第一回イベントレポート『森に素晴らしい人たちが集まる』
森に、素晴らしい人たちが集まって来ました!
「北浅川上流にホタルを飛ばそう」という途方もないプロジェクトに、本気で賛同し、東京都各地から、千葉県から、埼玉県から、神奈川県から遠路遥々、、きっと〝森〟が、集めてくれたのでしょう。
沢の入り口まで来た所で大きな穴を発見!
皆んな???、、、、
「何の為に掘ったんですか?」
「どのくらい掘るんですか?」
興味津々、次から次に質問の嵐!
この穴は、三面護岸のコンクリートに遮られ、息が苦しくなってしまった土の中の水と空気が少しでも呼吸出来るようにと掘った穴です。
もっと深く、もっといっぱい、掘れば掘るほど、この辺りの土は元気になります。
いざ、水の枯れた沢へ!
〝沢が流れるだろう〟所を歩いて、
「ここに沢が流れるんだねー」
「流れる所をいま歩いているんですねー」
「魚とか泳ぐ所を歩いているって、不思議な感じー」
そんなワクワクする会話が弾みます。
昨年の台風19号の時の豪雨で、表土が大きく崩落した箇所。
それまで埋もれて見えなくなっていた沢が、一夜にして顔を出し、産まれたての〝沢の赤ちゃん〟みたいに見えました。
固い粘土質が現れ、水が染み出しています。
この森では、土砂崩れは決して〝災害〟などではなく、山が自ら元気になるための〝美しい自然の営み〟なんです。
ここも台風で大量の水が流れ、堆積していた土砂を押し流した場所。
以前からコツコツと水の流れが滞りそうになってる枝などを退かしてたのですが、今回一気に川底が1メートル近く下がりました。
この沢の元々の景色が見えて来てます。
「今まで人間が手を掛けたからこうなったんですか?」
「何もしてなかったら元のままだったんですか?」
難しい質問が矢継ぎ早に!
だけど、私はそう信じています。
科学的な証明なんて出来ないし意味ないし、そんなことよりも、人が手をかけ、きっかけをつくり、自然はそれに応えてくれた、そう感じる感じられることが、嬉しいんです。
皆んな初対面とは思えない連携プレー!
午前中予定してた作業が、ナントたったの20分ジャストで完了しました!
「後は自然に頼んだよー!!」
「お願いねー、絶対また見に来るからねー!」
そんな言葉が皆んなの口から溢れました。
“もののけ広場”でランチタイム。
土の中の呼吸の話から始まって、イノシシの話、シカの話からクマの話、もののけの話で盛り上ったり、話題は尽きません。
午後からはここ。放って置くとまた、沢に落ちて来そうな枝のお片付け。
まずは片付ける枝の置き場所づくり。
どこにどう置くか、実はとても重要なポイントです。雨が降ったらどうなるか?、崩れたりしないか?、決めたら山側に溝を掘って有機物を入れ、集めた枝を置いていきます。
細めの枝は絡めながら、しがらみをつくります。
「楽しい!、気持ちいい、ハマるー」
この造作で山側の崩落を抑えます。
枯れた木々たちは、菌糸やたくさんの生きものを養いながら朽ち、長い年月をかけて山の肥やしとなり、豊かな土の中で浄化された水が沢に染み出し、水棲生物の栄養になり、やがてホタルのエサとなるカワニナも登ってくれば、、
、、もうホタルは目前?!
「今積んでる枝が、何年後か、何十年後か、ホタルの身体になって飛ぶかも知れないですね〜〜」
「いやー、結構スグに飛んじゃうんじゃないですかぁ〜?!」
と、なんとも軽いノリの大人たちでした!!
スッキリ綺麗になりました。
森も喜んでいるのを感じました。