「いま好きなこと」から始まる、あなたとだれかの生き方を交換する会。追分の喫茶だぁーちゃの柔らかなコーヒーと共に。
こんにちは。ほっちのロッヂのあやかです。
11月25日、追分にある喫茶、「だぁーちゃ」さんにて生き方交換会が行われました。参加の方は10名ほど。だぁーちゃのママさんのお声がけにより、ほっちのロッヂにも関わりの深い常連さんや、「久しぶりにコーヒー豆を買うついでに」と飛び入り参加された方もいました。
それぞれ自由にネームカードを記入し、「いま好きなこと・ハマっていること」についてのエピソードを交えた自己紹介から始まりました。
フルネームや職業、年齢などは分からないけれど、それぞれの人の素敵な呼び名と、いま好きなことや、だぁーちゃさんでのお気に入りのコーヒーの淹れ方だけはわかる、不思議な関係。
自分や人への「まあいっか」が上手になってきた気がする
自己紹介の後はグループに分かれ、思い思いに話が始まります。
最近の町並みの変化について思うこと。
不便を楽しむ余裕が、この町で暮らしていくうえで必要だと感じたこと。
仕事の関係でご主人と離れて暮らしてみて、夕食をつくり一緒に食卓を囲む、そんな日々の時間が大切なんだと気づいたことなどを、1人1人話されていました。
私からは、日々の訪問活動の中で訪問先の方と過ごした季節や一緒に歩いた場所、その方の好きだった食べ物を見ると会いたくなること。
お看取りで関わった方も、今は会えなくても思い出すことでその方がいない今をあたたかい気持ちで過ごしている自分に気づくこと、などを話しました。
ある方は、歳を重ねるごとに自分や人への「まあいっか」が上手になってきた気がするとお話されていました。
それは諦めではなく、無関心でもない、自分が力を抜いて楽に生きてゆくためには「そういう人もいるよね、そういうこともあるよね」と受け止める心の器のひろがりが大切だと感じると。
そう話しながらも、「まだまだ勉強の途中です」と締め括るその方の姿勢にふれて、ささいなことに気づける繊細さや、自分の気づきを他人に押し付けず自分と向き合うきっかけにつなげていくような余裕をもちたいと思いました。
文化の遺伝子「ミーム」
別の方からは、だれかを思い出すことの話をうけて、以前読んだという本から「ミーム」の話を伺いました。
ミーム(meme)とは遺伝子によらず、文化や習慣の要素が、模倣によってある個人から別の個人に受け継がれること、文化の遺伝子のことだそうです。
私たちが日々ご縁をいただき、出会う方々の口ぐせや、人への丁寧な接し方、生きることや生きるを終えることへのおもいや、教訓として感じることなど、その方の魅力を自分の中だけにしまわずに伝えていくなかで、別の誰かのもとへ届き、誰かの何かになるかもしれない。それがその方への恩返しとなるかもしれない。
ミームの話からは、私が受け取ったことを伝える立場にいる意味を教えてもらったように感じました。
それぞれの話が誰かに向けたものではなく、テーブルの上に置いていくイメージ。気になったり感じたものがあれば、自分の持っているものや感じたことをそっと隣に置いていく。
批判も意見もなく、誰かを癒したり励ましたり、気づきをもらったりするほんのひとときを共有して、またそれぞれの場へ。
会を過ごした後、聴き、話し、誰かとの時間を過ごすということのあたたかみを感じ、何かを考える時の自分の中の選択肢が少し増えている気がしました。
今後も定期的に開催しますので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。
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ほっちのロッヂ
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書き手:あやか
文責:藤岡聡子(さとこ)、唐川恵美子(エミリー)