これからもずっと‥。2024YBCルヴァンカップ決勝応援観戦記。
やっぱり勝ちたかったよね。
どんな良い試合、面白いサッカーを魅せても、勝たなきゃ意味無いんだよね。カップ戦って。
でもこんな涙腺が破壊された、脳内がクラクラした、そして感情の揺すぶられ魂が
震えて収まらなかった事なんて人生の中で初めてかもしれない。そんなドラマチックな幸せな日々?を送らせて頂いたと今は感謝しかない。
アルビレックス新潟を応援している中年オッサンが2024YBCルヴァンカップ決勝戦を応援観戦させて頂いた一部始終をちょいとしたボヤキと想いを綴りたい。
なお文中でのクラブ名及び選手氏名などは敬称を省略させて頂く場合がありますのでご了承願いたい。
しかし長いってホント‥。
今のこの文章を書き上げ始めてふとわたしゃ何年アルビな人生を送り始めたんだと、
思い返したら2001年からなんですよね。
2001年11月3日、新潟スタジアム
J2リーグ 第41節 新潟2-3京都
この試合からなんですよね。
そう丁度23年目しかもルヴァン決勝と奇しくも同じく冷たい晩秋の雨の中‥。
確かこの年日韓ワールドカップの前の年で我らがビッグスワンが竣工した年。ワールドカップの異様な盛り上がりもありこの日事はかなり記憶があるけどここでは割愛させて頂きますが試合経過と天候が相まってとにかく寒くかったと言うしかなかったのが一言。この時あと20数年このオレンジ色のユニホームのチームとお付き合いするとは誰もそして当の本人も想像してはいないしまして何らかの決勝の舞台に23年の年月が掛かろうとは‥。本当に長い長いよ。だって赤ちゃんが成人して大学卒業する年月ですよ‥。これじゃまるでど根性ガエル(年齢層バレバレやわ😅)の町田先生のあの名セリフが頭をよぎりますわ。
「教師生活25年、こんな経験したことがない」
ホントそのまんまこの台詞パクらせて頂くと
『アルビ生活23年!こんなに長くタイトル戦に縁遠いとは🥲そしてこんな経験をさせてくれるとは🥹』そんな感じでしょうか。
ホント長くて長過ぎて‥😅涙も出るってもんですわ。
とりあえずYBCルヴァンカップ決勝までのみちのり(プライムラウンドのみですが)
正直今年のルヴァンカップの決勝トーナメント(プライムラウンド)に勝ち上がったチームが決まった時点で根拠は乏しいけどなんかいける気がしたんですよね。
本当に何となく。だって申し訳ないけどアルビが大の苦手のチームとかここ最近勝てないチームの姿が見えないから‥赤とか青黒とかetc。なんて能天気な説得力を欠く持論をある意味自分に言い聞かせてながら町田ゼルビアさえ何とかすれば国立は行けるんじゃ?リーグ戦でアウェイで勝ってるしと淡い期待を抱きプライムラウンドの初戦の町田ゼルビアを我ら聖地ビッグスワンにて迎え撃つ。でもやっぱりウチらの27番にはビビりましたね。しっれとまさかのハットトリック!町田さんに退場者を出して人数を欠くとはいえこれには唖然呆気に取られたのは言うまでもなくその点差スコアまさかの5-0!これで2レグ油断するなと言うのが無理と言うのもの。
この時点で国立の姿が脳内にしっかり視野に入りましたから。で結局は2レグは何やかんやで0-2で何とか凌ぎ切りトータル5-2で勝ち上がり!
さあ次の相手はどこ?ん、川崎かー。
アルビにとってはJ2オリ10にしてズッ友的な間柄の川崎フロンターレさん。
川崎フロンターレさんには大変申し訳ございませんが自分の中では所詮はJ2のオリジナル10の一角。昔J2で鎬を削りなぜが新潟ホームでは全くと言って良いほど歯が立たないの姿を今は新潟のレガシーとなりつつある新潟市陸上競技場こと市陸で何度見たことか。とは言え我らがJ2へ転落している間に彼はJ1 4連覇!今やJリーグの王者の風格。とは言え主力の三笘の1ミリとかイケメン田中碧とかの諸々の超弩級のお化け選手はすでに海を渡り川崎フロンターレさんには大変申し訳ございませんが
今の選手メンバーは祭りの後のちょっと残念な感じ。とは言え10日程前のリーグ戦の川崎アウェイでまさかの1-5のよもやの大敗!
でもこれ以上わるくなることはあるまい!しかもこれからの伸び代のある若手を擁する我らに、彼らが間違いなく苦手意識を拭い去れないと自分が勝手に思い込んでいる我らが清五郎なら互角の勝負じゃ!と、またまた自分に都合の良い全く持って根拠のかけらも無い超持論をアルビ仲間にも吹聴し準決勝を迎えた。
いやーこの試合もたまげましたね。スコアも中々ですけどやっぱりこの試合は稲村隼翔。まだ大学在学中の強化指定選手なのにまさにディフェンスマスター。この子は一体どこまで成長し続けるんだろう。そして今季このルヴァンカップ骨折し復帰後で勇躍した星雄次と、自分の推しのシュウこと、太田修介のゴールには歓喜の涙が出てしまいましたね。やっぱりどこでもできる星雄次はありがたい😌そしてシュウはやはり川崎キラーよ🙂↕️我が推しは偉大なりと。谷口海斗と長谷川元希のゴールもありとりあえずは4-1でまずは先勝!次は個人的には大の苦手な等々力劇場。なんかあのアットホームなノリは新潟以上でなんかやりにくいだよな。とちょっとナーバスになりつつも何とかアウェイ川崎戦のチケットもしっかり確保していざ等々力に!
