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【柳沢農園】農業は誰かにここに来てもらって、楽しんでもらうツールっていうか。#窓の外美術館 #拠点紹介

5月14日からささやかに始まっている「窓の外美術館」。ほっちのロッヂから歩いて行ける距離にあるカフェや農園、お寺にて、このまちに集まった表現と、そのつくり手のイキザマに出会えます。7月14日までの会期中、その出会いをつないでくれる展示拠点のにない手の、これまた素敵なイキザマをご紹介していきます。

今日は、ほっちのロッヂのある丘からさらに南へ車で5分、オシャレな看板と可愛く装飾された庭が目印の柳沢農園にて、新しい農園のあり方を実践する柳沢領吾さんにお話を伺いました。

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—— 軽井沢で生まれ育った領吾さん。農業を始められたきっかけは。

農家の家系なので、いずれやるだろうなと思っていたんですけど。父がアメーラトマトのハウスをやっていて。僕は高校を出たあと23歳まで東京のほうにいて、軽井沢に帰って来たら、6社共同でやっている大きいハウスができまして。「そこに入れ」ってことで始めたのがきっかけですね。

—— いま圃場はいくつあるんですか。

杉瓜、発地、横道の3圃場ですね。2圃場はアメーラトマト、横道農園は野菜で、横道は観光農園っていうのをやっています。

—— 観光農園とは?

来てくれたお客さんにサラダボウルをお渡しするんです。ハウスの中にだいたい30種類くらい野菜があるんですけど、サラダボウルに好きな野菜を取って頂いて、自分のサラダを作ってもらうという企画です。3年くらい前から始めて、リピーターさんも増えてきていますね。

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※ハウスの中には、珍しいハーブや食べられる花(エディブルフラワー)がざっと30種。とれたては水もしたたる美味しさです。

—— なぜ観光農園をやろうと思ったんですか。

最初は近くの直売所の発地市庭に野菜を卸す予定で作っていたんですけど、他に何かできないかなって思って。ハウスの中の雰囲気も良かったんで、観光できるといいんじゃないかなと思って。いちご狩り、ハーブ園なんかはよくあると思うんですけど、野菜を収穫してそのまま食べられるっていうところはあんまりないんじゃないかとも思います。

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—— 農業、楽しいですか。

どうなんですかね、あんまり考えたことないですけど(笑)。観光農園でやってることの方が好きですね。農業は誰かにここに来てもらって、楽しんでもらうツールっていうか。

—— 他にもご自身でイベント企画されますか?

農園のオープニングやクロージングの時のイベント、芋煮会なんかもやります(笑)。アートも色々好きなんですけど、特に寺山修司が好きで。そこから影響されて、演劇、詩も好きですね。東京にいた頃は、吉祥寺の古本屋めぐりが好きでした。音楽はフォークとか、ロックとか。自分では一人でコード弾いて歌うくらいですね、人前ではやらないです(笑)。

—— どういう人に来てほしい?

お子さんのいる方とか、ご家族連れですかね。来てもらうのは東京の人が多いんですけど、地元の人でも、興味ある方はみんなに来てもらいたいです。

《お店情報》
柳沢農園 よこみち農場(軽井沢町発地横道2591-36 発地市庭近く)
電話:0267-31-6160
営業時間:9時~15時
営業日:7/4(土)より観光農園開始。完全予約制

《エミリーのオススメ・ポイント》
落ち着いた口調の中にも、意思の強さを感じる領吾さん。この日は「友人にもらった」というインディアンテントを、ハウスの横に建てて楽しそうでした。そんな領吾さんが手塩にかけたハーブやエディブルフラワーが、色とりどりにハウスの中を埋め尽くしている様子は圧巻。山と畑に囲まれた、軽井沢のもう一つの顔を体感しに、足を伸ばしてみては。

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ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手:唐川エミリー
文責:藤岡