出身高校コピユニについて
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はじめに
「あなたのコピユニはどこから?」
コピユニ界隈でふとこのような話題になることは多々あるのではないでしょうか。コピユニとの出会いは十人十色、千差万別。アドベントカレンダーで今後述べてくださる方もいるでしょうか。
さて、私とコピユニとの出会いは高校生の頃、学校行事でコピユニステージを発表したのがきっかけでした。
私の出身高校は自称コピユニ進学校であり、コピユニ界隈に残っている人がそれなりに多い高校です。既にまあまあバレているものの一応個人情報なので詳細な高校名・団体名・個人名は伏せますが、出身高校卒業後にラブライブシリーズのコピユニに所属した人間は、把握できている限りで計5団体、8人います(活動終了含む)。進学実績エグい。しかも団体の立ち上げに携わったり代表をしていたりする(した)人が多い。あなたの身近なあの人もこの人も、私の母校出身者かもしれません。なんなら出身高校を聞くまではみんな私の母校出身者かもしれない。これがシュレディンガーの○○高校生です(は?)。
しょうもない冗談は置いといて、今年は母校コピユニ出身者が色々なところで踊っていた一年でした。そんな印象深い一年の締めくくりというわけで、本当にただの回顧録にはなってしまうのですが、母校コピユニのことについて記事を書きます。
母校コピユニの簡単な紹介
前述の通りコピユニ進学校を自称しているわけですが(お前が勝手に言ってるだけだよ)、『コピユニ』とは言いつつも、部活動・同好会のような明確な団体だったわけではありません。「学校行事での単発の出し物」として仲の良い友人を中心に結成し、行事前の数ヶ月間に昼休みや放課後を使って練習していました。単発コピユニの繰り返しみたいな感じです。ダンス経験のない人達による高校行事での発表というのもあり、ダンスに注力するというよりは、盛り上げることに全力な団体でした。
ここからは、母校コピユニにはあるけど大学コピユニだとあまり見かけない文化を以下『独特な文化』、各年度の詳細は以下『年度別紹介』にて記します。
独特な文化
当然ですが、高校行事と大学行事は規模が大きく異なります。それに伴い、大学コピユニにはなかなか見られない部分もありました。今考えるとこれって高校行事の規模ならではだったかもな~という文化をいくつか挙げてみたいと思います。
・公演時間が短い
高校行事というのもあり、とにかく与えられた時間が短いです。参考までに、2018年度文化祭ステージは諸々の演出含めて約14分でした(これでも他団体さんと比較するとかなり時間を頂いた方です)。曲は原則Short ver.でしたので、大学コピユニを見慣れているとかなり短く感じます。
・開演前ムービー
開演前に体育館の雰囲気を温めるため、3~5分の開演前ムービーを作成していました。「え、本家や大学生コピユニにもたまにあるような……?」と思われそうですが、それらと違うところは、これはカッコよさやエモさに大きく振るものではなく、とにかく盛り上げることに全振りしているところです。言葉を選ばずに言うと、高校生特有の身内ノリが満載でした。これは単に年齢が低くて身内ノリが好きなお年頃だからではなく(なくはないかもしれないが)、大学コピユニと比較すると、演者の"中の人"が観客に知られている割合が高いからなのではと思います。生徒会活動等で知名度の高い生徒であれば「へ~3年生の○○先輩が踊るんだ~」みたいな認識のされ方をする、といったところです。ちなみに、動画の内容は、アニメ準拠というよりは面白さに全振りした寸劇のような内容でした。身内しか面白くないので詳細は伏せますが、当時流行していたネットスラングとかをめちゃくちゃネタに組み込んでいました(笑)。たまに見返すと時代を感じます。
・コール隊文化
外部に公開しない学校行事でのステージだったこともあり、観客は大半が一般的な在校生でした。つまり、本家や大学コピユニのステージと異なり、観客席のオタク比率が非常に低いということが起こります。いくら盛り上がる高校行事とはいえ、これではライブ的な盛り上がりはしにくいです。さてどうしましょう。
そこで生まれたのがコール隊です。ビラを配ったり友人ヅテで声をかけたりして、コール隊を結成しました。「ここでこんなコールを入れるよ!」「ここでウルトラオレンジを折ります!」というのが書かれたコール表を配布し、適宜練習会を開くことで、ラブライブのラの字すら知らない人でもコールできるようにしました。今考えると、コール表見ながら「fu,fu-!」とか集団で練習していたの傍から見ると不気味やな。コールの内容はよくライブ等で叫ばれるもの中心に作っており、所謂厄介コールというものはありませんでした。
使い捨てサイリウムを一括購入し、隊員はサイリウムをもって応援していました。2018年度は100人超えた上に、ブレスレット型のペンライトを配布していたため、体育館中が光で埋め尽くされていました。すごいですね。
余談ですが、自分は母校コピユニのことしか知らなかったため、大学コピユニに所属してすぐくらいの時に「コール隊とか作らないんですか?」って聞いて「何それ?」って言われた覚えがあります。今思うと世間知らずすぎて恥ずかしい。
年度別紹介
母校の学校行事でラブライブ!シリーズのステージが行われたのは、2016, 2018, 2019, 2021年度でした(2021年度はステージではなく動画の学内公開)。来年度以降で踊ることもあるかもしれないですね。
ここでは年度別に、2016, 2018年度についての紹介、及び穂樽の自分語りをいたします。なお、2019, 2021年度に関しては自分は卒業済で詳しくないため、ここで説明は省略させていただきます。
2016年度
母校コピユニの始祖となる年でした。メンバーは毎回入れ替わったものの、学校行事で計3回のステージが披露されました。多すぎ。
・文化祭
【セットリスト】
それは僕たちの奇跡
Wonderful Rush
夏色えがおで1, 2, jump!
