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猫は聞いた。オバはんは爪が切れないって。
オバはんの入院で、今は息子ちゃんちで暮らしてる猫。
オバはんは病院で爪を切ってもらったんだって。
骨折した手では切れないらしい。
猫はオバはんのこと、時々思い出すよ。
「このコが良い子なのは、自分の育て方が良いからだ」と友だちに自慢したりするオバはんのこと。
猫は、別にオバはんに育ててもらったわけじゃない。オバはんの家に来る前、7年間も優しいおにいさんと暮らしてた。猫が赤ちゃんの時から育ててくれたのは、おにいさんだ。
そのおにいさんがどうしても一緒に暮らせなくなったので、知らないオバはんのところに引っ越してきた。
お兄さんは何ヶ月もかけて引っ越し先を探してくれた。
そして、どうして一緒に暮らせなくなったのかを一生懸命説明してくれたんだ。
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そして、オバはんの家に来て1年半。そのオバはんが怪我で入院して、また引っ越し。今はオバはんの息子ちゃんちにいるよ。
オバはんは手も足も骨折したから、いろんなことができなくなったらしい。
ていうか、できることのほうが少ない。
できないことの一つが「爪切り」
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オバはんは骨折した手で爪が切れないから、看護師さんに切ってもらったんだって。
看護師さんはパキン、パキンとオバはんの爪を切り始める。
「うう。人に爪切ってもらうって、結構こわい」
「でしょ?切る方も怖いもん。指、切りそうで」
「ええっ!」
「あ、プルプルしないで。危ないっ!」
「怖いよ〜。ま、麻酔してもらっていいですか?」
「ダメです」
その後オバはんは爪切りを諦め、別の方法を思いついたらしいよ。
まさかの、爪研ぎ?猫と共有?
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