上高地1970 ⑶
沢渡(さわんど)、マイカーで上高地を訪れる人はここに車を止めシャトルバスで上高地に入ることになる。この辺りにはあちこちに駐車場がある。
沢渡集落に入ると、1970年時は白骨温泉は直進(現在も白骨は直進)、上高地方面への国道158号線は右折して沢渡橋を渡り梓川左岸に沿う。
現在の国道は直進して沢渡を抜ける。
下の写真の道路案内板は右は上高地、直進は白骨と書かれている。
梓川を渡る国道158号の沢渡橋。渡り切ったら左へ向かうと上高地、高山方面。
現在はこの写真の正面上を沢渡バスターミナルへ続く道路が通っている。島々駅前で休憩した後、奈川度ダム上で休憩し、沢渡でも休憩をとったと思われる。当時としては、ここから先が正に難路だったのかもしれない。
今も旧国道の沢渡橋は昔のまま残り、上高地側からの道路案内表示板も残っている。
沢渡から先はダム建設と直接関係ないために、トンネルと橋を多用して直線的に進む新国道は、1970年時にはまだできておらず、梓川沿いに曲がりくねった細い道があるのみだったと思われる。
今、新国道を通ると時折、梓川沿いに廃道化した旧国道を見ることができる。1990年代まではロックシェッドなども残っていたが、今はもう土砂に押しつぶされたのかその姿はない。
この区間は本当に難路だったに違いない。
残念ながら、1970年の写真に沢渡ー大正池間のものは一枚もない。