SUNNY DAY SONG
原点。高校2~3年生の男子により、µ'sのコピユニを結成していました。軽音部やアカペラ団体などが発表する中、「生徒会とかやっていて校内で知名度の高い面白い男子生徒たちがコスプレして踊る」というのは異彩を放っていました。自分は中学時代に一時期スクフェスにハマっていたのでラブライブには興味があり、さらに仲の良い先輩たちが踊るということもあって、コール隊に参加しました。コール隊員として観客席から観ておりましたが、めちゃくちゃ盛り上がっていました。人によって青春の形は様々でしょうけど、間違いなく高校生の青春が体現されたステージでした。当時15歳の穂樽ちゃんは先輩たちが作るこの輝きにえらい魅了されたようで、後にステージで踊る者となります。元を辿れば、これがなければ大学コピユニ界隈に首突っ込んでなかったんだろうなとすら思います。
・行事B
【セットリスト】
Dancing stars on me!
No brand girls
珍しい行事なので一応行事名は伏せます(と思ってたけど、この行事名でググったら意外とやってるところありました。そんなにレアじゃないのかな)。数名の入れ替わりはあったものの前述の文化祭で踊ったメンバー中心に、これまた男子高校生9名によるµ'sのコピユニでした。時間の短い行事だったので、全2曲披露。多分計5分とかだったのですが(うろ覚え)、それでも体育館をぶち上げていました。
・予餞会(3年生を送る会)
【セットリスト】
僕らは今の中で
START:DASH!!
KiRa-KiRa Sensation!
Snow halation
今までは高3の先輩たちが中心となっていましたが、これは3年生を送る会なので、初めて自分の代(高1)が中心となりました。男:女=6:3となり、私が初めて演者をやったのもこの年でした(星空凛役)。出演した背景ですが、これは人手不足により声がかかったためです。高3の先輩たちが出演しないことから、前回の行事Bと比較して大半のメンバーが入れ替わることになりました。うわ絶対参加してぇ〜〜〜と思いつつ、そんなに目立つことをせず高校を半年間過ごした自分が立てる訳無いよなぁ……と半ば諦め、素直にやりたいとは言えませんでした。しかし、なんとLINEグループにて先輩たちがノリで「穂樽、ダンサーやろうよ!」と声をかけてくださった! 「え〜人手足りないんならやりたさありますね〜〜」って感じでヘラヘラしながらも、内心ウキウキで参加決定。いざ配役決定となります。空いていた役の中では体格等が近いのもあり、星空凛役を希望していました。しかし当時捻くれ気質な15歳、自分でこの役をやりたいと言うのが何となく烏滸がましいような恥ずかしいような気がしてしまい、主催に役の希望を聞かれた時に「星空凛役か東條希役がいい」と言った覚えがあります。なぜこの二択にしたかといいますと、体格や雰囲気が明らかに違う東條希役を引き合いに出せば、自ずと「その二択なら流石に星空凛役でしょう」と言われると推測したためです(捻くれすぎ)。そんなこんなで案の定星空凛役に決定し、練習が始まります。
ダンス経験ゼロは勿論のこと、悲しいことに私の運動神経およびリズム感覚は最悪です(体力テスト万年D、体育の集団競技では大体やらかして嫌な顔されるポジション、ドッジボール逃げ専、太鼓の達人クリアできない、スクフェスHARDクリアできない)。ですが、若さ故に謎の自信に溢れており、「私、踊ってる……!(目キラキラ)」とすら思っていました(そら振りは入るだろうけども)。今動画を見返すと、ツーステップすらできておりません。まあ若さ故の自信って大事ですよね……(苦笑い)。
当日は、ラブライブ!2期13話の卒業式をイメージした演出を取り入れた後、全4曲披露しました。この時、Snow halationを披露したのですが、体育館にオレンジが広がっていて、とてもいい思い出になりました。楽しいステージでお世話になった先輩たちを送り出す事ができ、また初めてステージで踊る事ができ、悔いなく終われた……はずでした。
この2年後にAqoursのコピユニをすることになりますが、実は高2の時にも行事で別のステージパフォーマンスをしました。当時大流行していた某動物アニメの寸劇及びダンスです。準備含め楽しかったのですが、悔いなく終われたかと言われるとちょっと……といった感じでした(それも含めて楽しい思い出ではあるのですが)(青春補正)。
