聖地巡礼先回り:ゆるキャン△
女子高校生のキャンプライフを漫画にした「ゆるキャン△」。その人気が、アニメ化となり、ついには実写版までできた。
ゆるキャン△の存在を知ったのは、2020年に深夜に放送されていたドラマ版を見てからのこと。
ドラマの舞台が山梨県身延町であるという珍しさから、このドラマを見始めた。そのほとんどが身延町を中心とした地方ロケで終始している。そういうパターンのドラマは珍しい。
NHKの朝ドラでも地方をロケ地にしてはいるが、結局、東京や大阪などの大都会もメインのロケ地として登場する。
このドラマの始まりは主人公志摩リンが本栖湖のキャンプ場にやってきた時から始まる。
上記の写真は1970年代に撮影したもの。以下に紹介する古臭い感じの写真はほぼ同時期に撮影したもの。
当時、志摩リンが通ってきた中の倉トンネルはなく、浩庵キャンプ場の事務所棟のわきに残る旧トンネルだった。
トンネルを抜けると今は立派な道路だが、当時は未舗装の部分の多いとても走りにくいつづら折りの難路だった。
メインのメンバーである本栖高校に通う女子高校生が通学の際に利用する最寄り駅がJR身延線甲斐常葉駅。
甲斐常葉駅は今は身延町だが、元は下部町で下部町の中心地がこの甲斐常葉周辺だった。
ただ知名度的には、一駅隣の下部温泉駅(もとは下部駅)のある下部温泉が信玄の隠し湯として名を知られていた。
志摩リンのキャンプ仲間である大垣千秋、犬山あおいの利用する波高島駅。
ドラマ版ではこの駅は登場しない。
そして各務原なでしこの自宅最寄り駅である内船駅。
こちらもドラマ版では登場しない。
電車が国電、ゲタ電と呼ばれて東京などで活躍していた旧型電車。1970年代はこういう車両が多く走っていた身延線。
なお、当時は特急は走っておらず、急行「富士川」が走っていた。
そして、なでしこ、千秋、あおいの三人がみのぶまんじゅうを食べるためにやってきた身延駅。
1970年代に撮影したプリント写真なので写りも悪いが悪しからず。
古いのでだいぶぼけて汚れも目立ってしまった。
まだ、私自身が中学高校生の頃に現地に行って撮影した写真。
1970年代は駅前通りも整備されておらず、商店などがごちゃごちゃ並んでいたような記憶がある。
これが聖地巡礼先回り(笑)
以下に掲載した写真は、わりと最近のもの。
これもまた、ゆるキャン△を知らないで撮影した聖地巡礼先回り(笑)
下の写真は。なでしこ、千秋、あおいの三人が身延駅駅前の栄昇堂でみのぶまんじゅうを買って、ベンチに座ってまんじゅうを食べる彼女らの前に展開していた風景。
富士川が流れ、左奥に見えるのが身延山。
なお、1970年代は写真に写る橋のすぐ向こう側に古い橋があり、その後写真の橋にかけ替えられた。
この写真は、2019年12月31日に撮った。
これは後から知ったことだが、この3日前にこの場所でゆるキャン△の身延まんじゅうを食べるシーンのロケが行われていた。
3日早く訪れていたら、ロケに遭遇した。
といっても、その時はゆるキャン△の存在自体も知らなかったし、出演者の誰一人として誰だか分らなかっただろうが。
いや、大垣役の田辺桃子さんは知っていた。
釣りバカ日誌の小林薫(なんか役名がすごいが)役を演じていたのを知っていたから。
ただ、大垣役の姿は釣りバカの姿とは全く異なるので多分わからなかっただろう。
この時は、私も栄昇堂でみのぶまんじゅうを買い、身延参りをした。
ちなみに、私は日蓮宗の信徒ではないが、身延参りは年中行事のようなものになっていた。
神棚仏壇がなくても初詣は行く、みたいな感じかな。
以下の写真は現在の風景。
といっても撮影年は2019年以前だが、おそらく今現在とそんなに変わっていないはず。
最後にゆるキャン△2で志摩リンが訪れた奈良田湖。
これも1970年代の撮影。
このドラマを見て、行ってみたいなと思ったのは志摩リンが訪れた赤沢宿。身延山から七面山に行く途中にできた宿場だ。
この宿はドラマ「トリック」新作スペシャルでもロケ地になっているところ。
山の斜面に古い建物が立ち並ぶ姿は渋くて素敵だ。
※タイトル画像は、身延山ロープウエイ山頂駅付近からの富士山。