スイッチを踏もう
こちらの記事はペンシルパズルAdvent Calender 2022の11日目の記事となります。
0.目次
1.まえがき
2.スイッチを踏もう
3.バリアントさせよう
4.あとがき
5.おまけ(?)
1.まえがき
こんにちは。ほたる(@hotar_nazoneko)と申します。
突然ですが、今日誕生日です。
祝ってください。祝え。私は言ったぞ。
さて、パズラーの方々の中には誰だお前???って思ってる方も居ることでしょう。
実際、わたしはパズル界隈では作る方も解く方もさして活動してるわけではありません。
なので初めましてでも不思議ではないです。
…初めましての方がいるかもなのに誕生日を祝わせる所から始めたのか。うん、めっちゃいい。
というわけで自己紹介をば。
既知の方はスルーしてください。
改めまして、ほたると申します。
謎解き・パズルを趣味として、製作もいくらかやってます。
団体としては「東狼研究所」・「Lived Rats」・「██」に所属しております。
謎解きとパズルを融合させた問題を作るのが比較的得意です。また、高難易度の謎解きを作ります。
過去の制作物(主に謎解きですが…)をいくつか載せておきます。
①Instructionless Grid…これだけは知ってるパズラーも多いのでは。実は制作陣5人のうちの1人です。25問くらいのルールといくらかの例題問題を作りました。
②ヨテイチョウワ…7年前に作った高難易度謎解きです。今でも難しいよ。謎解きに対する慣れ必須です。
③ヨテイチョウワ2…↑の続編です。こっちも謎解き慣れ必須ですが、こっちのがパズル要素が強いです。
④タージマハル…わたしがなんとなく開いたスペースから何故かみんなでルールを作りました。
毎年、誕生日にこうしてなんらかのアドベントカレンダー記事を書いており、今年はパズルアドベントに参加させて貰おうかなって思った次第です。
本記事の作成にあたり、fffさんに壁になってもらいました。ありがとうございます。
※注意※
以下、Instructionless Gridの軽微なネタバレが含まれています。念の為、目を通しておいてもらえるといいかもしれません。
今なら60問以上が初期解禁されてます。
2.スイッチを踏もう
当たり前ではあるものの、わたしはパズルが好きです、
しかしながら、その「好き」は競技とかでも深い考察でもなく、パズルのルールとその大まかな挙動にあるようで、それもあってあんまり表立ってなにかしてるわけではないわけですね。
さて、前述の通り、わたしはInstructionless GridでInstructionlessのルールを考えました。
今回、製作陣にfffさんとゆずっこさんというスーパーパズル理解してる&作れるヒューマンがいたので、こっちは好き放題やっていいなって判断して、既存のパズルにはなさそうな概念や発想を容赦なく突っ込みました。
その後は不足している問題ジャンルを補うために不慣れなジャンルにも手を出してみたりしました。普段やらないことなので色々発見があって楽しかった……のはいいものの、そのせいでプレイヤーの方々を阿鼻叫喚の渦に陥れたのはまた別のお話…???
