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第65回イベントレポート『枯れ沢復活をひたすら目指した4年間の成果報告会』

2023年6月10日、曇り時々陽射し。

総勢14人で、ホタルの会4年間の活動の成果報告会を行いました。オリンピックやワールドカップは4年ごとに開催されます。今回、私たちホタルの会も一つの区切りを迎えましたので、皆様に成果報告会を開催させていただきました。これまでたくさんの方々にご参加いただき、本当にありがとうございました。

午前中はいつものように造作を楽しみ、午後はみんなで造作をしてきた森を観てまわりました。私たちが森に問いかけた返事を聞きたいと思いました。

そして夜、念願のホタルは、、、、?

手作りした蝋燭を灯し、参加者の皆さんと穏やかに、心を込めた対話をしました。

内容:
10時〜13時45分 沢周辺の造作(上流法面の倒木片づけ、灌木間引き、しがらみ作り、沢の手入れ)。初参加の方2名は基本造作をレクチャーの後に既存会員12名と合流。
13時45分〜14時30分 昼休み
14時30分〜16時 森の案内
16時〜17時 片付け・準備
17時〜18時 お茶会
18時〜20時 ホタルを待ちながら対話会(森について語りあう会)

4年間の経緯

2019年、事前準備

冒頭、〝4年間〟と書きましたが、この会の活動がスタートする初年度、2019年7月1日以前より、沢の整備は始めていました。当時の沢は、至る所に倒木が折り重なって倒れ込んでいて、一般公募のイベントを安全に開催するためには事前に危険を取り除いておく必要があったからです。

手入れ前の沢の状況。2019年撮影


沢筋には両側の斜面から谷に向かって夥しい数の倒木が積もり、跨いで乗り越えることも、くぐって前へ出ることも出来ず、そのままでは先に進めない箇所が上流に向かって続いていました。

チェーンソーで慎重にサバいて両側に仮置きしながら、少しずつ少しずつ、人が安全に通れる道筋をつけていきました。

はるばる千葉から応援に駆けつけてくれたツリクラ仲間のタッシー、2019年3月20日

沢の入り口から、ようやっと数十メートル、倒木を片づけ、何とかイベント開催可能なエリアが拓け始めた頃、最初の不運が私の身体を襲いました。だんだん酷くなり始めていた坐骨神経痛をブロック注射で誤魔化して何とか山に入ったものの突然下半身が動かなくなり、立つことも歩くことも出来なくなってしまったのです。脊柱管がペシャンコになるほどの狭窄症でした。
即入院、そして全身麻酔による椎間板ヘルニアの摘出手術。国土緑化推進機構様の緑の募金事業として助成を受けられることになったものの、歩行不能の身体でイベントの主催なんて出来るんだろうか、、、、?
いっそ助成金を返上して活動自体を断念することも考えました。手術後のリハビリを始めてからも右足の感覚が全く戻る気配すらなく、このまま一生、車椅子の生活になるのかと希望を持つことが出来ませんでした。
しかし、ちょうど時を同じくして『令和元年東日本台風』が東京を直撃したため、それを言い訳にして一般公募のイベント開催を延期することが出来ました。

数か月のリハビリと、自主的な歩行訓練の結果、やっと杖だけで歩けるようになり、いよいよ年明けには初回イベント開催告知に漕ぎ就くことが出来ました。
noteのホームページを立ち上げ、参加者を募りました。
はじめて「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」のnoteを読む人へ|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会

この中でも書きましたが、

いったい何故、沢の水は枯れてしまったんだろう、、、、?!

この、木こりになろうと思い立って初めて森に入った時からいつも、常に頭にあった疑問に今、4年の歳月をかけて漸く答えが見つかったような気がしています。

森(山)と人間は繋がっている、、、、水が涸れたのは、人の心も枯れ始めているからだということ、、、。

今回のレポートでは、4年間を振り返りながら、そのことについて書いてみたいと思いました。それが、この4年間で森に来てくれた延べ507人の参加者の方々への、謝意を伝えるために私にできる唯一のこと、精一杯のレポートを書くことではないかと思ったからです。

長文になるかもしれませんが、まだ一度も参加したことのない方にも楽しく読んでいただけるよう、ドキュメンタリー仕立ての私小説風な読み物として構成してみたいと思います。

2020年1月26日、第1回イベント

〝何もしないでいたら、自然が100年かけて行う再生を、人間が手助けすることで50年で出来るかもしれない!、仲間が5人集まれば10年でホタルを飛ばす夢が叶うかもしれない!〟、そんなキャッチコピーが当たったのか、『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』の旗揚げの当日、5人の参加者が集まって来てくれました。
第一回イベントレポート『森に素晴らしい人たちが集まる』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

