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諏訪大社下社木落坂 2010.5
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御柱祭でよく紹介される木落しは、ここ下諏訪町の山間にある諏訪大社下社の木落坂のものが多い。
茅野駅の近くにあるJR中央本線わきの諏訪大社上社の木落坂より急坂かつ距離があるために落ちる際の迫力が違うので、木落しというと下社の木落しのシーンが紹介されることが多いのだろう。
この急坂を氏子が御柱にまたがりながら御柱を落とす。
まさに命がけで、実際に命を落とした人もいるという。
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この撮影をした日は、木落坂からさらに下った注連掛から下社に向かって里曳きが行われ、下社秋宮春宮で建御柱(御柱を立てる行事)が行われた。
その際に事故が起きている。
命がけの祭りとなっているが、あまりに事故が多いと、改めて何らかの安全対策が必要となってしまいそうだ。
といって安全対策を重視しすぎれば、祭りの面白さ迫力などが薄れるので、いかに安全でいかに迫力ある祭りにするかは今後の課題かもしれない。
上記の写真は2010年5月に撮影。
この年の御柱は下社の里曳きと上社の建御柱を見学した。
その後、2016年の御柱では上社の里曳きの見学に行った。
2022年も御柱の年だったが、残念ながら見に行くことはできなかった。
里曳き、建御柱はみたが、一番豪快な木落しは未だ見ていない。
それが心残りだ。
諏訪地方には1960年代後半くらいから家族旅行で数回訪れていたが、御柱祭を知ったのは1980年代に蓼科の某企業の保養所でバイトしていた時だった。
保養所の管理人さんに「御柱見においで」といわれ初めて知ったが、結局、実際に見に行ったのは四半世紀後の2010年だった。
※タイトル画像は木落坂を下から眺めたもの