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4月の活動レポート
4月のホタルの会は15日と18日の2回、開催しました。
天気予報が二転三転して心配だった雨も朝のうちに止み、森に着いてみたら両日これ以上ない位のスッキリとした青空が出迎えてくれました。
第13回(4/15) 倒木処理、作業道づくりwith木こり
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この季節の新緑の美しさって、どうしてこんなに心を揺さぶるんだろう、、、、?!
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15日は初参加の方が一人、、観光やレジャー以外で森に入るのは初めてと、朝からワクワクどきどきの様子です。早速、沢に入りました。
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前日の雨にも関わらず、沢には殆ど水が残っていません。
今年は1月から3ヶ月以上もコロナに配慮して活動自粛をしていたため、冬の間に落ちたスギの小枝が涸れた沢の上にたくさん落ちています。
水の流れを滞らせそうな小枝は拾って脇に除けながら沢を登って行きます。
しばらくぶりに来てみると、去年まで手入れした所でも、新たに倒れた木もあって行く手を塞いでる箇所がありました。
今日はこの辺りからスタート!
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やっぱり継続して人が入らないと、せっかくスッキリした空間も、なかなか維持することが難しいんだなぁと実感します。
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普段は建築系の仕事をされてるAさんは、若い頃は木造家屋の大工もしてたとかで、丸太の運び方もサマになってて楽しそう。
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「製材された角材は散々扱ってきたけど、皮がついてる木は縁がなかったなー」と、倒木の枝を払うのにハマってます。
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自分で運んだ丸太と、自分で払った枝を使っての〝しがらみ〟づくり、、、、いつの間にか職人さんの険しい眼付きになってますが、顔を上げると「楽しい!、、めちゃ楽しい!」と終始笑顔が絶えません。
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大雨で増水しても流されないように、5、6m高い所に作りました。
これで表土の流出も防ぎ、ここから雨水を土中に染み込ませ、菌糸や微生物、そして植物の根の力を借りながら、斜面が安定してゆくんです。
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昼までかかって、ヒトも動物も風も通りやすい景色になりました。
脇に並べてる丸太は、しがらみや森林内の作業道を作る際に活かせます。
「ホントにこんな材が使えるの?!、、一体どうやって?、、」
と、Aさんは建設業という仕事がら腑に落ちない上、森での作業道づくりに興味津々。
そこで、ちょうどこの日は、この森の木こりさんたちが上の方で作業をしていたので、午後からは見学を兼ねて『環境改善につながる道づくり』にホタルの会として合流させて貰うことにしました!
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森の木こりさんたちからの大歓迎を受け、こちらこそ嬉しい限りですー!の所で本日の集合写真。
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作業道を登り切った所から、斜面を切り、丸太を組みながら、道を伸ばしている所です。
谷側に丸太を縦横交互に据えながら、炭と藁、枝葉を入れて、山側の土を被せ転圧し、また丸太を据え、、、、ちょっとずつ、ちょっとずつ進んで〝荒道〟を伸ばして行きます。
山側は垂直に切り、その道際には後日ツルハシとシャベルで溝を掘り、炭と枝葉を入れて水と空気の働きを助けます。この側溝は町中のU字溝とは機能が大きく違って、排水のためではなく雨水を土中に染み込ませるために作ります。
こうすることで、道は、山を寸断させるのではなく、土中では水と空気と生きものたちの営みが繋がり、斜面も道も長く安定していきます。
ホタルの会でつくる〝しがらみ〟や〝足がかり〟にも通じる、スケールの大きな、森の健全さを取り戻す造作なんです。
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ずーやんのレクチャーを受けて、益々やる気が出て来ました。
環境に配慮した森づくり・道づくりは、実際にやってみると驚く程の手間と時間がかかります。労力だけではなく営業的にも決して楽ではない。そのため全国各地で森の荒廃が今も進んでる、、、、。
胸を張って未来の子どもたちに残せる真に美しい森づくりは、大変かも知れないけど、やりがいがあるなあと改めて思いました。
しかし、手数はパワー!