万感の思いが込み上げるのと裏腹に、イベント終了後には「オレはとんでもないことを始めてしまった」、という怖さも同じくらいに心の底から溢れて来ました。坐骨神経痛は未だ完治せず、右足の腿から下の半分以上は全く感覚が戻って来ないままの状態でもあり、こんな大それたことを自分は今後も続けていけるんだろうかと考えると、夜も眠れず身体が震えるほどの恐怖が襲って来ました。
そして、背伸びして背伸びして虚勢を張って、何とか2回目のイベントの日を迎えました。
第二回イベントレポート『作業道・しがらみ・炭作り』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

4年間を通じて最年少の2歳の子どもの参加もあり、盛況のうちにイベントは終了したものの、私は内心、反省と不安で押しつぶされそうな気持ちでした。例えば、しがらみづくりを一つとっても、いったい斜面の何処に造作するのがベストなのか?すら、良く分からなかったのです。
「どこに作れば効果的か、皆んなで考えて相談しながら造作しましょー!!」
と、その場は何とか凌いだものの、私は完全に自信を失い、自己否定感に包まれていました。今考えると、〝脊柱管狭窄症の患者の約8割はうつ病を発症〟という研究結果もあり、私自身も極度のうつ状態になっていたようにも思います。
〝もうこれ以上先には進めない〟、、、既に入会金を貰ってしまった会員の方にはゴメンナサイして、死んでお詫びをしようか?なんて気持ちがムクムクと心を蝕み始め、意を決して会員のEちゃんに電話をしました。
「実は、ホタルの会を解散しようと考えてるんです。とても続けてく自信がなくて、、、、」
そう告げた私の耳に返ってきたのは、限りない慈悲の気持ちに溢れた言葉でした。
「しげちゃん、そんなの、皆んな、同じだよ!」
最初から自信を持って新しいことを始められるヤツの方がどうかしてるんだ、、、、そう考え直し、ギリギリ自分の気持ちを誤魔化し奮い立たせて、既に告知し申し込み者も現れていた第3回目のイベントだけは何とか開催することにしました。あと一回だけ、やってみよう、あと一歩だけ、進んでみよう、、そんな気持ちでした。

第三回イベントレポート『溝堀・しがらみ造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

そして、ちょうど時を同じくしてコロナが蔓延り始めて『緊急事態宣言』が東京に出されたため、またまた私はそれを言い訳にしてイベント開催を長期に渡って延期することが出来、ホッとした夜のことを今でも覚えています。

2020年7月、2年度目へ突入

コロナウィルス蔓延により活動を休止した約3か月間は、自分の内面と深く向き合う日々でもありました。右足は徐々に、太腿から膝、ふくらはぎ辺りまで感覚が戻って来て、やっと足首まで神経が繋がり始めた頃には、近所の新宿御苑へ歩行訓練に通ったりもできるようになっていました。
やっぱ都会の中でも緑に囲まれてるって良いなぁー、と、身体の回復が心の回復に重なって森が懐かしく思え始めた6月。ようやく活動を再開したものの、世情を反映してか、少人数のイベントが続きました。参加者が一人だけで、私と二人だけでイベントを開催する会も複数回を数えました。こうなったら私一人でもイベントは続けてやる!、と覚悟を決めたのもつかの間、コロナ第二波とやらで再び活動は休止に追い込まれてしまいました。
そして9月、活動再々開。以前の仕事仲間や、千葉の友人、数十年前に世話になった推拿の整体師の先生、、旧知の仲間たちが、会を重ねるごとに応援に駆けつけてくれ、また、初年度に入会してくれた会員の方々も継続して来てくれて、会員同士の交流も深まっていきました。
そして私は、高齢ということもあって右足首の完治を諦め、体力的にも限界を感じ始めていたため、その年を最後に木こりの仕事を辞め、ホタルの会の活動に専念してゆくことを決意しました。

千葉から来てくれた70代の友人、推拿の整体師の先生ら

第8回イベントレポート『沢の流れ造り・植栽』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第9回イベントレポート『しがらみ造作・水生昆虫観察』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
11月の活動レポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

2021年、コロナウィルスがもたらしたもの

ほんの少しではあるけれども、地上の水が長く残って水生生物が姿を現したりして沢の復活の兆しが見え始めた矢先、またもやコロナ禍に襲われて活動を休止せざるを得ない状況になってしまいました。
1月~3月の間、私は森を離れて、都会の公園でツリークライミング仲間の樹木管理の仕事を手伝うことにしました。ナラ枯れ病が猛威を奮っていて、80本以上のコナラの大木を入園者の安全確保のために伐採せざるを得なくなっていたのです。私にとってはカシノナガキクイムシとの初めての出会いでもありました。また、公園の管理者から厳しく注意をされて、枝下ろしの際に絶対に傷つけてはならない!、と言われた、アサギマダラの食草であるキジョランとの出会いでもありました。風の凪いだ穏やかな昼下がり、たった一羽の小鳥が飛び立っただけでバランスを崩した枯損木が静かに倒れていくのを始めて見て、自然の営みの偉大さに畏怖したのを覚えています。この時の経験が、後の4年度目のホタルの会の活動に大きく役立つことになるのですが、そのことは、この時点では未だ知る由もありませんでした。

