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箱根旧街道(旧東海道)石畳…    ではない!

タイトル画像は箱根の甘酒茶屋裏の石畳の道。(神奈川県箱根町)
多くの人が、これが江戸時代に敷かれた旧東海道だと思って歩いているかもしれない。
でも、この道は昭和になって整備された自然探勝路。
そういう明確な説明がなされていないのが残念。
本物の旧街道の石畳も江戸時代からのものもあれば、旧街道ではあるが、石畳は昭和に新たに敷かれたり、江戸時代のものを修復して石を追加したものなどさまざま。
そんなことはどうでもいいと思う人々がほとんどなんだろうが、あんまりいい加減にしていると、将来、今のアスファルト車道が廃道化したとき、江戸時代にアスファルト舗装されたものだと思われることもあるかもしれない(笑)

本物の箱根旧街道はこの石畳道の左下方の土の中に埋まっているらしく、石畳の存在も確認されているという。
穴を掘って(トレンチ)積もった土砂をどけて石畳を確認し、再び土をかぶせている。
また、別の場所ではX線によって石畳を確認していたりする。

こういった記録は、現代では書籍やデジタルデータで残すのだろうが、現地で半永久的に石碑のようなもので残すことも必要だろう。

旧東海道がどこを通っていたかとか、どこが江戸時代に敷かれた石畳だなどということは、普通の生活を送っているだけならどうでもいいこと。
しかし、誰かがこのことに興味を持ち、間違ったことを事実だと思ってしまったとき、それはとても残念なことだろうと思う。