2024年2月 キュンパス日帰り青森旅行
こんにちは。昨今の異常気象の原因が私にあるのではと思い始めたアラ還JR旅キュンパッサーのホタテマンです。
さて、今回は青森日帰り旅行記。日帰りで青森はハード過ぎると大勢に言われたが、実際ハードだった。しかも今回は喜寿を迎える母を連れての日帰り旅行なので少し可哀そうだったが、新幹線ではたっぷり寝れるので”まぁいいか”と言うことで実行することに相成った。
今回使ったお得な切符はJR東日本の旅キュンパス。平日限定で1ヶ月前から14日前までに旅行日を決める。JR東日本の在来・特急・新幹線・三セク路線まで乗れる上、2回まで指定席が利用可能。物凄くパンチ力のある内容だが金額が1万円ポッキリ!この費用対効果を最大限に引き上げるにはやはり日帰り旅行でしょう。そしてJR東日本管内で一番遠いのが青森と言うことでアラ還オヤジと喜寿婆さんの二人旅と相成った次第である。
今回は八戸と青森を訪ねたのでコースはざっくりこんな感じ。
京急久里浜~横浜~東京~八戸~陸奥湊~八戸~新青森~青森~新青森~東京~横浜~京急久里浜
では、細かく見て行きたい。
今回もJRのきっぷなので久里浜から乗れば費用対効果が良いのだが、喜寿母は京急沿線在住。もう少し若ければ横浜駅合流でも良かったのだが、心配だったので横浜までは京急に課金することに。
と、言うことで早朝の京急久里浜駅からのスタート。
途中、母が乗って来て横浜駅到着。
ここからはJR。東海道線に乗り換えて東京駅に向かう。
06:19 東京駅到着。駅弁屋で朝食を調達。母は東京駅に全国から集められている弁当の種類に驚愕。どれにするか即決出来ないので私が適当に促して購入。新幹線ホームに移動すると上越・北陸方面はスキー・スノボー客が大勢いて、東北方面はビジネスパーソン・観光客・その他諸々の乗客で私の便は全席売り切れとのこと。キュンパスが影響しているかは不明。
東京駅は新幹線の見本市のような駅。見ているだけで楽しい。
連続する連結車両には母も興味津々。
我々が乗車した「はやぶさ」5号の停車駅は東京を出ると上野~大宮~仙台~盛岡~いわて沼宮内~二戸~八戸の順。到着予定時刻は3時間弱の10:24。
さあ、朝食タイムである。母を適当に促して買った弁当がこちら。しかしながら、最近はめっきり小食になってしまった母には朝からこのボリュームは厳しかった模様。米を1/3程度残してしまい、私の胃袋へ。これが後々影響してくる。
私はこちら。器で買ったしまった。
タコはとても柔らかく甘辛に炊いてあり、その他の具材やごはんもタコの風味がしみ込んでて美味。器の大きさとの兼ね合いで付いてきたお箸が伸縮タイプだったのが面白い。
定刻通りの10:24に八戸到着。初八戸である。ここから八戸線に乗り換えて陸奥湊に向かう。
反対側ホームには青い森鉄道の701系が居た。ここで少し東北本線について。。。と言うか三セク路線について触れたい。ご存知の方も多いと思うが、JR東日本は東北新幹線の盛岡~八戸、更に新青森への延伸に伴い、東北本線の盛岡~青森間を平行して走る在来線の東北本線をJR東日本から経営分離して第三セクター鉄道化した。岩手県内はIGRいわて銀河鉄道、青森県内は青い森鉄道になった。現在、新幹線の新設・延伸に伴い、全国的に第三セクター鉄道化が進んでいる。特に北陸新幹線沿線が顕著であり、東京駅から順にみて行くと信越本線は高崎~横川までで、その先の軽井沢までの路線は完全に廃止。今は代わりにバスが走っている。その軽井沢からも長野方面に向かう路線は篠ノ井までが「しなの鉄道」に三セク化。篠ノ井~長野間は篠ノ井線のおかげで辛うじてJR信越本線として残っているが、長野からはまた今度は「北しなの線」として「しなの鉄道」の三セクになる。そして新潟県に入る妙高高原から直江津まではこんどは「えちごトキめき鉄道」の「妙高はねうまライン」になる。直江津からは信越本線もまた復活するのだが、北陸新幹線はご存知の通り上越妙高からは西の金沢に向かって左に曲がっていくのだが、この関係で今度は北陸本線の直江津から市振の間が「えちごトキめき鉄道」の「日本海ひすいライン」になる。市振からは富山県に入るので今度は「あいの風とやま鉄道」になり、倶利伽羅まで続く。倶利伽羅は石川県に入っているのでここから先の金沢までが「IRいしかわ鉄道」になる。要するに金沢~直江津間の北陸本線は三セク3社のリレー方式で繋がっているのである。そして来る2024年3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀延伸に伴い、「IRいしかわ鉄道」は金沢から大聖寺まで延伸され、大聖寺から敦賀までが「ハピラインふくい」になる予定。このことにより、大阪~金沢間を結ぶ特急「サンダーバード」と名古屋~金沢間を結ぶ特急「しらさぎ」も敦賀止まりとなり、敦賀駅のホームも現在のものから新幹線ホームの下に移るとのこと。