2年後、森の中でキジョランを発見した時の様子

イベントが中止になったため、2月に予定していた落葉広葉樹の苗木植栽イベントも開催することが出来ませんでした。
千葉の知り合いから購入した苗木20ポットを両手に抱えて一人電車で運び、スタッフだけで植樹しようとしたものの、そのスタッフが前日、足の指を骨折して山に入れなくなってしまったため、私ひとりで沢沿いの斜面を何度も何度も登ったり降りたりを繰り返しながら、日暮れまでかかって植樹を終えました。(その後、植物の専門家の方から、そのコナラとモミジの苗木が国内外来種であることを指摘され、高尾の生態系を保全するために全て伐採するという苦渋の決断をすることになるのですが、、)

国内外来種の問題は、外来種や要注意外来生物の問題以上に奥が深いと同時に、人それぞれに見解の相違などもあって、なかなかに難しい問題です。
私は個人的な考えの下で、ホタルの会を発足させる時に自らを戒めたことが幾つかあります。それは、決してホタルを外から持ち込まない、ホタルのエサであるカワニナなども放流しない、ただホタルが棲息出来る環境づくりだけを地道に行っていく、ということです。環境さえ整えば、生きものたちは自然に戻ってくる。ホタルだって、すぐ近くの北浅川には棲息してるのだから、沢が復活すればすぐにでも飛んでくるに違いない、と。
しかし、そのホタルが、、この沢の近隣に棲息している在来と思われているホタル自体が、もしかしたら国内外来種である可能性が高いということを後に知りました。今から数十年前の高度経済成長の頃、押し寄せた開発の波と排水による公害から、この地の美しい自然を守るためにホタルをシンボル種にして、各所にホタルの棲むビオトープを作ることで環境破壊を行う開発を阻止した。そのために、なりふり構わず全国からホタルをかき集めて放したから、八王子市のホタルはどの地域のものが在来種なのかすら分からない状態なのだと、恩方中学校前のバス停で偶然に出会った『陸生ホタル生態研究会』の会長と名乗る老人が教えてくれました。
「とにかく自然を残すために必死だったんだ。その当時は〝国内外来種〟なんていう言葉すらなかった」
、、、、取り返しのつかないことをしてしまった、だからせめて、その記録だけでも後世に残そうと、この年になってもこうしてあちこちのホタルを調べて回ってるんです、、、と、その老人は寂しそうに語ってくれましたが、まとめた記録を八王子市で保管して貰おうと行政に持ち込んだところ、受取りを拒絶されてしまったそうです。市は、負の記録を残すことには賛同できなかったのかも知れません。
今年もまた、ホタルを集客に利用するため、八王子市の各所で、持ち込まれたホタルたちが放たれたようです。

4月になって活動を再開したものの、参加者が少人数のイベントが続きました。申し込み者がいないイベントの当日、前日にクラス会の後で我が家に泊まった中学時代の同級生を「ちょっと出かけるから一緒に付き合ってくれ」と半分ダマクラかして森に連れてきたことすらありました。

4月の活動レポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

私は仕事の合間に、ちょくちょく千葉の高田さんのイベントに参加し、土中環境の改善造作を積極的に学びに行っていました。ホタルの会のイベントで行う作業は、とても地道で単調な作業であるため、少しでも新しい知識や造作を仕入れ、飽きが来ないよう変化をつけて参加者を繋ぎ止めたいという欲もありました。
参加者が私を含めて2名とか、多くて3名というイベントが続きましたが、今思うと、それは、とても豊かで、貴重な時間だったのではないかと感じます。自然や森の造作について相談しながら深く考えを掘り下げたり、時にプライベートな話しもしながら共に一日作業をすることで、とても強い信頼関係を築くことが出来たと思います。

そんな折り、ツリクラ仲間からの繋がりで、林業志望の女の子がホタルの会に来ることになりました。私と言えば林業なぞ修行途中で逃げ出したスターウォーズのダースベイダーのような素人同然、、、。「こりゃ大変だぁっ!!」と、私は慌ててイベント前日に開催されていた千葉の高田さんのイベントに参加し、土中環境改善の最先端造作を学びに行きつつ、〝高田語録〟をメモして必死で覚え、それをセリフとして頭に叩き込んで、〝林業学びたい女の子対策〟に万全の態勢で臨んだのですが、当日朝のチェックイン自己紹介の時、
「昨日、行ってたんです、アタシも、、高田さんのとこ」
とアッサリ言われて玉砕、、、、その後、熱帯雨林のことやダムのこと、エネルギー問題のことや絶滅危惧種のスジエビのことなどを教えて貰い、その後の私の人生を変えるほどに多大なる影響を与えることになる九州男児?!のような女の子との出会いでした。

