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第28回イベントレポート『マウンド造作・しがらみ造作』

 11月10日、水曜日、小春日和。

 初参加の方お一人をお迎えし、6人で森のお手入れを進めました。

 晩秋に差し掛かって、恩方の森の樹々たちも、やっと少しずつ色づき始めています。

 森に入ってすぐ、3年前に通した作業道の右脇にある大きな古い切り株の上の斜面に、落葉広葉樹の苗木植栽をするための準備、マウンドづくりをしてゆきます。

 ちなみに3年前の道がないこの辺りは、こんな状況。(下草のように見えるのは殆どフジです)
 ↓

 大きな木がなくなったので空が開き、広い陽だまりのようになっていますが、木はあまり生えてません。
 今は切り株となった木が、昔は高く聳え立ち、広く枝を広げていたのでしょう。

 広葉樹の苗木を植えるにはちょうど良い場所と思われます。

 こんなに木がいっぱい生えているのに、どうしてまだ木を植えるの?!、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、落葉広葉樹の苗木を植えるのには幾つか理由があります。

 一番の理由は、落ち葉を増やしたいからです。
 スギ・ヒノキの人工林、特に植林後4〜50年も放置していた所では、林内が暗くなって林床が荒れ、表土が雨で流されやすいため、腐葉土の層が全くない所も多くあります。
 気の長い話ですが、秋に葉を落とす高木になる広葉樹が欲しい。

 都会では落ち葉はゴミとされ、森では落ち葉が不足してる、、、、なんだか不思議な世の中ですね!

 二番目の理由は、健全な森に向け生物の多様性を高めたいからです。
 〝種〟の多様性はもちろんですが、眼に見えているとこだけでなく、地面の中の〝根〟の多様性も高めたい。浅く根を広げる植物や、深く下へと根を伸ばす植物、、、、土の中では様々な根っこが競い合い譲り合い助け合って、菌糸や地下水脈とも上下左右前後に繋がりながら、多くの生きものたちを育みます。

 〝本当に大切なものは目に見えないんだよ〟と、サン・テグジュペリの言う通りだと思いました。

 ということで、造作開始!

 まずは斜面に段を切り、

 手分けして周辺の枝を集めたり、

 増え過ぎているアオキを間引いたり、

 炭を撒いたり、

 足掛かりやしがらみづくりで身につけた様々なテクニックを駆使しながら、

 皆んなで力を合わせてつくっていきます。

 敷いた枝葉と炭に土を被せ、その上にまた枝葉と炭を入れ土を被せ、、、、何層も重ねます。

 ※ マウンドのつくり方は、前回のイベントレポートに載せてますのでコチラから是非
 ↓



もっと詳しく知りたい方は森に来て下さいね♪
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 斜面なので写真では分かりにくいですが、午前中に2つのマウンドをつくりました。

   ♡   ♡   ♡   ♡

 ランチタイムは作業道で♪

 滅多に人が通らないこの森ならではの、贅沢な道の使い方です。

 ひと仕事し終わった山を背に、眼下に見える里山の景色に癒されます。

 私は巨大な切り株の中で、、、、。

 寿命を全うしてもなお、巨木が地下で生き続けているのを感じます。

 この斜面一帯を土の中から守っている、、、、恩方の森のパワースポットのひとつです。(私は思い込みの激しいタイプなので真偽は定かではありません!、霊感の強い方の来訪をお待ちしております)

 食やすみのハンモックタイム♪

 ハンモックに乗ると、林冠がポッカリと開いて見える空のかたちが、何年か、何十年か前に生えていた巨木の樹冠のかたちに見えて来ます。

 、、、、なんて立派な樹!!

 ※ ハンモックに興味を感じた方は、コチラから是非
 ↓

 食後の一服♪

 あっちゃんの〝森点て〟を頂戴仕りました。

 こ、これは、切り株崇拝、、、、?!
 ますますパワースポットのような気がしてきました。

 その後みどりんにお灸を据えていただき(叱られて懲らしめられた訳ではありません)、充分に鋭気を養ったところで、午後からは道側に表土が流れ出ている箇所のメンテナンスをしました。

 ↑ ビフォー。

 最近二度も、倒木や落枝で作業道を塞がれて、車が通れなくなってた付近です。
 斜面を良く観察すると、山が弱っているのが分かります。

 足掛かりと、しがらみをつくり、道の山側には垂直断面もシャベルで切り直して、土中環境改善のきっかけを促しました。

 アフター
 ↓

 作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

   ♡   ♡   ♡   ♡

**◎ 参加された方々の声 **

♡ Y.Mさん(男性)

 「マウンドづくりは初めてで、また新たなスキルが身について良かったです。

 基本は足掛かりや階段、しがらみと一緒だったので楽でした。

 今日はニュー鋸を持ってきたけど破壊力がスゴかった!、、〝人間チェーンソー〟を目指したいです。

 前回ずーやんに教わった、大地の呼吸口になる垂直断面をたくさん掘りました。もっと体力と筋力をつけて、〝人間ユンボー〟も目指します!」

♡ A.Hさん(女性)

 「今日は朝起きた時から普段の仕事の筋肉痛が出てしまって、ホタルの会の作業をするのは辛いかなーと思いましたが、やり始めたら治ってしまいました!

 皆んなとも出会えて、一日とても良い時間でした」

♡ M.Hさん(女性)

 「ハンモックを初体験しました!

 最初、怖い気がしましたが、宙に浮いてる感じが初めての感覚で驚嘆しました。

 いつも通っている道がきれいになるのが嬉しかった。山肌が乾燥してて気になってた所の手入れも出来て良かったです。

 〝美しい森をつくることをしてると、自分の肌も綺麗になる!〟

 森に来ると、人間の乾燥肌対策って、外からクリーム塗りたくってもどうなのかな?、って感じました」

♡ K.Oさん(男性)

 「楽しかった!、、、、純粋に、楽しかった。

 山は良く行くが、山のメンテナンスは初めて。

 マウンド、しがらみ、足掛かり、、、、やってみたら出来ちゃった!

 人間が自然を壊したんだから、人間がやるしかない、と思いました」

♡ M.Uさん(男性)

 「今日は早朝から山に入ったので、この山の地形が分かってきました。地図をつくります!

 小から大まで、すべての造作がシンプルでスパイラルになってて、そこがいい。結局は、シンプルなことを、地味にコツコツと、継続することが大切だと痛感しました。

 お茶やお灸、森の中で色んな〝部〟が出来るといいなあ~~、、ハンモック部も!

 それと、今日やってみて、マザーツリーのどんぐりを、今までつくってきたあちこちのしがらみに蒔いたらどうだろうと思いました」

   ♡   ♡   ♡   ♡

 いつの日か、森の全部が、パワースポットに、なりますように、、、そんなことを願いました。

 参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

 ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!


◎ 現時点で決まっている今後の予定は、

11/27(土)、
12/13(月)、
12/25(土)

です。

1月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。

 一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

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 『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

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 さらに2021年4月からは、一般財団法人 セブンーイレブン記念財団様の〝2021年度環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

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