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2023年度 第3回 活動レポート『丁寧な造作で水をじっくりしみこませる』
2023年8月20日、日曜日
真夏日の8月20日。刺すような暑さにもかかわらず沢山の人が集まってくれました。総勢10名で、森の整備を行いました。
一日の作業の様子
今回は前回にひきつづき、森の入口エリアのお手入れをしました。作業内容は「水のしみこみ口づくり」と「丁寧なしがらみづくり」を行うことにしました。
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水のしみこみ口づくりでは、まず沢筋の重要なポイントに深い穴を掘ります。山から流れて来た土砂や岩が溜まっていてカチカチになっています。なかなかシャベルも通らない地面をどんどん掘っていきます。これだけでも重労働です。
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それから、太い杭を数本打ち込みます。固い地面のさらに深くに打ち込むため、ものすごく重労働です。男手3人で代わる代わる杭を打ちます。その後、沢山の枝や葉っぱを詰めます。ビッシリ詰める必要があるので大量の枝と葉っぱを使いました。
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丁寧なしがらみづくりでは、まず普段通りにしがらみを作るポイントを定めて枝をどかしたり斜面を整えたり、エリアを綺麗にします。その後、座を切ってしがらみを編むのですが、枝や葉をなるべく隙間なく詰めるようにします。普段作っているしがらみの倍以上の枝や葉を使います。
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枝と枝の間には沢山の隙間があるので、詰めても詰めてもなかなか隙間が埋まりません。森の色んなところから素材を探してきては詰め、探してきては詰め、を繰り返しました。
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普段よりも多い人数で時間をかけて、「水がしみこむポイント」と「丁寧なしがらみ」が完成しました。この環境が今後どのように変化していくか楽しみです。
参加者ふりかえり
作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。
パブロさん
初めて参加して色々な事を経験できた。杭を打つのも初めてだった。こりゃ大変だと感じた。土を掘って、石を取り、枝や葉を入れた。この後どう変化していくのか楽しみだ。雨がふった後が重要だと思う。みんなと作業ができて楽しかった。
マリーさん
入口のしがらみがすごく綺麗だと感じた。水が流れてもくずれないと思った。今までは自由に作業をする感じだったが、新体制になって、実践的で専門的な作業になって面白いと思った。みんなで考えながらやっていくのがいいと思った。
カオリん
今日は一日を乗り切る事を目標に活動していた。一生懸命青木をさばいた。
テッちゃん
新体制になって初参加だった。次のステップに移ったんだなと感じた。新しく入口をやって、やっと土台ができて、以前の事を思いながら、今につなげていく、全てのことは継承していくと感じた。風の事、上からだけじゃなく、下から動き出すと動く、それが続くと豊かな森になっていくと思う。
ズーやん
右の手が動かなくなるくらいかけや作業で疲れた。今までの作業の中でもかなりキッチリめにやった。一歩一歩しっかりとやっていくことが重要だと思う。僕らがやるのは森のきっかけづくりだと思っている。一人でやるとめげるけど、みんなでやれてよかった。
アキちゃん
新しい人が来た。初めてあった人がいて嬉しい。今日の作業がどのように森に影響してくるか楽しみ。山が喜んでくれると嬉しい。今後も森でのんびりしながらも学んでいきたい。
みどりん
新しい感じで活動に取り組めた。丁寧な造作はすごく綺麗だった。作業としては大変でエリアも狭くなるので達成感は少なく感じた。色んな方法を試せるのは楽しいし、森の場所によっても違うと感じた。
主催者ふりかえり
真夏日にもかかわらず多くの人に集まってもらえて大変感謝しています。初めて参加する方も、経験者の方も、それぞれが連携できていい活動になったと思います。今回は「丁寧な造作」を行うということで、今までよりも時間をかけて一つのエリアを整備しました。時間をかけた分、しっかりとしたしがらみや水の通り道ができたと思います。この丁寧な造作をした場所が、この先どのように変化していくのかを見守りたいと思います。今後とも皆様のお力を必要としておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
今後の活動予定・参加申し込み
今年の年間活動期間は2023年7月から2024年6月末です。年度内で最初に参加する際に、年会費(または単日参加費)をお納め下さいますよう、お願い致します。
◎ 9月〜10月のホタルの会イベント予定は以下の通りです。
9/28(木)
10/9(月祝)
10/25(水)
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。
参加申し込みは下記よりお願い致します。
協力感謝
『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。
公益社団法人 国土緑化推進機構様による緑の募金事業の支援を受けています。
一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟を受けています。
支援ありがとうございます。