以上やってんのに、まじでハズレのアルバムがない。まじで驚異的や。もうムーンライダーズとかカーネーションとか、その辺の域に達してるんちゃうかと勝手に思ってる。
アルバムの質だけでなく、ライブもばりかっこいい。みんな演奏めちゃうまいし、田中さんの歌かっこよすぎやねん。あと田中さんの複雑な生い立ちとか、文学通なところとかもこのバンドの魅力の1つやと思う(複雑な生い立ちが魅力いうんもど失礼やけど)。もう1つ言うなら、ライブでの田中さんのすっきりはきはきしたMCも大好きやねん。最後に観たのがBurning treeのツアーで高松DIMEに来はったときやけど、ばりよかった。そんときは前述のKと、こいつも同級生で同じソフトボール部やったN(ベンチ)と言ったけど、3人で最高やったな言うてうどん食うて帰った。ええ思い出。