5月の活動レポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

2021年7月、3年度目へ突入

この頃から、ぽつりぽつりと、初参加の方が増え始めて来ました。
会員の方々の誘い、、、、というかホタルの会での体験を聞いて、面白そう!と、実際に足を運んでくる方々が現れて来たのです。
一度参加されたお母さまが、「今度は子どもを連れて来たい!」となって、次にまた、お子さまと参加しに来てくれる。その子どもが学校で話して、森に興味を抱いた友だちが来てくれる。そして親御さんが日々の生活の疲れなどで出かけるのを躊躇ってる時には逆に、「行きたい行きたい、森に行きたい、行っ、きっ、たぁーーいっ!!」と強引に親を連れて来てくれる、、。そんな好循環が、回り始めました。
イベントに参加する人数が増え始めると、必然的に森と沢の手入れを出来る量も増え、継続して参加してくれる方も増えてくれば、中・長期的な作業をどうしていくかの見込みも立てられるようになってきました。

6月の活動レポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

森ガールズ、誕生

第19回イベントレポート『草刈り・しがらみ造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

森ウーマンズ四人衆、誕生

子どもたちもの参加も増え始めました。
第20回イベントレポート『木こりによる森講座・しがらみ造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

沢から山の斜面へ登る階段も出来始めました。
8月のイベントレポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

沢の中流地点には、ベースキャンプになる広場も拓けました。
第23回イベントレポート『倒木撤去、ドライバー造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第24回イベントレポート『沢の手入れ、広場づくり、しがらみ造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

この小さな広場から、この山の御神木がある上の作業道まで、急斜面を登る足掛かりの小道も通りました。
10月のイベントレポート|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

森の中に、人ひとりが通れる道を延ばし繋いでゆくのとシンクロして、人との繋がりも広がり始めていました。私の内面で何かが変わり始めて来たのも、この頃です。イベントのレポートを書く時にも、会の広報として参加者を集めたいという意図を捨て、「どんなに苦労して書いたって、どうせきっと、ちゃんと読んでくれるのはその回に参加してくれた人ぐらいだろう」と開き直り、「だったらイベントに参加してくれた方々だけに向けて感謝の想いを文字にしていこう!」と、筆を持つ腕の力を少し抜くことにしました。

そんな時、高尾周辺の山々を趣味で回っているという方が、このnoteのイベントレポートを読んでハマり、最初から最後まで一気に読んで気がついたら参加申し込みボタンを押していた!、と、この森に来てくれました。そんな奇特な方は初めてで、嬉しくて嬉しくて、言葉にならないくらいの感動で、文章を書くのが苦手な私が毎回いつも白いワニと格闘しながら泣きそうな思いで書いて来たレポートが、全て報われたように思いました。

沢から山への入り口に出来た階段。この上に拓いたベースキャンプの広場から急斜面の足掛かりを登って上の作業道に出ると、すぐ先に御神木と崇めているアラカシの巨木が在る

この階段から上まで登り切ったエリアは、コナラが多く生えている広葉樹林帯です。そこに足を踏み入れた時、その方が意外な感想を漏らしました。
「昔の薪炭林ですね。かなり荒れている」
?!、、、、と、私は驚いてしまいました。それまで、この辺りを私は、スギ・ヒノキの人工の針葉樹林とは違って自然のまま残されている気持ちの良い森だと思っていたからです。
「色んな山を歩いてるから、すぐに感じました。足の裏の感触が違う、この辺りは、かなり固いです。ホタルを呼び戻すためには、ここにも何らかの手立てが必要でしょうね」
そんな、冷静な観察を聞き、私は衝撃を受けました。そうか、、人の手入れが放棄されて荒廃してるのは、ここも同じなんだ、、、。

(後編へつづく)

【閑話休題】昭和40年代頃のこと

ここまで書いて来た所で全体の構成に収拾がつかなくなって行き詰まった上に、私の元へ白いワニさん(真っ白い原稿用紙の化身)が大勢やって来てしまったため、しばし閑話休題。

♫ 幼少の私。千葉県船橋ヘルスセンターにて ♫
写真をクリックすると当時の公害の様子が流れます

今回の節目に、私が何故こんな(と言っては会員の皆様に失礼ですが)任意団体を作ってまで森林再生を始めたのか?、を記しておきたいと思います。

そもそもの発端は今を遡ること六十年前、私は高度経済成長&公害による環境汚染が真っ只中の京浜工業地帯の汚れた空気の中で産まれました。
そして3歳の時に小児喘息を発病し、転地療養のため小学校一年から四年まで、千葉県船橋市の大自然に囲まれた美しい里山で暮らすことになります。
運動するとすぐに喘息の発作が出るため、あまり友だちと外で遊ぶことがなく、一人で山に入って捕まえたクワガタと戯れたり、小川でドジョウやコブナを掬い、庭に池を作って飼ってみたりする、内気でオタッキーな子どもでした。それが原因かどうかは分かりませんが、いわゆる〝いじめられっ子〟にもなってしまったため、自然の生きものたちだけが、心を許せる友だちでもありました。

