枝垂れ桜の美しい安田楠雄邸〜大正期の邸宅(文京区)
1. 安田楠雄邸とは
1918年 「豊島園」の創始者である実業家、藤田好三郎の依頼により建てられる
1923年 関東大震災後、旧安田財閥の女婿である安田善四郎が買い取り、安田家の所有となる
1995年 当主の楠雄氏が他界した後、夫人により公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)に寄贈される
1998年 東京都の指定名勝を受ける
2007年 修復工事が行われて一般公開される
2. 建築情報
上棟年月:1918年(大正7年)
設計施工:清水組(現・清水建設株式会社)
構造:木造瓦葺き2階建て住宅
特徴:
①伝統的な和風建築の書院造や数寄屋造を継承しながらも、内部に洋風の応接間を設けるなど、和洋折衷のスタイルも取り入れた造りとなっている
②台所以外はほぼ創建当時のまま残されている
【平面図】
3. 訪問レポート
【応接室・サンルーム】
玄関を入って手前に洋風の応接室がある。
南向きのサンルームを通して庭の緑がよく見えるので程よい明るさ。
椅子やテーブルなど家具調度も当時の物が残されている。
【茶の間】
渡り廊下を通った先にある。
障子に小窓が空いている。時間帯によるのだろうが!この時は庇も大きく出ているので光が差し込まず、茶の間に相応しい落ち着いた庭の雰囲気を感じた。
【2階の客間】
畳は備後表の中継ぎ表と言われる最高級品が使われているとのこと。手摺と窓による風景の切り取りが美しい。
枝垂れ桜が高く育っているのでちょうどここからゆっくりと花を見られる。
【台所】
当時の最新式のシステムキッチンと言われた鈴木式台所
天窓から明かりを取り込んでいるので明るい。
4. 見学方法
開館日:毎週水曜日・土曜日
開館時間:10:30~16:00 ※受付は15:00まで
入館料:一般500円 中高生200円
館内ガイドツアー(予約不要、所要時間約30分)あり
開催時間
(1)10:40
(2)13:30
詳しくはこちらをご覧ください。
5. 季節ごとのイベント
季節ごとに様々な催し物が行われています。
①3月
・枝垂れ桜の見頃は3月下旬
・昨年訪問時は3/29で葉桜になりかけでした
・琵琶の演奏が行われる日もります
②端午の節句
名工永德齋作の飾りの展示
③七夕の節句
願いを書いた短冊を笹に飾る
④重陽の節句
菊のきせ綿や菊関連の展示
等
詳しくはこちらの公式インスタグラムで最新情報をご確認ください。
参考サイト
https://www2.panasonic.biz/jp/solution/sumaihabunka/archive/2008_0424/
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