2024年10月 サンキューちばフリーパス 前篇
こんにちは。週末に千葉で電車に乗りまくったら、顔が少しチーバくんに似て来た、アラ還ノートチーバーのホタテマンです。
さて、今回もフリーパスを活用した旅行報告となる。使ったパスはこちら。
サンキューちばフリーパス
千葉県内のJR線、一部の鉄道、路線バス、フェリーが乗り放題になる「サンキュー❤ちばフリーパス」と、東京都区内からの乗車券とフリーパスがセットになった「サンキュー❤ちばフリー乗車券」の2種類。
利用期間:2024年9月1日~10月31日と2025年1月4日~2月28日
料金:フリーパス 3,970円、フリー乗車券 4,790円(子供料金あり)
販売方法:JR東日本の主な駅の指定席券売機
18きっぷとは違い、特急券との併用可能。しかし、当たり前だがフリーエリア内のみ。私は陸路で移動した場合、フリー乗車券であっても東京までの乗車券が必要になるので久里浜の地の利を最大限活用して、東京湾フェリーを利用することにした。今回とても勉強になったのは、指定席券売機での販売とあったのでJR東日本管内ならどこでも買えるのかと思ったのだが、フリーパスの場合は千葉県内のJR主要駅、フリー乗車券の場合は都内のJR主要駅となるため、JRの横浜駅や横須賀駅では購入できない。しかしながら、今回は久里浜~金谷間の東京湾フェリーも対象なので、JR久里浜駅の指定席券売機では購入出来た。少し考えればわかる事なのだが、仮に横浜から久里浜へ移動して、久里浜港からフェリーに乗る場合、横浜~久里浜間の乗車運賃は必要になるのでそれはSUICA等で精算し、改札を出た所でフリーパスを買えばよいのである。或いは私がフリー乗車券を使って陸路で千葉入りしたとすれば、JRか京急でJR蒲田まで移動し、そこでフリー乗車券を指定席券売機で購入することになっただろう。
兎に角、私にとってはフェリー一択だったので、今回の旅の始まりは久里浜港である。
千葉探索スタート
自宅からはバイクにて10分程で久里浜港到着。車の場合は有料駐車場になるが、バイクの場合は無料駐輪場があるので我が愛車のGN君にはここで一晩お泊りしてもらう。
東京湾フェリーは1957年から運行しており、私の生まれる前なので本当に子供のころから馴染のあるフェリーである。幼少のころは南房総へ家族旅行の際に車ごと利用したり、学生や独身のころはサーフィンで利用したり、最近では南房総に釣りに行く際にバイクで利用したりしている。
現在は「かなや丸」(3代)と「しらはま丸」(2代)の2隻での運行体制だが、2010年までは「くりはま丸」(4代)の3隻運行体制だった。くりはま丸はフィリピンのセブ島にある会社に売却されたそうなのでセブ島に行けば逢えるのかもしれない。
現行の2隻は3,500総トン前後でフェリーとしては中型の部類になると思うが、短距離(所要時間40分)航路の中では大きい方だと思う。
久里浜港 06:20発 金谷港行 かなや丸
先ずは一杯目。バイクは明日の夕方まで乗らないので無問題!
姉妹船しらはま丸との反航。現在、しらはま丸は黒船塗装。帰りはこちらに乗れるかな?
金谷港到着。週末の久里浜港発の1便はゴルフ客が大勢乗船している。カーシェアして久里浜港の有料駐車場に止めて徒歩で乗船し、金谷港からはゴルフ場の送迎バスに乗り込む方がコスパが良いのだろう。この日も大型バスやマイクロバスが6台程待ち構えてゴルファーを拾って行った。
久里浜港はターミナルが新しくなったりと、変化があるが金谷港は私が知る限り昔のまんまである。
そして金谷港から徒歩10分ほどでJR浜金谷駅に到着。さあ、ここからは乗り鉄の旅のスタートである。
内房線 浜金谷 07:36発 千葉行
今回の旅で感じたのだが、千葉県内のJRはE209系王国のようだと言うこと。この後何回もE209系のお世話になる。
08:46 蘇我到着
蘇我からは京葉線に乗り換える。京葉線は東京から舞浜方面には何回も乗ったことがあったが、幕張や蘇我方面は未踏破だったので今回乗ることにした。
京葉線 蘇我 08:53発 東京行
隣のホームには回送車だったが、多分「特急わかしお」のE257系が入線していた。
09:06 海浜幕張到着
海浜幕張にて当駅始発の武蔵野線に乗り換える。
去年は東京方面から武蔵野線直通に乗ったが、今回は海浜幕張方面からの武蔵野線直通に乗る。これにて京葉線乗り潰し成功!っと言いたい所だが、厳密には二俣新町駅のある南船橋~市川塩浜間が未達である。まぁ、その内何かのきっかけで乗り潰せると思うので忘れることにする。
武蔵野線 海浜幕張 09:13発 府中本町行
09:26 西船橋到着
反対ホームには凄い人!これから東京?
