見出し画像

福迫雷太〜藤田少女姫さん事件

昨日、Youtubeで、何気なくNewsを見ていたら、なんと
福迫雷太が刑務所内で殺害されたという。
今回のお話は、不思議な老人の事は一旦置いておいて
藤田少女姫さん事件について、少し話をしようと思います。

僕は1990年に念願のハワイ移住をし、仕事がない休日は殆ど、サーフィンやスクーバダイビングで遊んでいました。
サーフパラダイス!最高のロケイションですから。
と言っても冬場のノースの波に乗るほどの腕前はなくって
ワイキキやアラモアナビーチ沖で、ロングボードに乗っている感じです。
スキューバダイビングは、と言うとインストラクターライセンスまで取得していて、オアフ島のほとんどのダイビングスポットで潜っています。

当時は、スクーバダイビングのショップは、ブリーズハワイという会社と、サンシャインスキューバという会社の2社が勢いよくやっていて、その他小さなショップがちらほらあるという感じでした。
僕は、ハワイに来てすぐに友達になった同年代の男性が経営していた小さなショップに出入りして、ダイビングを楽しんでいました。
その小さなショップは、日本に本部があったのでハワイでダイビングを楽しむ日本人顧客は、本部からの送客で成り立っていました。

そのショップの仲間たちの楽しみは、ダイビングの他にもう一つありました。それは、毎週毎週主催される鍋会です。
日が暮れた頃から、ショップのオーナーのコンドミニアムの部屋で
鍋パーテイーが開催されていたんです。みんな食材やお酒を持ち寄って
狭いKUHIO通りにあるコンドミニアムの1室で、ワイワイと飲んで食べて。
ハワイ在住の僕らと、その時期に日本から来ているダイビングのお客さんと
飲みます。

スクーバダイビングは、やったことがある方も多いとは思いますが、テクニックはそれほど複雑なものはありません。一番大切な事は、潜水技術もそうなんですが、それよりも、「リラックスすること」なんです。
水の中に入るという意識は、人間の脳に過剰に反応し、恐怖心や緊張感が高まります。その恐怖、緊張から水中における呼吸が乱れたり、パニックになって水面に急浮上してしまったりという事故があるのです。

そのためにも、一番大切なリラックスをするためにも、皆でくだらない話をしながら食事をして初対面でも仲良く打ち解けたりする事はとても良い事なのです。

ある夜、鍋会で楽しく飲んでいる時に、ワイキキにパトカーや緊急車両のうるさいサイレンが何度も何度も響いていました。
ワイキキの街は、普段でも静かではなくパトカー、消防などがサイレンを鳴らして通り過ぎることがよくあります。
しかしその日は、違いました。
普段の煩さ?とは全く違うサイレンです。ハワイ中の警察車両がワイキキに集まってきた感じでした。

鍋会に来ていた誰かが、「もしかして銃撃戦とかじゃないの?」と言いました。皆、飲んでいたので、あまり気にはぜずに、ふざけ半分で「大丈夫大丈夫!」とか言いながら
外の騒がしさを忘れて、また飲み始めたんです。

僕は元々、あまりお酒は飲まない方だったので、鍋会では、軽くBeerを飲んだ感じで、ほとんどおしゃべりで時間を過ごしました。その鍋会では、酔っ払って、その部屋に泊まっていく奴もいるんですが、僕は夜9時か10時頃だったか?まだ続く宴会を後に帰宅することになりました。
ハワイに住んでいる人は、飲みにいく時も車で行きます。
そう言ったところは田舎の島なんです。
僕も、鍋会をやっている友人のコンドミニアムまで車で行っていました。

さあ、帰ってシャワーを浴びて寝ーよう!っと
なんて考えながら駐車場からKuhio通りに出ようとしたら、渋滞になっていました。なんと、今まで見たことがないほど大勢の警察が出動していて、道路規制をしていて、鍋会の帰りは、アイランドコロニーまで普段は3、4分で家まで到着するのに、30分近くかかりました。
何があったんだろう。。と思いながらその日は、ストーウデイオの部屋で寝たのでした。

まだインターネットもLINEも無かったので、僕が事件を知ったのは
それから数日後でした。TVでは報道されていたと思うんですが、TVを見ていなかったので、藤田少女姫さんが殺されたというのは、ダイビング仲間からの電話で、初めて知ったのです。

藤田少女姫さんは、アラモアナショッピングセンターの真隣に建つ、1350 Alamoanaというコンドミニアムを所有していたようです。そこで殺害されたというのです。また、少女姫さんの息子さんも、ワイキキのホテルで殺害されたというのです。

あ、それで、あの夜、すごい数のパトカーがワイキキに集結していたのか。。
と、なるほど理解できました。
僕たちが、鍋会と言ってお酒を飲んでいた部屋に、ほど近いホテルで少女姫さんの息子さんは殺されたのでした。

この事件に関して、しばらく数ヶ月は、ハワイ在住日本人のなかで一番のトピックというくらい話題になっていました。
それは、殺人事件なのに謎が多いようなので、何か裏があるのでは??という話題です。事件の詳細が一般公開されていなかったので、あくまでも、噂話が蔓延していた感じでした。

僕が知人たちから聞いた話、皆で話し合っていた事は、実に大した内容ではありません。
「藤田少女姫という占い師さんが、お金儲けしてハワイにコンドミニアムを買って住んでいる。そこに大金を隠していて、強盗が少女姫さんを殺してお金を奪った。」というような大雑把な話でした。

インターネットが普及する前なので、この頃の情報は新聞、TVから得ます。
在住日本人は、ハワイ報知という新聞や、なんとかビーチプレス、とか、もう忘れましたが色々な無料新聞を必ずチェックしていました。
その中でも、精力的にタブーに切り込むような人が編集をしている新聞があったのです。一生懸命思い出しているんですが、新聞名が出て気ません。
その新聞に藤田少女姫さん殺人事件に関して、かなり細かい情報が載っていました。
在住日本人の噂では、この新聞社の編集者が、
いろいろ聞き込みをしていて、かなりの情報を得ているという話になっていました。

人が亡くなっているので、不謹慎ですが、新しく情報が出てくることが待ち遠しかった記憶があります。
犯行の動機や、犯人像や、盗んだもの(お金だけ??)など。

しかし、この事件は、なんかスッキリしないうちに、有耶無耶になって
誰も話題にしなくなっていきました。
そして、あの一生懸命取材活動していた新聞社の編集者も、知らないうちにいなくなって、また、その新聞も、いつの間にか無くなっていたんです。

なんのために、少女姫さんを殺したのか?また、なんで息子さんまで殺したのか?
殺害して、犯人は何を盗んで行ったのか??


副迫雷太は、国家単位で動く大きな黒い影に操られて、大きな秘密を握っていた。が、消された以上、もう誰も真実を話す人はいなくなりました。
噂によると、彼は末期癌だったというので、殺されなくても、死期は近かったのだろう。
死ぬとなったら、人間最後の一仕事。と考えるのも理解できる。

もしかしたら、死の直前に、副迫は真実を語ろうと決心していたのかもしれない。

それを察知した、何者かに消された。

もうあの事件から、30年も経つのか。
昨日から、そんな思いで1日を過ごしています。



































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?