ひとりでも多くの方に、森の手入れに来て欲しいです。
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約2時間でワンスパンの数mを進めました。
ここから染み込んだ雨水が、大地の中で何年かかけて浄化され、沢に染み出して来るのが楽しみです。
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参加者の声
☆参加者Aさんの感想☆
「楽しかった!、とにかく楽しかった!、一日中スゲぇ楽しかった!!
普段の生活に流されてたら、たぶん一生経験できない体験をさせて貰った。
仕事でいつも見慣れてる木材の、一番元の所を見ることが出来たのも良かった。
また来てもいい??」
、、、、もちろんです♪
第14回(4/18) 沢の整理、しがらみ造作
18日は、初参加の方2名を加え総勢5人で沢に入りました。
去年参加してくれた木こりのてっちゃんも応援に来てくれました。
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まるで初夏のような陽射しと、爽やかな春風を頬に受けながら沢に向かいます。
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昨夜はかなりの豪雨だったらしく、水の流れる音が聞こえています。
沢の入り口では流されて来た枝が大量に山になって溜まっていました。
が、これも3日前に手を入れたから途中で詰まらずにここまで洗い流してくれたのだと、勝手な自画自讃をしながら、まずは皆んなで枝の山を取り除きました。
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一気に水の勢いが増します。
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大きめ石は脇に避けながら進みました。
小さなひと手間ですが、こうすることで次に降る雨の力で、沢の底に堆積してる土砂を少しずつ流して、沢が復活するのを早めます。
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枝を1本取り除くだけで、どんどん水が流れてく、、、、普段は涸れているから、大雨の翌日ならではの楽しい造作です。
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本日の作業場所ビフォー。
先日手入れした場所のすぐ上の辺りです。
先にアフター。
↓
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まずは地形を観察して〝しがらみ〟をつくる場所を決め、一歩一歩、〝足がかり〟をつくりながら斜面を登り、造作を進めます。
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この〝足がかり〟の一歩も、炭と枝葉を入れることで大地の呼吸口となって土中環境の改善に繋がります。
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斜面を上がった所でいよいよ〝しがらみ〟づくり開始。
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シャベルで段を切って座をつくり、
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炭を入れ、
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落葉や枝を絡ませながら作ります。
枝を運ぶのと、上に手渡すのと、連携した共同作業でとっても捗る、、ホント手数はパワーです。
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枝を片付けたら、また新たな沢筋も現れました。
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差し込む陽の光も神々しい!
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ひと仕事、汗をかいた後に感じる春の風は、森からのご褒美に感じてしまいます。
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〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
森のウッドデッキで、今日一日を振り返って感想を分かち合いました。
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参加された方々の声
♡ Y.Mさん(男性)
「シンプルに楽しかったです。
もともと山に入るのは好きでしたが、いま宮城県の牡鹿半島で里山保全の手伝いをしていて、そこにある水が涸れてしまってる沢を復活させられないかとネットで調べてたら、ドンピシャの活動を見つけて参加しました。
今日学んだことを早速、東北でも試したいです。
皆んなで力を合わせてやったという達成感がスゴく良かった!」
♡ Y.Mさん(男性)
「今回は2回目の参加ですが、前回やった所を通った時、最初はすぐ分からない位に自然な感じになってて嬉しかった。
今日やったことは微々たるものかも知れないけれども、将来かならず何かしらの変化があるはずだと実感しました。
地元八王子に貢献出来てると感じられて嬉しいです」
♡ Y.Iさん(男性)
「久しぶりに身体を動かしたら、全然動かなくて驚いた!
コロナで鬱々とした生活をしていたので、今日はリフレッシュが出来て良かった。
地面に枝をいっぱい刺したのが楽しく気持ち良かったです」
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参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。
ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!
◎ 5月以降のイベントは日程が決まり次第、告知します。
平日のイベントも実施予定です。
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。
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#森と沢のお手入れ