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0歳4月で保育所に預けたくないよう。でも前に進むぞう。
先日のnoteで触れたとおり、夏に生まれた第1子で生まれた息子は、現在、0歳4月一斉保育所入所の審査結果待ち中。あと2週間くらいで結果が届きます。
無事に決まりますようにという気持ちに嘘はないものの、息子の笑顔や寝顔を見ていると「もっとそばにいたいな」という想いが、ときどき涙になってポロッと溢れてきます。
「さあ、広い世界でいろんな人や景色に出会っておいで!」と、どっしり構える頼もしい親でありたいのですが、まだまだ心がざわついて落ち着きません。
とはいえ、もう入所まで2か月ちょっとという現実は迫ってきていますから、そろそろ前を向いて、気持ちを整理していて行かなければと、頑張っているところです。
私と同じように、わが子を保育所に預ける寂しさを感じている方、もしよければこのnoteを読んでみてくださいね。
0歳4月入所を目指した理由
よくある話ですが、1歳4月入所が激戦の地域に住んでいるからというのが、0歳4月入所を目指した1番の理由です。
夫は車通勤ですが、私は電車通勤のため、夫婦で協力して送り迎えをすることを考えると、自宅周辺、つまり、駅周辺の保育所に入る必要がありました。しかし、駅周辺の保育所は同じような世帯の需要が高く、特に1歳4月の一斉入所はかなりの高倍率。満1歳での年度途中入所も、よほどのラッキーがなければ空きはありません。(ちなみに3歳未満児の認可外保育所は市内にかなり少なく、家の近くにはありません。)
しかし、1歳4月の一斉入所まで見送って、駅から遠い保育所にしか内定が出なかったときのことを考えると、送迎がかなり大変になります。
私の住む町は山手で傾斜が多いため、駅から遠い保育所は車送迎が主流になりますが、我が家にある車は夫が通勤に使う1台だけ。そして夫の仕事は朝が早いため、送りと迎えの両方を担当することが難しい状況です。
私がペーパードライバーを脱して車をもう1台買ってマンションの駐車場の契約区画を増やす、あるいは電動自転車で片道30分坂道を爆走する、などすれば絶対に送迎できないこともありませんが、通勤と送迎とで疲弊して、息子と笑顔で向き合える自信がありません。せっかく通勤の便が良い駅近くの物件に住んでいるのに、馬鹿らしいなとも思ってしまいます。
妊娠前から自治体の要項と過去の結果を読み込み、妊娠中に役所のコンシェルジュと面談をするなど、事前にあれこれ調査をした結果、「0歳4月入所でフルタイム復帰の場合、第1子で加点がないため、駅近くの6年制の保育所は難しいかもしれないが、小規模園なら駅近くのどこかには入れる」ということがわかったため、0歳4月で保育所に預けることは、息子を産む前から夫と相談して決めていたのでした。
◇
「もう復帰?」と言われるたびに心が揺れる
「4月に復帰するなんて、早いね~!」と、いろいろな人から言われます。
親族、友人、職場の人たち、子育て広場で出会ったママたち、産後ケア施設や離乳食相談のスタッフさんたち……本当にいろいろな人から言われます。
皆さん決して咎めるように言ってくるわけではなく、「すごいね、頑張るんだね!」というニュアンスでそう言ってくれているなと伝わってくるので、傷つくことはありません。
でも、そう言われるたびに、「いや~、1歳が激戦区で~、0歳で預けないと保育所に入れないかもしれないんですよ~」と、なんだかちょっとだけ早口で、一生懸命弁解しようとしている自分がいるなと、心のどこかで気づいていました。
誰に対する弁解か?
たぶん、自分自身に対してです。
職場の上司は「無理して急がなくてもいいんだよ」と声をかけてくれます。私が子ども好きで、出産して子育てする日々を夢見ていたことを、新卒時代からお世話になっている上司はよーく知っているのです。
私が産休・育休を取得しても大丈夫なように、妊娠前から時間をかけて後任を育て、業務を整理してきました。上司の言う通り、無理して急いで戻らなくても心配は要りません。(超優秀な後任の方と、人員配置に協力してくれた方々に心から感謝……!)