しかし、たった四年の間に、宅地造成で目の前の自然がどんどん失われていく光景も、私の心に深く刻まれていきました。〝山は盛れ、谷は掘れ〟の鉄則とは真逆の開発が全国各地で進んでいました。世の中が急速にオカシクなり始めたのも、この頃だったのではないかと思います。

拡大造林政策と木材の輸入自由化により、50年ほど前から日本の林業不振が始まって山は荒廃し始めた、、、とよく言われますが、私は、このことには様々な要因が絡まり合っていて、問題の根っこはもっと深い所にあると思っています。ホタルの会で手入れをしている沢の水が涸れてしまったのも、同じ原因です。それは、人間が、〝自然との関わりを自ら断ってしまった〟ということです。しかも、法律を作ってまで、、、。

明治時代に制定した旧河川法で、人々は治水のために川の水を力で抑えつけようとしました。大地に降り注いだ恵みの雨は、集められ排水として海に捨て、人間の生活する場と自然とをコンクリートで分断する道へ進みました。けれども、それは逆に深刻な水不足を生み出し、貯水ダム建設による山地の環境破壊に拍車をかけます。そこに出された補助金は、実は、全国の水力発電所を建設するための隠れ蓑として使われたりもしました。都市の生活を維持するためには、膨大なエネルギーが必要だったからです。

書き出すと長くなってしまうので、こうしたことに興味がある方に紹介したい本を幾つか挙げさせてください。是非みなさまに読んで欲しい本です。
『水と緑と土』富山和子 著
想定外の豪雨のせいにされている、相次ぐ昨今の土砂災害については、
『宅地崩壊: なぜ都市で土砂災害が起こるのか』釜井 俊孝 著
『よくわかる土中環境』高田宏臣 著
里山の暮らしについては、
『里山里海: 生きるための知恵と作法、循環型の暮らし』養父 志乃夫 著
『やとのいえ 』八尾慶次 著
そして、根本の要因は、エネルギー問題です。
『ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと』山田 征 著

道を誤ってしまった国策や、過去に乱開発を行った業者を責める気はありません。反対運動に人生を賭ける気も、私には持てません。それよりも、自分に何が出来るのか?、、、やれることをやりたいと思うんです。

転地療養で移住した千葉県の自然も開発の波に吞まれ、東京に戻った私は大気汚染の悪化する中で公害病認定患者に指定され、やがて成人した後も、頭の片隅にはいつも環境問題がありました。そして、映像産業、教育産業、IT産業、製造業と職を転々とした後に〝東京に木を植えよう〟と造園業界に入り、最後に辿り着いたのが恩方の森でした。現代社会のシステムの中では、林業だけで生物多様性を持つ森林を再生してゆくのには限界がある、、そのことを身を以って知って、賛同者を募って自然を復活させていきたいと任意団体『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』を創ることにしました。

(ここから後編)

2021年12月の植樹イベントに向けて

人の手入れが放棄されて荒廃してるのは、広葉樹林も同じ、、、山全体を元気にしてホタルが飛んで来たくなるような森にするために、一度は断念した苗木植栽に再チャレンジすることにしました。
第28回イベントレポート『マウンド造作・しがらみ造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第29回イベントレポート『草刈り・マウンドづくり』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第30回イベントレポート『しがらみ造作・マウンド造り』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

2ヶ月かけて苗木を植えるためのマウンドづくりを多くの方に協力していただいて万全の準備を行い、12月25日のクリスマス、念願だった植樹イベントを実施することが出来ました。
第31回イベントレポート『植樹祭り』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

2022年1月29日 トラバースの造作着手

この年から、沢の一段高い所に斜面をトラバースしてゆく小道づくりを開始しました。ホタルの会の基本造作である〝足掛かり〟と〝しがらみ〟を点とすれば、線として造作するのがトラバースです。山は〝一歩入れば一歩良くなる〟、、。基本造作を組み合わせながら、手つかずだった斜面を整えながら進んでゆきました。
第33回イベントレポート『森の造作フルコース』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第34回イベントレポート『蛍を楽しむ散歩道づくり』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第35回イベントレポート『恵の雨を受け取る斜面改善造作』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第36回イベントレポート『地形を読み、見えない水の流れを視る』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

2022年7月7日 4年度目がスタート

沢沿い斜面の環境改善と並行して、土中で繋がっている水の流れを考慮しながらの沢の手入れも進めていきました。
第43回イベントレポート『水を動かすための特別講座を開催しました』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

また、今までのホタルの会では殆ど未着手だった、沢の西側斜面の上にある広葉樹林へも、地形の状況や、植生や棲息している生きものなどを観て回りながら調査に入りました。
参加者20人という金字塔を打ち立てられたのは、クワガタのおかげと今でも思います。
第44回イベントレポート『広葉樹林の探検調査でクワガタを探し回った!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