成績に余裕がなかったこともあり、何となく高3になったら受験全振りするのかな〜と思っていたものの、すっかりステージの味を占めてしまった穂樽さん(当時16)。来年なんかステージやりてぇな〜〜〜でも受験がな〜〜〜と複雑な心境を抱えたまま、冷たい冬。受験の足音が聞こえ始める高3の0学期を過ごしていたわけです。
2018年度
・文化祭
【セットリスト】
青空Jumping Heart
Aqours☆HEROES
Daydream Warrior
MIRACLE WAVE
記憶が一番新しい上に一番思い出深い年なのでかなり文章長くなりますが許してください。演者の男女比は大きく変わり、男:女=3:6でした。ちなみに私は松浦果南役でした。高校生活最後に一発花咲かせたるぜ!という思考の人が多く、高3が8名(スタッフ2名含む)、高2が3名でした。受験生とは。
この年、主催の友人に誘われたのは確か高2の2月頃でした。前述の通り複雑な心境でウジウジしており、当初めちゃくちゃ迷った挙げ句、一旦断って、30分後とかに「ごめん、やっぱ考えるのに一週間時間くれない?」と聞き直した覚えがあります。仮にも大学受験生。当時成績に余裕は一切なかったため、現実的に考えて断って受験勉強に専念すべきでした。ですが、当時の私はAqoursのアニメを見終えたばかり。16歳、現実なんて1ミリも見えておらず、青春に憧れ、また事あるごとに自己陶酔しがちな激痛思春期真っ只中高校生に刺さらないはずがなく。アニメキャラ的な謎の自信に溢れ、やらずに後悔するのは絶対嫌だ、絶対に輝きたいと決心。見事参加する方に傾き、主催の友人に「やります!!」と返信。いや手のひらくるくるしすぎ。
そんなこんなで参加決定。配役は当時かなまり推しだったのと鞠莉役は別の希望者がいたため、果南を希望し、見事通りました(この1年後に大学で鞠莉役で踊ることになるのはまた別の話……)。ちょっとした会議などを繰り返した後、確か7月頃から週に1〜2回の練習を開始しました。ダンスに力は入れていなかったとはいえ、昨年度まで踊っていた曲と比較するとAqoursの曲はダンスとしての難易度が高いです。今考えると、ダンスできる人いないのにDaydream Warrior踊ろうとしたのアホ。ダンスの知識がなさすぎてどのくらいヤバい曲かすらわかっていませんでした。ダンス部の友人の知恵も借りながら、どうにかそれっぽく(当社比)振りを踊れるようになりました。まあ今見ると(以下略)。
当日の高揚感は今思い出しても感慨深いです。大学以降のコピユニとはまた違うんですよね。文化祭そのもので大盛り上がりした夕方に、学内限定公開で開催されるステージです。前述の開演前ムービーがドカンドカン大ウケした後なので、体育館はボルテージMAX。カウントダウンを終え、幕が上がると同時に青空Jumping Heartが流れ出す。後ろを向いた状態から振り返ると光の海が押し寄せてきて、思わず泣きそうになりました(この時は泣かなかったけど)。
前述のコール隊が100名規模となり、一番盛り上がったのもこの年です。MIRACLE WAVEのサビ終わりで、コール隊の人たちでウェーブを作ったんですよ。よく運動会の応援とかで見かける(?)、左端から右端まで順にしゃがんでいき、今度は逆順に順番にジャンプして大きな波のようになるアレです。数のパワーがなければ作れないので、人が集まってよかった……。そもそも、MIRACLE WAVEのバク転あるじゃないですか。あれが見事に決まったわけです(すごい)。サビが大盛りあがりした後で、トドメにサビ終わりに特大ウェーブを作るわけです。大学生が立つような学祭ステージや講堂とは異なり、高校の体育館は狭くて熱気がすごいんですよね。その分、高校生の爆発的なエネルギーが一つにまとまり、大人には出せない高揚感がありました。
ステージ終わりに舞台袖からハケていくのですが、あ〜〜〜参加してよかった〜〜〜!!!って心から思いましたね、本当に。大切な仲間たちと準備を重ねて、観客席にもまた別の大切な仲間たちがいて、皆でステージを作り上げたんだな〜、と。
