コピユニ懐古録
こちらの記事はラブライブシリーズのコピユニ Advent Calendar 2022に登録されています。もしよろしければ他の方々の記事と共にどうぞ!↓
追記(2023/12/01)
2023年もラブライブシリーズのコピユニ Advent Calendar 2023が開催されました! 自分も投稿したので、もしよろしければぜひ読んでください。
https://adventar.org/calendars/8971
どこに行けども大人と呼ばれるような年齢になり、過去を振り返らざるを得ない場面が増えた。
ふと、コピユニに所属していた日々を思い出す。10代の後半を捧げた青春の一部。宝物のようで、徐々に朧気になっていく。記憶とは儚いものだ。いつか忘れてしまうのだろうか……。
高校時代に学校行事でラブライブのコスプレをして踊っていた私は、大学生になってからも迷わずラブライブのコピユニに所属した。そこで出会い、担当したのが小原鞠莉というキャラクターだ。
大学生活の半分を共にした小原鞠莉という架空の人物。特段最初から推しだったわけではない。恐らくコピユニあるあるだが、「空いてた役がそれだった」だけだ。
それでも、小原鞠莉に少しでも寄り添って、ステージを見た人に少しでも小原鞠莉の存在が感じられるようにするには苦心した。
自分はダンスが得意ではない分、ダンス以外にも、細かい所作や表情管理を徹底して突き詰めようとした。本家Aqoursのライブの動画を何度も見返した。
ここで、「それならばあなたが追っていたのは鈴木愛奈さんでは?」という声も聞こえてきそうだ。コピユニ界の永遠の問い、「声優のコピーか、キャラのコピーか」である。
私の所属していたツクライブ!はキャラクターのコスプレをして踊る、いわば「キャラ寄せ」のコピユニだったので、小原鞠莉を演じる上で迷いは生じた。自分は鞠莉とは体格もかなり異なる。完全なコピーは不可能だ。
その迷いを、破ってくれたのが、Aqoursの3年生3名(小宮有紗さん、鈴木愛奈さん、諏訪ななかさん)のインタビュー記事で鈴木愛奈の発した言葉だ。以下、インタビュー記事の引用である。
つまるところ、鈴木愛奈さんは小原鞠莉らしさを考えながら少しでも近づけるようなパフォーマンスしているのだろう。ならば、その鈴木愛奈さんの動きを目指すことで自分も小原鞠莉に少しでも近づけるのではないか。
小原鞠莉を一番近いところから見て、命を吹き込む声優である鈴木愛奈さんが言うのであれば、これを信じて間違うことはないだろう。そう信じて、少しでも『ツクライブでの小原鞠莉役』として小原鞠莉に近づけるように練習を重ねた。
「声優のコピーか、キャラのコピーか」は、演者の数だけ答えがある問いだろう。元も子もない話だが、キャラクターはキャラクターである以上、あくまで架空で実在しないし完全なコピーは不可能だ。故に、自分の中に落とし込める解を各々が自力で見つけていくしかない。自己満足かもしれないが、それでも自分の中で考えを落とし込めたのは大きかった。
コピユニから離れ、学年も上がり、生活も変わった。
ラブライブへの熱意は以前ほどではなくなったかもしれない。コピユニ時代に踊った曲を久々に踊ると、あの時のような小原鞠莉ベースの踊り方からは離れてしまう。
このまま私の中の「小原鞠莉」は消えてしまうのだろうか?
でも、あの時追った彼女たちがずっと心の中で輝いている。青春を共にした彼女たちに、小原鞠莉に背中を押されることは多い。現実は厳しい。0から1に積み上げたと思えばすぐに崩れ、叶えたい夢は叶えられずに終わることも多い。それでも、私たちの中には色んな宝物が生まれていて、それは絶対消えないものだから。
……少なくとも、自分の中からはまだ消えてはいないはずだ。
いかがでしたか? まとまりがなくて何もわかりませんでしたね!
……はい。長々懐古駄文をここまで読んでくださった方、ありがとうございます。改めまして、穂樽です。高校では星空凛役と松浦果南役を、大学ではツクライブ!という団体のT'qoursというグループで2019,2020年度の小原鞠莉役をやっていました。ここからは無関係な駄文を連連並べるだけですので、Twitterの延長線上だと思って読んでください。
今回アドベントカレンダーを作った理由ですね。時は約3年前、当時コピユニに熱中する大学1年生だった自分は、周りのコピユニ経験者と色々話したい、話を聞きたいと思っていました。そのクリスマスシーズン終盤にアドベントカレンダーというものを知り、「コピユニアドカレとかあったら楽しそうだな」と考えましたが、その後特に何かやるでもなく何やかんや3年が流れました(おい)。制限があるながらも学祭ステージが徐々に復活しはじめたこのタイミングで、ふと思いついてアドカレを立ち上げました。
自分はリーダーをやっていたわけでも高い技術があるわけでもない。そもそも今はコピユニに所属してないし、現場もそこまでたくさん行けているわけじゃないです。
形を持たずとも、文章の持つ力は凄いものです。文章に纏めることで、自分の中の不明瞭な感情も纏まるかもしれない。ふと垂れ流した言葉が、誰かの中にずっと残り続けるかもしれない。それを信じて、アドカレを立ち上げました。
輝きのバトンを直接渡すことはできなくても、バトンを渡すお手伝いならできるのでしょうか。正解は分からないけど、それを信じることにします。あと有益な情報の共有に繋がればいいな。
今度こそ本当に終わりです。ここまで読んだ人とかいるのかな。いたら感謝です。ここまで読むような物好きな人はきっと文章が好きな人だと思うので、アドカレの記事を書きませんか? アドカレが思いの外スカスカで寂しいです。
ではでは。
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