今年1月にスタートしたトラバースの〝ホタルを楽しむ散歩道〟も、でんでんむしのようにゆっくりとですが着実に延びていました。
第45回イベントレポート『水なき沢に、明日への架け橋を!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

そんな8月の終わり、、、あまり歓迎したくない生きものたちが、この森に大勢で訪れて来ました。カシノナガキクイムシです。
第46回イベントレポート『ついにナラ枯れの波が、この森にもやって来た』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

その対策をホタルの会としては一体どうしてゆけばよいのだろうか?、、、この森の管理者の方とも相談した結果、森の〝自然治癒力〟に委ねることにしました。人間に出来ることは、そのためのきっかけづくりしかないと考え、自然の営みを力で抑えつけるのではなく、もっと自然の持つ力を信じてみることにしたのです。私たちが施した造作は、専門家から見たら、もしかしたら一笑に付される対処方法だったかも知れません。
第47回イベントレポート『ナラ枯れ対策Vol.2。〝罪を憎んでムシを憎まず〟』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第48回イベントレポート『雨の日の沢を観察。水は清く澄み切っていました』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

しかし、その〝きっかけづくり〟に対して、翌年の春、森は驚異的な結果をもって応えてくれました。手当てを施したコナラの木47本が全て、生き延びてくれたのです。
第62回イベントレポート『森を元気にするためには、インド医学の考え方が最適だと確信した』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

インド医学(アーユルヴェーダ)のことを教えてくれた、〝森の鍼灸師〟ことMりん
※ 写真はあくまで、私の個人的イメージです

ナラ枯れ病対策のため一時中断してしまった沢周辺の手入れは、季節の移り変わりとともに再び進み始めました。
第49回イベントレポート『夏〜秋、季節の折り返しもアサギマダラと共に』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第50回イベントレポート『50thアニバーサリーを森の神様が祝福してくれた(、、、、気がした)!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第51回イベントレポート『最初の一歩を大切に踏み出すのが大切な道づくりの大切さ』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

道づくりが順調に進み出した11月、私は4年目にして初めて、イベントを休み、主催者を若手に委ねました。私事ではありますが、ここ2年程ずっと介護を続けて来た母が他界したためです。既に会のリーダー的な存在であったYくんは、急に依頼した代役を見事につとめてくれました。
第52回イベントレポート『精鋭部隊で突き進むゴツゴツ急斜面の新規開拓』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第53回イベントレポート『ゴツゴツ急斜面の新規開拓〜続編』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

そして今年の初めには、これも念願であった森での炭づくりを、ボルネオの熱帯雨林を通じて知り合った炭焼きの専門家の講師陣を招聘して実践することが出来ました。炭焼きイベントの2回に渡る事前準備では、炭の材料である枝を山から出して来る作業を通じて、いにしえの、山とともに生きて来た人々の暮らしを学び、体験することも出来ました。
(参考書籍:『山に生きる』三宅 岳 著
第54回イベントレポート『一年に感謝。出すって気持ちイィ〜ッ!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第55回イベントレポート『出すって気持ちイィ〜ッ!〜続編』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第56回イベントレポート『土中環境改善のための炭造り特別講座』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
第57回イベントレポート『土中環境改善のための炭造り特別講座で作った炭を使って造作してみた』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

炭をふんだんに使いながら、山の斜面の土中環境改善につながるトラバースの小道づくりは、ハードな作業ながらも楽しく進めました。
第58回イベントレポート『〝違いがわかるオンナ〟を目指す森の女たち!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

斜面でもラクな身のこなし方を研磨し合ったり、冬の乾燥肌対策について山肌と人肌の共通点を学んだり、
第59回イベントレポート『流されて、乾き切った肌には内側へ愛を注ぐのだ!』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)
記念の第60回イベントレポート『舞うように動く』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

作業中の斜面でキジョランの群生地を発見したのもこの頃でした。

奇しくも、沢の上流下流の両方向から延ばしてきたトラバースの道がぶつかる地点での発見です。突き抜ければホンの目の前で繋がるのに、迂回を余儀なくされ、目標にしていた年度内の完了が危ぶまれて来ました。もはや完成はイベント当日の天候次第、、、、結果は山の神さまに委ねるしかない状況でした。

そして遂に、前回2023年5月24日のイベントで、約1年4か月かけて皆ンなでつくって来た『ホタルを楽しむ散歩道』は、、開通しました。
第64回イベントレポート『さみだれが 湧き出で薫る 沢の風 そよそよサラサラ 火垂る呼ぶ声』|枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会 (note.com)

本日6/10のイベントの様子

午前中は沢で作業、午後からは4年間の成果観察、そして夕方からはホタルを待ちながら対話会を実施しました。以下、写真メインで簡潔に報告します。

朝一番、森の入り口では日本最大のチョウが出迎えてくれた
朝のチェックインの様子
今回が初参加のおふたり、、、若いッ!!
沢の途中に出来た、小さな滝
滝壺は、かなり深くなっている
「ココっ、洞窟になってて中に滝があるーっ!!」
ホントだ、
スゲぇ〜!!
上流での作業に合流
ランチタイム🎵
森で炊いた御飯が美味しそう