何度も似た話を繰り返して恐縮ですが、大学以降のコピユニと比べると、準備に向けて積み重ねた時間やお金は決して多くないです。でも、クオリティでは語れない大きなものがあると思うんですよ。高校生って大人と比べると1日あたりの密度が濃くて、人生に占める1日あたりの重みが違うんですよね。限られた時間で輝く、しかも原作と同じくらいの年齢である高校生の頃にコピユニに携われたことを、私は一生の宝だと思っています。思い出補正かな。
おわりに
自分が過去に陶酔したいだけの甘えでこの記事を書いたのですが、こんな記事誰も読まんやろという気持ちが過ぎり、途中で「やっぱ投稿やめよ!w」と何度か筆を折りかけました。しかし「自分が読むんで需要とか気にしないでください!」って言ってる人間が需要云々を考えて記事を取りやめるのは筋が違うだろうという謎の自信の元、無事書き終えました。
需要云々以前に、そもそも自分が設立したり主催した年は一つもないのに偉そうに書くのもな~とか、自分の出身高校であると同時に大切なお友達の出身高校でもあるので、思い出を勝手に堀り返されるのはいい気はしない人もいるかもな~とかも少し考えました。ですが、それを以てしても過去掘り起こしまくりショベルカー記事を書いた理由として、悲しいことに定期的に思い出さないと記憶は自然と薄らいでいくというのがあります。特に私は忘れっぽいので、多分今後社会人になり日常に忙殺されるうちに何も思い出せなくなるに違いないでしょう。現に2016年の部分はかなりうろ覚えでした。失った記憶は自力では取り戻せないので、いいタイミングだし深夜テンションの勢いだけで文字に残しておくことにしました。読んでる人いるのかな、まあ自分が読み返せばいいか。
文字起こしして改めて思ったのですが、やっぱり高校生の持つエネルギーってすごいんですよね。大人が失ってしまったものがそこにある気がします。勝手に偶像化して、そこに何かがある気分になりたいだけかもしれませんが。取り戻すのは無理かもしれないけど、たまに少しでもその欠片を手にとって、日々の糧にしたいものです。
加えて、あの時ってこんな事あったな〜とかこんな事考えてたな〜とか芋づる式に思い起こされるわけです。そりゃこのボリュームになるわ(約8000字)。大学生になってからもコピユニを続けていたあの友人もその後輩も、当時こんなことがあったな〜なんて思い出して懐かしい気持ちになりました。部室でダラダラと喋っていた大して中身のない雑談でも、大人になってみれば大切な宝物です。あっこれはただの古参アピです。いぇ〜い弊母校出身コピユニ人間を応援してるオタクの皆さんみてる〜〜?(古参アピやめろ)。
大学1,2年生くらいの頃は出身高校コピユニの話を何番煎じかわからないくらい擦りまくっていたので、周りの方々は飽き飽きしていたことでしょう(すみませんでした)。月日が経って流石に出身高校の話をする機会が減ったため、ここ数年で知り合った方から高校コピユニについて聞かれる機会がちらほら出てきました。興味を持っていただけるのは非常に嬉しいですし、自分が喋りたいのもあって記事を書きました。もっと聞きたいことがあれば、私またはあなたのお近くにいる弊母校の人にお声かけください。きっと前のめりで喋ってくれることでしょう(周りを巻き込むな)。
少しでも読み物として面白くなっていれば幸いです。読んでいただき、ありがとうございました。
P.S. 母校コピユニ関係者のみんなへ
こんな誰得かわからん記事(書いてる側は楽しい)を最後まで読んでいるのは、恐らく母校コピユニ関係者の方が多いのかなと思います。皆も記事書いてくれていいんだよ……?チラッチラッ
正直大学生になって他の大学コピユニとこんなに交流したりするとは思っていませんでした。卒業してから高校生活1周分(なんならもうそろ2周分)の時間が経つにもかかわらず、未だに各々が各々の場所で頑張っているのを見て感慨深いです。コピユニから一歩身を引いた人、今まさに全力を注いでいる人、これからやろうとしている人(?!)と状況は様々でしょうが、皆とこんな共通点で長い間繋がれて嬉しいです。これからも「あの人高校同じなんですよぉ~~~」って古参アピしますね(おい)。今後ともどうぞよろしくお願いします。
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