西船橋駅では武蔵野線と総武線が交差しているので、階下の総武線ホームへ移動。
総武線 西船橋 09:28発 津田沼行
津田沼行だったので車内はガラガラ。
09:37 津田沼到着
津田沼で新京成線に乗り換えるので徒歩にて移動。
徒歩5分で新京成電鉄 新津田沼駅に到着。
新京成線である。成田空港に行く際、北総線の新鎌ヶ谷駅付近で良く見かけていたが、乗るのは初めて。
新京成線 新津田沼 09:52発 松戸行
この新京成線だが、京成グループなので京急と同じ標準軌(1,435mm)である。この路線、総距離26.5kmに24駅もあり、1kmちょっと毎に駅があることになる。乗っているとまるで路面電車、或いは東急世田谷線や江ノ電のような感覚になるが、歴史を紐解いてみるとどうやら旧日本陸軍鉄道隊が演習用に敷設した軌道敷が、戦後京成電鉄に払い下げられたとのこと。なので、くぬぎ山~元山間では陸上自衛隊松戸駐屯地の真ん中を突っ切るように線路が走っている。
順調に進んでいたが、五香駅に到着すると、車掌さんがなにやら慌ただしくしている。しばらくして車内放送で常盤平~八柱間で人身事故があったとのこと。運転再開の目処もたっていないとのことなので、一旦駅を出ることにする。
地図を見るとJR武蔵野線の新八柱駅まで3キロ弱なので歩けないことはない。しかしながら、特に大事な用事があるわけでもないのでこのような時は一杯やって時間を潰すのが一番だと考え、駅近辺を調べてみる。しかしながら、まだ午前10時台なのであまりお酒が飲める店は開いてない。結果的に駅前の日高屋に避難することにする。
店はまだ昼食目当ての客が来る時間帯ではなかったのでガラガラ。この後は食事の予定があったので、酒と肴のみにしておく。
30分程立ったのでスマホをチェックすると運転を再開したとのこと。意外と早くてびっくり!
私は台湾が大好きで、五香紛を使った料理も大好きである。日高屋で楽しいひと時を過ごせたので、この駅とはご縁があったのだろう。
30分遅れの11:10頃、後続列車が到着したので乗り込む。
11:23 松戸到着
常磐線各駅停車 松戸 11:29発 我孫子行
1駅先の馬橋到着
ここでJRの改札を出て、流山線の馬橋駅に移動。
流鉄流山線は馬橋駅と流山駅間を結ぶ5.7kmの路線。駅数は6駅で軌間はJRと同じ1,067mm、2両編成の単線鉄道である。
流山線 11:38発 流山行
11:51 流山到着
2番線には2000形の「明星」が休んでいた。
流山駅の先には整備工場。ピンクは5000形「さくら」、奥にもう一編成。この「さくら」、良く見ると側面には大きな”N”のデザイン。流山のNだろうか?
11:58発の馬橋行に乗り、 12:07 幸谷到着。
流山線の幸谷駅からは徒歩3分程でJR新松戸駅に移動。
我孫子行を待っていると常磐線快速の線路を特急「ひたち」か「ときわ」が通過して行った。
常磐線各駅停車 新松戸 12:16発 我孫子行
12:30 我孫子到着。
本当ならここで56分とたっぷりある乗り換え時間をじっくり使い、関東の人気駅そばランキングでいつも上位に入る弥生軒の唐揚げそばを堪能しようと思っていたのだが、新京成線内の人身事故の影響で予定が30分強押してしまった為、なんと乗り換え時間16分でそばの完食チャレンジとなった。私の2人前の女性客がかき揚げ、ちくわ天、唐揚げを各8個づつ購入してテイクアウトすると言う荒業を実行していたので、更に注文が遅くなり、そばが出て来た時点で既に発車まで残り4分。気合で熱々の唐揚げを頬張り、そばと汁を完食し、ギリギリ1分前に退店。右横に見える成田線の我孫子支線に飛び乗ることに成功。ここでとうとう当初予定時刻の列車に乗ることが出来、スケジュールの遅れを取り返せた。
麺はうどん粉多めで可もなく不可もなくと言った感じだったが、唐揚げが兎に角バカデカい!ちゃんともも肉を使っており、味も上々。汁を吸った衣が良い味付けになっている。その汁だが、ザ・関東風と言った感じの鰹節ベースの濃い口醤油味。私がもっとも慣れ親しんだ味の直球ど真ん中って感じである。とても美味しいのだが、如何せん2分で完食したので余り堪能できなかったのが残念。是非、再チャレンジしたい所存である。
やっと旅程表通りに戻り、成田線我孫子支線 我孫子 12:46発 成田行に飛び乗る。
13:27 成田到着
成田からは京成線に乗り換えるので一度改札を出る。
徒歩2分程度で京成成田駅到着。
京成成田からは芝山鉄道直通の13:34発 芝山千代田行に乗車。
駅ホームには成田空港に向かうインバウンド客で溢れんばかりだが、この芝山千代田行はガラガラ。乗客のほとんどが乗り鉄だと推察される。