遅咲き18きっぱーとしてはこのような三セク化や廃線などにより移動可能範囲が狭まって行くのは辛いところだが、今はそう言う時代なのだろう。出だしが遅れたことを悔やむしかないのだ。廃線はともかく、三セク化は金にものを言わせれば解決できる問題なので自分の財力を信じて今後も楽しんで行きたい所存である。
さて、話を戻そう。
八戸線で4つ先の陸奥湊を目ざす。途中、馬渕川を越えると本八戸駅なのだが、八戸市内の中心地は八戸駅よりもこの本八戸駅の方が近い。今回はパスしたが、次回はこの辺りを攻めたい。
陸奥湊に到着。長閑な無人駅である。
駅を出て直ぐ左前に八戸市魚菜小売市場があるのだが、私たちは完全にスルーしてしまった。何故なら今回八戸に寄った最大の理由である、とある場所を目指して居たからだ。それでも何とか意味も分からずこの銅像の写真を撮ったのはファインプレーと自画自賛したい。
とある場所とはこちら。
実はこの店、以前18きっぷの旅を企画してた時に食事処として何気なくグーグルマップにマークしていた店。その後ユーチューブやら何やらで出てくるは出てくるは。かなり有名な店らしい。並ぶの必須だったので急いで店に行ってみるとなんと中のカウンターは全て開いてて待ち時間ゼロで入れた。勿論、我々に遅れること数分でカウンターは満席。帰るころにはご覧の通りだった。そして頂いのがこちら。
いゃ~~超美味!せんべい汁も美味しかった。それにつぶ貝の旨い事、旨い事。来て本当に良かった。母に食べさせてあげられて大満足。お会計の時にとても美味しかったと伝えたら喜んでくれたが、ついでに「母のいい冥途の土産になった」と言ったらスルーされた。。。
この後駅に戻る途中、商店街で「えんぶり」に遭遇。「えんぶり」についてはこちらをご参照ください。
子供たちの掛け声と舞が可愛くってずっと見ちゃいました。
たまたまだったが、遭遇出来て本当にラッキー!駅に戻りましょう。
次の目的地は青森駅。当初は青い森鉄道にて1時間半かけて移動する予定だったが、母の体力を考慮し新幹線利用に変更。指定券はないが、キュンパスだと空席に座れるとのことだったのでこちらを採用。
新幹線は13:06発のはやぶさ17号新青森行
新青森駅のホームから改札階に降りると色んな「ねぶた」の展示があり、青森感が一気に上がる。
青森名物、リンゴジュースだけの自販機。王林は帰るころにはどの自販機も売り切れだった。
新青森から青森へは奥羽本線にて一駅。青森・弘前両方面とも新幹線からの乗り換え客でホームは人でいっぱい。そして両方向からの車両からも新幹線へと乗り換える乗客で凄かった。
青森駅のホームはとても長い。そして変則的な頭端式である。その昔、人々は夜行列車を乗り継いで東北本線や奥羽本線を経由してこの青森駅を目指した。そして今は封鎖されている駅ホームの先端にある連絡通路を通って青函連絡船に乗り込み、北海道の函館へと向かった。北海道でまた寝台列車等を駆使して稚内まで行き、更に樺太への連絡船を乗り継いで樺太(サハリン)まで行っていたなどの話を実際の現場を見ながら母に説明する。ついでに勿論、石川さゆり先生の津軽海峡冬景色の歌詞も解説する。この後、歌謡碑を見てきたのは言うまでもない。
駅の直ぐ北側には「あおもり駅前ビーチ」がある。これは多分人工のものだろう。そこには最近世界中で良く見かけるローマ字表記の地名モニュメント。ちゃんと母との写真も撮った。
そしてこの旅最大の後悔である八甲田丸。現在は記念館として停泊しており、函館側には摩周丸が同じように浮いているのだが、事前の調べでこの日が休館日だったのはわかっていた。が、あまりにも痛い。何故なら、ここ八甲田丸では私が集めている御船印が入手できるのだ。また機会があると思うので今回はぐっと我慢するしかない。
次の目的地に向かうとする。こちらは東口から見た駅舎。この黒い建物が現在建設中の新しい駅ビル。LOVINAとあるので多分左の白く古い方と両方運用されるのだと思う。資料によると下の3フロアが商業施設、4階が行政施設、5階から上がホテルだそう。最近JRもホテル経営に力を入れているのでその一環か?
