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脇本平也『宗教学入門』を読む 第16回
第五章「宗教の構成要素」
1「教義・儀礼・教団・体験」(序論)
日常的に「宗教」と言うとき、何を意味しているのだろうか?
例えば「宗教を信じています」
【教義】
教義を指している(神の贖罪による救済、四諦八正道による解脱など)
聖典・経典など
体系的な教義(神学や宗学など)
これらの教えを、自分のものの見方や考え方、生き方とする
こういったことをひっくるめて、「宗教を信じています」と言っている
【儀礼】
教義を知っているだけでなく、実践している
宗教実践の定型化されたものが儀礼。
「私の家の宗教」は、何宗によって法要などの儀礼をおこなうのかを指す
【教団】
時代を経て、伝えていくには集団が必要(文化的側面)
儀礼をおこなう専門家
専門家を中心とした社会集団
「宗教に入る」という表現
このほかに、宗教を構成する要素としては、体験がある
【体験】
体験が概念化されると教義になり、その教義が実践として定型化し儀礼になる。その儀礼が集団のなかで体系化されていくに従って教団が成立していく。
この章では、これらを詳しくみていく。
それぞれの宗教がこうだ、ああだということではなく、分類の仕方、考えるときの道具・指標として、宗教の構成要素を挙げてみるということ。