母を看取りたい#9

DNARをどうするか

今日は弟と2人で医療相談室の看護師さんとソーシャルワーカーさんとお会いして来ました。

事前に看護師さんには
治療の目処が立たないのは理解したので、私たち家族は転院ではなく家で最期までみようと思っていますと伝えていました。

だけど、弟はどう思っているか、聞きたい事もあると思うので今日のこの場を設けてもらいました。

看護師さんから、私たちがどのようにとしちゃんの状態をみているのか、それは主治医からどのように聞いているのか確認がされました。

私たちは先週初めて主治医から説明を受けたが、こういう事をやって来たが治療の目処がたたない。治療がないので大学病院にずっと入院しているわけにはいかないので転院か在宅かになるが、主治医は家族の介護負担を気にされていた。一度、専門家(相談室の人)に相談してみてはどうかと言われた事を伝えました。

相談室の看護師さんからは、としちゃんは日に5回、抗生剤の点滴をしている。在宅でその回数は難しいと思われるが、抗生剤を入れる回数を減らしても家に連れて帰りたいか、それともできる事は病院でやっておいて連れて帰りたいかと聞かれました。

主治医に会ったのは先週が初めてで、それも治療過程を飛び越えて今後の目処が立たないとの話だったので今、病棟でどんな治療をしているのか把握はしていませんでした。

そこで、主治医が今のとしちゃんの状態、
今後の見通しをどのように見立てているのか
私たちは知っておかなければいけないので、その話を聞きたいと伝えました。

看護師さんからは、主治医に伝えて
話が聞ける日を設定すると言われましたが
その後、病棟の看護師さんが来て
これから主治医が話をしに来ますと伝えてくれました。

主治医からは先週の説明の繰り返しがあり、その時に、心配蘇生をどうするか決めておいて欲しいと話したがそれは決まったのかと問われました。

私は何もしなくていいと答えたのですが、弟は今決めかねると返事をしました。
主治医は、そこが決まらないと話が進んでいかないと言い、その話の中で、今後の見通しを話してくれました。
主治医からは数ヶ月と言われました。数ヶ月と言っても半年とかではなく、今年が越せるかどうかかな、と。

そしてとしちゃんは、がんはそんなに症状が出ていないので急激に悪くなる事は考えにくいが、どちらかと言うと敗血症などの合併症が原因で亡くなる可能性の方が高いと説明してくれました。

今の状態であると敗血症だけでなく血栓ができる事もあるし、それが心臓に飛ぶ事もあるし、そういった可能性が高いので最初にDNARについて意思確認が必要なのだと納得し、弟もそれに同意しました。

これについては本当に医師の説明の仕方が下手だなあと感じてます。

在宅での点滴は内服の抗生剤に置き換えが可能だと説明受けました。
そして、緊急時はバックベッドとして受けると言ってくださりホッとしました。
感染症起こした場合、どうしても救急対応しなければならないですからね。
ドレーンの脱落や閉塞はおそらくない、と言い切ってましたがそこは?です。

在宅って、家族が余命を知らない事って多いんですよね。
そこをぼんやりさせたまま退院して、周りのコメディカルは知っている。
そして、家族は「えっ!?こんなに早いの?」「こんなはずじゃなかった」って思ってしまうんですよね。

私はとしちゃんの看取りを行うにあたって
弟にきちんと知ってもらい、その上で在宅を選んでくれたら看取りをやろうと考えていたので、主治医からはっきり言ってもらえて良かったです。

私たちが残りの日々を  
としちゃんと過ごせる日々を
一日一日大切に過ごせるように

これで準備ができます。

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