それに、ある程度職級を高めた状態で産休を迎えたため、早く戻らないと出世競争に遅れるだとか、キャリアがリセットされるだとか、マミートラックに乗せられるだとか、そういう不安が比較的少ないポジションにいると思います。
育休期間が6か月を超えると給付金が67%から50%に下がりますが、せいぜい投資に回している余剰金がちょっと減るくらいで、食うには困りませんから、お金が惜しくて復帰を急いでいるわけでもありません。
そして息子は、夜泣きもなく、日中もご機嫌な、のんびりとした育てやすい子。お昼寝もひとり遊びも大好きなので、私がひとりになれる時間も今のところ十分あり、早く預けて自分の時間が欲しいというわけでもありません。
客観的に見てかなり恵まれています。
「こんなに恵まれた環境にいるのに、どうしてこんなに早く手を離さないといけないんだろう」と、思ってしまうんです。
息子は夏生まれですし、0歳4月に保育所に入ってもあっという間に1歳になります。秋や冬に生まれて、もっと低い月齢で手を離さなければならない保護者の方もきっといらっしゃると思います。そういう意味でも私は恵まれているはずなのに、どうしてこんな風に、寂しくてやりきれない気持ちでいるんでしょう。
◇
寂しさよりも、全部を変えて自分と家庭が壊れてしまう怖さが勝った
手を離すのが寂しいなら、もうちょっと一緒にいる方法はいくらでもあるんですよね。
・0歳4月入所は辞退する(育休延長厳格化による手当打ち切り覚悟で)
・そのうえで1歳4月入所の枠に余裕がある市に引っ越す
・あるいは駅から遠い保育所でも送迎できるよう近隣に転職する
・第2子の連続育休を目指して産後1年くらいから妊活する
・いっそ仕事を辞めて幼稚園くらいまで自宅保育する
とか。
でも、どれも私の精神的キャパシティに対して、変化と不確実性によるストレスが大きすぎる気がします。いくら息子が育てやすい子であるとはいえ、まだまだ親としてはひよっこですし、これからいろいろ大変なこともあるだろうと思うと、自分のキャパシティは保守的に見積もっておきたいのです。
私が一番避けたいことは、家族3人の穏やかな暮らしが失われること。私が無理な変化を試みてメンタルを病んでしまっては、夫も息子も穏やかではいられないでしょう。
この機を逃さずに駅からも家からも近い保育所に息子を預け、慣れ親しんだ職場に復帰するというのが、一番私のメンタルへの負担が少なく、ひいては夫と息子のためになる。
保育所に預ける日を想像して涙がこぼれるたびに、そのことを思い出して、少しでも前を向こうと頑張っているところです。
◇
誕生日に言われた母のひとことに勇気をもらう
もう一つ、前を向くための勇気をもらった出来事がありました。
それはつい最近の、私の誕生日のこと。
母からのLINEには、誕生日おめでとうという言葉に添えて、「この前まで大学生だったような気がするのに、子供の成長ってあっという間だね」とありました。
びっくりしました。
すでに30代に突入している私にとって、大学時代なんて、とんでもなく昔のことに感じられます。でも、母にとっては、ほんの、ついこの前のことに感じているなんて。
「赤ちゃんの成長はダイナミック」なんて言葉を耳にするたび、近くで見ていたい気持ちが湧いていたのですが、母からすれば、私の成長は生まれてから今までの30年近く、ずーっと、ダイナミックだったのかもしれません。
0歳4月入所なんて…せめて満1歳まで……いや1歳4月か、いっそのこと満2歳まで……と、私が葛藤しているのはせいぜい1年か2年の話。
私の性格的に、息子が今の私くらいの歳になったときにこの葛藤を思い出して、「誤差みたいなもんだったな」と思うような気がします。
「いやいや!子供の成長はあっという間だからこそ、せめて赤ちゃんである1年か2年くらいは、べったり一緒にいたいんだよ!」という人のほうが多いのかな?とは思いますが……私は「赤ちゃんを育てることが子育てのすべてじゃない、子育ては続く」と母から教えられたような気がして、かえって離れる勇気をもらいました。
◇
前を向いて、この時間を大事にするぞう
冒頭に書いた通り、まだまだ心がざわついて落ち着かない状況。でも、少しずつ、腕の中の息子にばかり向けていた視線が、前を向いてきました。
最近は、息子をいろんな人に抱っこしてもらうように意識しています。
息子はその大きな目をくりくりさせて、抱っこしている大人をじっと観察して、しばらくするとリラックスしてニコニコしています。そしてその後、私や夫の腕に戻ってきたときの、嬉しそうな顔ときたら!それはもう、たまらなく愛おしいんですよね。
そういう姿を今から見慣れていけば、きっと保育所にも明るい気持ちで送り出せるはず。
あと数か月だけの、息子とふたりだけの時間。
涙は拭いて、ぎゅっと大事に過ごすぞう!
(子供向けの絵本のオチってだいたいゾウさんですよね 笑)
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