さて、駅前を通過して向かった先はご存知「青森海菜センター本店」。こちらでは「のっけ丼」が食べられるのは周知のとおり。
ここのシステムは先ず2000円で12枚着いている券を購入。具材によって必要な券の数が変わるので好きなものを色んなお店で購入してお店の人に丼に乗っけてもらう。因みに、お米も普通盛で券1枚、写真のアオサ汁も券1枚。母は既に満腹中枢が100越えなので、赤海老のみを所望。残りは私が選んだ内容。エビ意外では子持ちイカ、ズワイガニ、マグロ中トロ、エンガワ、イカ、タコかな?内容的には美味しいのだが、コスパ的にはエンターテインメント性込みで及第点だろうか。次回は初見の連れが居なければパスかも。青森にはまだまだ他に旨いものが沢山ある。
本日最後のイベントは温泉。青森海菜センター本店から徒歩3分の所にある「まちなか温泉」。値段が480円と銭湯なみ。シャンプーや石鹸は常備してあるのでかなりGood!ほかにも手ぶらセットなどがあるのでかなり便利。泉質は低張性弱アルカリ性高温泉。源泉の古川温泉が掛け流しのようだ。
詳細はこちらをご参照ください。
この日の青森市内の最高気温は19℃。2月としては記録だそう。前日対比+11℃、翌日の予想は前日比-13℃。まるで私が異常気象を連れて来たような状況だ。お陰で露天風呂でも暑く、風呂から出て来ても汗が止まらなかった。帰りは服を1枚減らしたほどである。母は風呂場で地元のマダムたちの会話を聞いていたようだが、1割程度しか理解できなかったそう。まぁ、そんなものだろう。地元の人が我々観光客と話してくれる時は訛りつつも標準語で会話してくれるので問題ないが、地元民どうしでは方言バリバリで慣れないと聞き取れない。私はその方が旅行感が出てとても好ましく思っている。
さあ、これにて今日の達成項目は完了。後は帰路につくのみである。「まちなか温泉」から徒歩10分程度で青森駅に到着。駅ビルにてお土産を物色。2~3品購入し奥羽本線にて新青森に向かう。
丁度、帰宅ラッシュ時だったので青森駅に入線してくる奥羽本線、津軽線、青い森鉄道の乗客が激しく乗換えを行っており、我々が乗った奥羽本線もかなり混んでいた。
新青森駅到着。
はやぶさ44号はどうやら新函館北斗から青函トンネルを通って青森に入って来た車両のようである。この便は新青森を出ると盛岡~仙台~大宮~東京の順に停車する便で、上野も止まらないスーパーかっ飛びはやぶさである。
こちらの焼鯖、お弁当屋さんではなくNew Daysで購入した800円程度のものだったのだが、見た目とは裏腹にとっても美味。満腹中枢がまだ90レベルの母に二切れあげた所、美味しいと唸ってた。思わぬ結果に大満足!
21:23 東京到着。東海道線に乗り換える。
東海道線下りホームに移動するとサンライズが入線していた。朝に見かけたサンライズが多分品川の東京総合車両センターで清掃作業を受け、今夜の便として東京駅に入線して来たものと思われる。サンライズの詳細を母に説明した所、一度乗ってみたいとのことなので近々に出雲旅行でも計画したいと思う。
本当はこのまま乗って戸塚で横須賀線に乗り換えれば楽でコスパもよいのだが、往路同様母の付き添いで京急に課金する。
これにてキュンパス弾丸日帰り青森旅行は終了。じっくり観光は出来なかったが、母は初めての青森に感動してた模様。私も鉄分の補充が出来てとても良かった。
今回の戦利品。リンゴが多いのは必然。ジュース4本に「気になるリンゴ」丸ごとリンゴが1個入った焼き菓子。りんごショコラはばらまき用。ニンニク煎餅と青森のソールフード「イギリストースト」は奥の方様用。右上の弁当は娘のリクエスト。
後もう一回、母を連れてキュンパス旅行を予定しているので乞うご期待。
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