午後からは四年間の成果観察をしに森ツアーに出発しました。

沢の入り口にも滔々と清らかな水が流れてる
ちなみにここは前回の帰り際に水を繋いだ場所です
前回竣工した〝ホタルを楽しむ散歩道〟を縦走
上の道まで、一昨年に通した急斜面の足がかりを登る

沢と森を一周した所で、日暮れ後に舞う(かも知れない)ホタルを待ちながら、懇親を深めました。

美味しい珈琲とケーキを
手作りの蝋燭を灯しながら戴きました
陽が、落ち始めます
かたわれどき、何かが起こりそうだけど、、、
ホタル、来ず。
ハンター@YUKIくんの提案&指導を受けて、
最後に〝フォックスウォーク〟を体験しました。


参加者ふりかえり

作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

♡ YUKIくん
「今日はありがとうございました。水がずっと流れてたのはスゴいなァと思いました。珍しいメンバーで、新しい人もいて、そんなにめちゃくちゃベテランでもない人もいて、メンバーが普段よりも賑やかだったのでワクワクどきどきしました。初めての人と中堅ぐらいの人と最初2チームに分かれて最後に合流して、っていう作業だったのでバランスが良かったなと。そうゆうバランスの良さを今後のホタルの会で上手く取り入れていけるといいなと思いました」

♡ きょうちゃん
「なんか今日は久しぶりに、アタシ的には先月お休みしてたので久しぶり的で、すごく晴れて、雨の合間の晴れ間で、良かったなと思いました。川を最近いじらなかったところで、私は川をいじりたくて、皆さんが山の作業をやってらっしゃるのを尻目に川をいじってしまったんですけど、ホントに、なんか、つながって、濁流のように流れて行ってくれたのが、もう本当に嬉しかったです」

♡ はるか
「なんか今日感じたのが、〝この森に愛が込められてた〟っていうのがスゴい感じてて、なんか、それを受け取らせて頂いたなっていうのが良かったです」

♡ あっちゃん
「4年間ほんとうにお疲れ様でした。4年間のふりかえりを一歩一歩感じながらしてましたけど、本当にホタルの会やってて良かったです。ゆる~~~い会だったかも知れないし、森林整備をする気持ちには添えなかったかも知れないけれども、あたしは大好きな会でした。それで皆ンなにも出会えたし、出会えたことによって私自身も、とても豊かになれたし、豊かな4年間だったと思います。出会ってくれた皆さま、(樹上を見上げて)おサルさんも!、ありがとうございました」

♡ まあちゃん
「お疲れ様でした。人間いろいろ、生きていれば有りますね!。今日良かったのは雨が、先々週と先週、おととい昨日と凄く降ったおかげで水がすごい流れてて、沢が、なんか、あんまり木とか枝とかで邪魔せず、綺麗に流れてて、どこも歩き易くなってて、やっぱ、人の手が入ってる感じがとても良かった。あと、しげちゃんの解説は、僕はずっとnoteを読んでここに来た人なんで、最初からずーっと読んでて、〝森の鍼灸師〟とか〝???〟がいっぱいあるようなことから、そういう歴史が一応アタマの中に入ってたから、この1年ってたぶん2回ぐらいしか来てないんですよ、その前にはけっこう来てたんだけど、その間はずっとnoteのレポート見てて「あぁ、あそこやってたんだな、ここもやったんだな」っていうのをちゃんと見れたっていうのがすごく良く、しげちゃんが「あそこは今年度終わるまでには通したい!」っていうのをちゃんと初志貫徹で通したっていうのが感動的で、それを本人に解説してもらう時間が、良かったです。ありがとうございました」

♡ かおりん
「4年間お疲れ様でした。わたしも皆さんが言ってた通り、沢に水が流れてたところをまず感動して、あと、その沢の上に掛かっている丸太をサルが4,50匹歩いてたよっていう話を聞いて是非見たかったのが、最後にサルさんが来てくれて見れたのが嬉しかった。あと、お茶会も初めて参加させて貰って、和気藹々としていて楽しかったナって思いました。ありがとうございました」

♡ ゆかりん
「お疲れ様でした。アタシ、ホント、たまーにしか来れてないんですけど、今日の後半で今までの成果を案内して貰えたのが「こんなこともやってたんだー!」っていうのがスゴく感動しました。沢も、なんか凄くキレイな水と、川底がすごくイイ感じになってるなぁと、なんか沢が良い形に進化してっているなー!っていうのがスゴく良かったです。ドキドキしたのは、まあちゃんが、まさかミミズを投げるとは思わなかったんで、しげちゃんに届かず私の近くに落ちてビックリしました。今日は一番泥んこだらけになったけど、楽しかったです。ありがとうございました」