さて、その作ったものの中にいくつか掘りようがありそうなものがあったので、今回はその中の1つの話をします。
そのパズルにはわたしの想定では
スイッチを踏むとそれ以降マスのルールが変わる
というルールがありました。
このパズルは大好きなゲームの1つ「世界樹の迷宮IV」を参考にしたものでした。
世界樹の迷宮シリーズはRPGの中では非常に硬派で、高難易度かつ自分で職業を組み合わせた編成で、マップを作りながら攻略するゲームとなっています。
そして、このゲームのマップは複雑で、避けなければならない敵が存在するのもあり、かなりパズル要素の強いものとなっています。
世界樹に限らず、スイッチを踏むことでなにかが変わることはゲーム界では日常茶飯事ではないでしょうか。
ただパズルだとあんまりない気がするんですよね。
というわけで、ゲーマーの方々にはこんなパズルも見覚えあるのではないでしょうか。謎解きでもよくありそう。
【スイッチ迷路】
①「S」のマスからタテヨコに1本の線を引き「G」のマスまで辿り着きましょう。
②色のついたマスはどれか1つの色のみ通過できます。
③ダイヤのマスはスイッチです。スイッチを踏むと通過できる色が別の色に変わります。通過できる色はスイッチを踏むごとに決まった順番でループします。
3.バリアントさせよう
さて、そんなスイッチですが、既存パズルとの相性もいいんじゃないかと思っています。
というわけで、スイッチを使ったバリアントを色々と考えてみました。
なお、想像以上に編集する時間がなかったのでルールと例題だけぶん投げますので、あとは皆様に託します()
わたしもパズスクに思いついたら順次上げていきます…
まず、スイッチを置けそうなパズルを考えます。
・パスorループである
・1つの数字や記号が2本以上の線の情報を読み取らない
・スイッチを踏むことで大きく変えられそうな要素がある
が条件かなとおもっています。
1つ目はスイッチを踏む都合上どうしても必要です。パスやループと同値にできるパズルでも大丈夫です。
2つ目は文面分かりにくいですがスリザーリンクなどがこれに引っかかります。スイッチを踏む前と後の線を両方読み取る可能性があるってことですね。(その他の理由でもスリリンは厳しい)
3つ目は体感ですが、変わる内容が地味だと面白くないです。センスある人が作れば面白くなるのかもしれません。
・ましゅ(switch)
①ましゅの基本ルールに従います
②全てのましゅは灰色になっています。この灰ましゅは初めは白黒どちらの色なのかわかりません。
③ダイヤのマスはスイッチです。スイッチはすべて踏みます。
④連続して通過する灰ましゅはすべて同じ色でなければなりませんが、スイッチを踏むと白黒が反転します。
スイッチバリアントの中でも特に面白くなりそうなのがこれです。
灰ましゅ自体は既にあるものの、スイッチの数が有限なのでそれによってある程度制御されます。
白ましゅに比べて黒ましゅの力がパワーすぎるので、地味に作りづらいです。
fffさんが「本質は領域分割」と言っていました。たぶん具体的問題がちょっとしたら出てくるので、体感してみてください。
・ナンバーリンク(switch)
①ナンバーリンクの基本ルールに従います。
②ダイヤのマスはスイッチです。スイッチは全て踏みます。
③スイッチを踏んだ線は異なる数字同士を繋ぎます。
みんな大好きナンバーリンクにスイッチを付けちゃった!
考えるまでもなく闇です。やばいことしようとしたらいくらでもやばくなりそうな気がします。
ただ、スイッチの個数が有限かつ、強制的に踏むルールをつけたことで、むしろ制御できるようになった部分もあるのかなと思っていて、この例題とかはかなり難易度を抑えられています。
もしかして元のナンバーリンクよりも難易度を調整しやすい…?
・流れるループ(switch)
①流れるループの基本ルールに従います。
②ダイヤのマスはスイッチです。スイッチは全て踏みます。
③スイッチを踏むと矢印の向きが反対になります。
流れるループも面白い挙動になるのかなと思いやってみました。
そもそも、風という概念自体がゲームっぽくて、スイッチとの親和性が高く感じます。
(これに限らず)6×6は小さすぎるので、もうちょい大盤面で作りたいね。作ります。はい。
4.あとがき
時間なさすぎて投げっぱなしでごめんなさい!
ともかく、上記に限らずスイッチバリアントはだいぶ掘れそうな雰囲気を感じてます。
ただ自分の能力不足もあるだろうけと、思ったよりつまらなくて(スイッチの存在意義がない)ボツにしたものも結構ありました。
どれくらい掘れるジャンルなのだろうか…
いつかは大会とかでも(switch)の文字列が出てくれれば…は夢見過ぎですかね。でも夢見ときます。
5.おまけ(?)
まずはこちらをご覧下さい。
・鋭直鈍ループ(switch)
①鋭直鈍ループの基本ルールに従います。
②直角マークは全てダイヤ型のスイッチに置き換えられます。直角に曲がらなければならないのは変わりません。
③スイッチを踏むと三角形と五角形の鋭角・鈍角が入れ替わります。
たぶんわたしは悪くない。
悪いのはfffさんです。
マシにしようと思えばできるけど、やばいのはやばすぎるので、後は託しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?