13:44 芝山千代田到着
駅前には立派なバスターミナルがあるが、バスもタクシーも自家用車も、誰も居ない駅前なるも、観光案内の看板はあった。
とても不思議な芝山鉄道。詳細に関してはあまり深く触れないが、政治的に大混乱を引き起こした成田空港開港と深く関わっている三セク方式の鉄道会社である。成田空港といてば、開港当初に使われていた旧管制塔が開港直前に左翼系過激派に占拠された事件を思い出す。当時テレビで管制塔の窓から大きな赤旗をふる過激派メンバーの映像が今でも脳裏に焼き付いている。その後、数十年間は成田空港は厳戒態勢の警備が継続され、身分証明書なしではだれもターミナルに入れなかったのである。今でもその名残りが至る所に残っているのが成田空港なのだ。
因みに余談だが、去年訪問したインドのムンバイ空港はパスポートと航空券が無いとターミナルに入れないので、お見送りもターミナルの外までだった。これはテロに対する警戒なのだが、インドも色々複雑な事情を抱える国である。
ホームに戻ると成田空港は直ぐそこ。
乗って来た電車で戻る。芝山鉄道 芝山千代田 14:00発 成田(京成成田)行
帰りは京成成田ではなく、一つ手前の東成田駅にて下車。14:03 東成田到着。
ここも、週末の日中の利用客はほどんど乗り鉄のみだろう。ここからは空港第2ビル駅への連絡通路が500メートル続いている。
連絡通路通過中は前方を歩く乗り鉄2名と反対方向から2名とすれ違ったのみ。
通路を出た瞬間に大勢のインバウンド客と遭遇し、全く別世界にワープしてしまった。
空港第2ビル駅に下り線が入線してきた。間違いなくこの電車で戻るのでこれに乗って終点の成田空港駅まで移動し、そのまま始発として出発するのを待つことにする。
ピンボケで恐縮だが、反対ホームに居たN'EXのE259系。ご覧の通り、成田の両ターミナル駅(第1ビル・第2/第3ビル駅)では関西圏で良く見かけるロープ式のホーム柵が採用されている。これはドア数の異なる色んな車両への対応だろうと思われる。
成田線 14:34発 千葉行にて成田空港駅(第1ターミナル)を出発し、14:59に佐倉到着。
総武本線 15:02発 銚子行
未踏破だった佐倉~成東間を乗り潰し、16:38に銚子到着。今夜は銚子に宿泊予定。しかしながら、まだもう1ヵ所訪問予定先がある。
あれ、先程成田空港駅で見かけたN'EXが間違えて銚子に来てしまった?等と疲れのせいかアホな考えが頭を過ぎったが、こちらは東京~銚子間を結んでいる特急「しおさい」。先ほど八街駅で抜かされた「しおさい」の折り返し電車。現在はこちらのE259系か、今朝程、蘇我駅で見かけたE257系が運用されている。
少し時間があったので一旦駅を出てみる。
いつも銚子に来ると撮ってしまう醤油樽のディスプレイ。銚子は醤油の町。ヤマサ、ヒゲタと宝醤油の工場がある。
ピンボケしていないE259系。やっぱこの鉄仮面のようなマスクが好きである。
本日最終コースは銚子電鉄。やはり銚子まで来たら乗らずにはいられない。
銚子電鉄は全長6.4km、駅数10駅の路線。軌間はJRと同じ1,067mm。経営難が続いているが、ヒット商品の「ぬれ煎餅」や「まずい棒」等のアイディア商品の販売売上で鉄道事業を維持してるとのこと。
銚子電鉄 銚子17:05発 外川行
20分後には外川駅に到着。この時期はもう外は真っ暗。5分程駅を堪能し、銚子に戻る。
これにて本日の予定は全て終了。後は夜食を買って宿で一杯やるのみ。向かった先は駅から徒歩10分程のスーパーTAIYO。
酒やアテを購入し、ホテルに向かう。今夜の宿は「ホテル サンサニー」。
このホテル、最近2極化しているリノベーションして新しい顧客開拓タイプと費用徹底削減による低コストタイプの後者である。ホテルの正面玄関は完全に閉鎖され、入口は駐車場からの通用口のみ。受付けも午前7時~午後10時までで、基本ワンオペである。エレベーターは綺麗だったが、部屋の壁は壁紙が剥がれていたり、古いボロボロの家具が置いてあったりとメンテしなくて済むものは全て放置。一応エアコンもシャワーやトイレも機能しているので寝るだけなら問題なし。以前宿泊した長崎県雲仙市の「小浜温泉 浜観ホテル」も似たような感じだった。
今夜のラインナップ。鶏とイカのカツ弁当に筑前煮。イカ麹漬けとアリバイのサラダ。酒は9%の500ml缶酎ハイ4本。流石に4本は厳しく、3本で打ち止めとなった。食後は泥のように眠ってしまったようである。
これにて初日は終了。明日が最終日なのでこの珍道中ももう少し続く予定。
乞うご期待!