♡ みどりん
「4年間お疲れ様でした。今日はやっぱ、このメンバーと出会えたことがワクワクしました。この森で出会ったYUKIクンと静岡県の牧之原に行って、で、芽依ちゃんに出会って、芽依ちゃんは「いつか高尾にも来てネっ!」って話しをしてたら、今日高尾に来てる!!、みたいな、、なんかそれも、感慨深いなと。牧之原で芽依ちゃんみたいな世代の違う人と交流が出来たのも楽しかったし、それもやっぱ、この森がもたらしてくれたもので、あたし、いつも森で、〝自分のカラダと自然はリンクする〟ということに注目してるけど、ここで出会った色んなメンバーからの刺激というか、そういうことも、なんかすっごい自分の人生に色んな意味でうるおいをもたらしてくれてるなーっていうのに今日は気づけて良かったです。
ここ半年1年くらいはずっと、森に入る時は自分の体幹というか、いかに楽に立つか?、いかにパワーじゃなくて身体の軸で造作をするか?っていうのをずっと心掛けて来たんだけど、まあちゃんに久しぶりに会ったら「凄く体幹が整ってる感じがした」って言って貰ったので、自分ではそういう実感があったんだけど、本当に体が動くようになったんで、そういう成果も出てるなと思って、それも良かったです。そういうふうに、いつも自由にあたしはホント自分の趣味で森に入ってるんですけど、自由に遊ばせてもらって、楽しませてもらいながら色々身につけさせてもらえて、本当にホタルの会は貴重な会だと、、、、有難うございました」

♡ みっちゃん
「こんなに素敵な方々と出会えて、本当にありがとうございました。今日は子どもがほんとうに学校で先生に傷ついてたんですけど、森に連れてきたら、あんなに凄ンごい元気になって、、、しばらく学校を休むことになるんですけど、そんな中でもあんなに元気にして貰って、嬉しそうにしてたから、、本当に皆さん有難うございます。これからも皆さんと御縁を繋いでいけたら嬉しいなーって思います。どうぞよろしくお願いします」

♡ めいちゃん
「卒業おめでとうございます。あたし、色んな地域の自然、、山の中に入ったり、海に行ったりすることが好きで、ここの場所にしかない植物とか、その場所にしかない環境とか、そこでしか会えない人がいるなと思ってて、、。ここは、こうゆう山なみが見えた時に〝絶対イイッ!!〟って思って、入って来たらスゴい沢も綺麗だし、水が流れてるなんて珍しいって言われたけど、最初っから、『そうあるべくして、在った』、かのように見えて、すごい素敵な森だと思って、森をツアーしてくれた時も、皆んなで作って来た場所なんだなと思って、そこに、私は静岡と自然が好きで、そこにYUKIさんがしげちゃんとみどりんを連れてきてくれて、静岡を楽しんでくれて、二人にまた会いたいと思ったし、二人が皆んなと作った森を見に行きたいと思ってたから、来れてすごい良かったナァーって思ってました。
あと、きょうちゃんと沢をずっと、一緒にやろうって言ったわけじゃないけど、きょうちゃんはこっちがやりたくて、私はこっちがやりたくて、やってて最後繋げて一つの川になったのがすごい楽しかったです。そんなに喋りながらやっったわけじゃなかったけど、絶対に心が通じ合ってた!!、、、、無言で励まし合って、それが楽しかったです。お疲れさまでした!」

主催者ふりかえり

数えきれないほどの偶然と、数えきれないほどの出会った方々の想いが、見えない何かの力に導かれるように重なり繋がって、まるで奇跡のように会が存続出来てたんだなぁと、振り返ってみて、しみじみ思いました。

私事で恐縮なのですが、昨年末の母の急逝に続き、今春は父が脳梗塞に倒れ、介護のこともあって私は今年度いっぱいでホタルの会を卒業させて頂くことになりました。

後継は頼もしい若者たちに委ねます。森と林の違いは、木の下にまた次の世代の木があって、木々たちがが平面ではなく立体で、多様性があることなのだそうです。だから、

未来に、希望がある、、、、

ホタルの会の面々も強烈な⁈多様性に溢れてると、私は思っています。

4年もの長い間、関わってくださった皆さま、
ほんとうにありがとうございました!

写真クリックで今回のエンディング曲が流れます♪

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。
ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方は、是非一度、森に来てくださいネ!!

今後の活動予定

今年の年間活動期間は2022年7月から2023年6月末です。年度内で最初に参加する際に、年会費(または単日参加日)をお納め下さいますよう、お願い致します。

◎ 6月のホタルの会イベント予定は以下の通りです。

6/28(水)、今年度造作箇所の経過観察


◎ 来年度の日程は、

7/17 月曜日祝日
7/27 木曜日
8/9 水曜日
8/20 日曜日

まで確定しています。

一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

協力感謝

『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構様による緑の募金事業の支援を受けています。

一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟を受けています。

支援ありがとうございます。

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