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【助産師監修】助産師が共にある産後

 妊娠中から産後にかけて、助産師との接点がとても増えます。しかし、「助産師に初めて会った」「助産師がどんな仕事をしているのか知らなかった」という方もたくさんいます。
 そこで今回は、助産師の役割と、活用の仕方についてご紹介していきます。

🍼助産師の役割

 助産師の役割はたくさんあるのですが、中でも他の職種にはない専門性があるのが妊娠・出産に対してのサポートになります。
 助産師という名の通り、お産の介助をするのが助産師の大きな役割の一つです。基本的に、助産師と産婦人科医以外にはお産の介助はできないので、助産師=お産というイメージを持たれている方も多いでしょう。

 また、妊娠中から産後にかけての生活や育児に対するアドバイスを行うことも、助産師の役割の1つです。妊娠から産後にかけて、女性は心身の変化が大きく、生活が大きく変わる時期です。また、産後は赤ちゃんのお世話に知識や技術が必要になるため、専門家の指導やアドバイスが必要になります。

 このような指導やアドバイスというと、助産師は先生のような存在だと感じられている方もいるかもしれません。しかし、私たちは「助産師は常に妊産褥婦さんたちの隣にいる存在」だと思っています。

🍼助産師の想い

 ここでHOTEL CAFUNEで働く助産師へのインタビューを振り返りながら、私たちが普段どのような想いをもっているのかをご紹介していきます。

①助産師は女性の「1番の味方」

 助産師は英語で”midwife”と言いますが、その語源は「女性に寄り添う」という意味だと言われています。助産師は赤ちゃんや、そのご家族のサポートも行っていますが、中でも妊娠・出産の当事者である女性の「1番の味方」でいることを心がけています。
 また、助産師は「女性の健康の専門家」でもあるため、妊娠・出産の時期に限らず、性教育から更年期まですべての世代の女性のケアをすることができます。女性は各ライフステージにおいて体の変化が大きく、ライフプランやキャリアプランに悩むこともありますが、そんな時に気兼ねなく相談できる専門家がいると心強いですよね。
 人生を通して何か困った時、苦しい時、悩んだ時は、いつでも助産師がそばに寄り添う存在だと思ってもらえたらと思います。

私は、助産師として「1番の味方でいる」ことを大切にしています。まずは、ゆっくりと話を聞きながら、頭の中を整理するお手伝いができたらなと思っています。女性って、人に話を聞いてもらう事がすごく大事だったりしませんか?悩んでいることも、悲しかったことも、嬉しかったことも、おいしかったものも、内容のない世間話も、つい話したくなってしまうと思うんです。どんなことでも話したいと思える、そういう存在でありたいな、と常に思っています。

助産師インタビュー vol.3より


②助産師も共に学び、成長する

 冒頭にもあったように、助産師は保健指導を行う役割があるため「先生のような存在」と感じられている方もいると思います。しかし、私たちは赤ちゃんやそのご家族から「学ばせてもらう」機会が多いと思っています。

 私たちは普段、妊娠・出産・育児の専門家として、様々な科学的データを勉強し、ネットやSNSの情報も把握したうえで、エビデンスに基づいた情報をお伝えしています。しかし、妊娠・出産・育児ではエビデンスだけではなく、「この育児用品は使いやすかった」「この音楽をかけると赤ちゃんが良く寝てくれた」「産後夫婦でこういう家事育児のルールを決められたのが良かった」等の、生活の知恵も確かに必要になります。

お客様と接する中でも、私が知らない技や知識をもっている方がいらっしゃるので、お客様からも様々なことを学ばせてもらっています。もちろん赤ちゃんたちにもそれぞれ個性があるので、こんな赤ちゃんにはこうしよう!とか対応を変えてみたりして、赤ちゃんたちからも色々学ばせてもらってますね。

助産師インタビュー vol.1より

 
 だからこそ私たち助産師は、いつも皆さんから沢山の知恵を教わり、その知恵の伝承者としてまた次のママたちにお伝えするという事をしています。SNSで出ているような先輩ママたちの育児の体験談は、助産師が1番よく知っているのかもしれません。

 「こんな時どうしたらいい?」「病院に行くほどでもないけど不安」そんな時は助産師に相談してみてください。これまでの知恵とエビデンスを基に、何かお手伝いができるかもしれません。

私自身もゲスト様から知らなかった育児物品を教わったり、その子にあった寝かしつけや授乳など一緒に試行錯誤しながら見つけたりすることで日々成長しているなと感じます。

助産師インタビュー vol.4より


③"あなた"の育児のサポーターの1人

 これまでたくさんの赤ちゃんとご家族を見守ってきた助産師は、妊娠・出産・育児の大変さをよく理解しています。そして、核家族化が進む社会の中で、周りにサポーターが少なく、「1人で頑張らなきゃ」と毎日踏ん張
って耐えている方がたくさんいる
事も知っています。

頑張り屋なお母さんであればあるほど、誰かに頼ることが苦手だったり、1人でやらなきゃと頑張りすぎたり。でも、今後ずっと続いていく育児を1人で抱えこむ必要はありません。パートナーや家族、友人、地域の人など、いろんな人に頼って、助けてもらいながら育児していいんだ、と思ってほしいんです。その練習をぜひHOTEL CAFUNEでしてもらえたらと思っています。滞在中はたくさん助産師に頼って、赤ちゃんを預けて、自分は1人じゃないと実感してほしいですね。

助産師インタビュー vol.5より

 そんな時、思い切ってSOSを出すと、ご家族以外にも友人、地域の人、産後向けのサービス等様々なサポーターが力を貸してくれます。もちろん助産師はそのサポーターの一員であり、場合によってはあなたの産前から産後までを1番よく知るサポーターになるかもしれません。
 助産師は、産院以外にもたくさんの場所に存在しています。HOTEL CAFUNEのような産後ケアホテルをはじめ、行政の母子保健センターや助産院、育児相談室、育児サロンなど、様々な場所で活動をしています。疲れたときは、一番近くの助産師をぜひ頼ってみてくださいね。

病院で働いていた時は忙しかったのと入院期間も短かったので、HOTEL CAFUNEでは手が届くケアが提供できることもやりがいに繋がっています。

助産師インタビュー vol.2より

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