しかし、ここまでシフト表が我に利があるとは思わなかったけどまさかの川崎戦は運良くお休みと言う事でこの週は本来ならアウェイ金Jマリノス戦に押し掛ける予定を変更して在来線を乗り継ぎ湘南新宿ラインで武蔵小杉駅から開門2時間前に等々力劇場に到着。絶好のサッカー日和のやや夏が盛り返したかの様な日差しの中、持参の新潟米のおにぎりと川崎名物の春日山部屋「川崎ちゃんこ」をしっかり胃袋に納めビジター席が溢れ返りスタジアム入り口の踊り場?と言ういかにもアウェイの特等席に陣取りビッグフラグのコルリの勇姿を見届け否応なく気合いが身体中を駆け巡っていった。
若干気合いが入り込み過ぎた我ら新潟比べ川崎さんは歴戦の雄の余裕なのか或いはスコア差からの諦めなのか何故か覇気がない。確かにコレオグラフティーで後手を踏んだのが前触れとはいえかなり精彩を書いていた様に見受けられた。そんな精彩を欠く川崎に対比して光り輝いていたのが我らがアルビの2CB。古巣に健在振りを見せ付けた舞行龍 ジェームズこと、
フィッツジェラルド 舞行龍 ジェームズと
そしてここでも眩し過ぎる輝きを放ついなむーこと、稲村隼翔が悉く川崎の攻撃を弾き飛ばす。
そして我らが古着屋の店長じゃなくて日本海のポセイドンこと阿部航斗が要所でしっかりゴールに鍵を掛ける。
そして前半そして31分、相手のスローインの流れからボールを奪い、長谷川元希が送ったスルーパスをペナルティーエリア内に抜け出した我らが小見ちゃんが右足で押し込んでゴール。まずは先制して見せた。川崎は不運にも三浦颯太が負傷交代するアクシデントにも見舞われてしまうが後半に入ると勢いを取り戻しさらには山田新、さらには小林悠と言った新潟サポには背筋が凍り付く選手達を次から次へと繰り出す。しかし時計の針は着実に新潟勝利に傾きつつある中、そして後半アディショナルタイム直前に交代で入ったおのゆーから秋山からの私の推しの川崎キラーこと太田修介の冷静な流し込みで勝負は決した。
シュウのゴールは抑えていた感情が爆発してしまいまともにアイシテルニイガタが満足に歌えず自分自身でさえ、「俺泣くの早くね?」と思い始めてこの歓喜の涙は国立まで取っておこうとオレンジ色のタオルマフラーに目頭を必死に抑えつつも、いよいよついに夢にまで観た決勝進出。そして何とも晴れがましいファイナリストと言うついにその称号を手にした事への歓喜に等々力の茜色の空を見つめながら酔いしれながらそそくさと若干浮かれ気味に新潟に戻るのであった。
何はともあれ
何はともあれプライムラウンド勝ち上がりいよいよ決勝へ話しを展開していきたい。1番の心配ごとはまず持って決勝当日お休み出来るか?この一点が大問題!自分の仕事がシフト制の不規則勤務なので決勝がいつなんだろ?とかなり気を揉んだが例年だと11月の初旬でもリーグ戦もあるし代表戦も入るしでも天皇杯は勤労感謝の日だよな?なんて色々考察してたら11月2日?これには実はかなり困惑した。なんせその決勝当日前後色々希望出しており内心あきらめていたのですがまさか全てAll OK挙句にはルヴァン決勝の日の前日がこれまた早番、夕方前には退勤できるし、ちょっと誰か忖度してくれた?ちょっと運良すぎだよ。ともかくいかにもアルビサポーター業に専念せよとサッカーの神様からの啓示か?と勘違いするほど流れが良い方向に自分に流れ始めいたんですよ。(準決勝の川崎戦もホーム&アウェーも運良く参戦できる有難いシフトでした。とにかく流れは我に)
それはそうと後は肝心なチケット。ルヴァン決勝のチケット入手方法なんか我ら新潟サポーターには情報は皆無。そして愕然😨え、抽選?抽選落ちたら一般発売??シーズンパスIDと後援会は重複可???😮とにかくアルビサポーターにとってはカップの決勝なんて今まで全く未知の世界純粋無垢のヴァージン。それと同時に決勝当日の東京方面の上り列車及び夕方以降の新潟方面の下り列車が共に完売の報が。まあJR東日本様がこんなビッグビジネスチャンス逃すはずは無かろう、
そして元国鉄ぞ天下の公共交通ぞ、追加は確実あると思いつつ同時にルヴァン決勝のチケットのどこのカテゴリにするかどこが確実性が高いか?熟慮に熟慮を重ねとにかく決勝チケットの確保が最優先と結論付けチケット購入サイトに希望カテゴリーを入力して抽選発表を待つ事に。
しかしチケット抽選発表日は折しもルヴァンカップ決勝進出に伴い、リーグ戦移動した試合日のキックオフ1時間前!ところがSNSなどでキャッシュカード引き落としの都合により前日に謎のキャッシュカード引き落としの通知が。まあともかく果報は寝て待てと古人の言に従い発表当日は身を慎み心穏やかにその時を待ちました。で、結果はカテゴリー7の2層目希望通り。発表当日のビッグスワンは発表時刻の直前はまさかに静まり返り何かを待ち構えいるかの様な独特の沈黙。そして18時ジャストに歓声と溜息の入り混じったざわざわしたなんか落ち着かない空気感が。(自分はチケット抽選は3回入力やり直しので、2回分の落選メールがあってビビりました😨)とりあえず自分は3回目のメールで当選通知を受け取りました。ありがとうございました😭。まあサポーターがざわざわした中でかついよいよルヴァン決勝って中じゃ振り返って見るとサポーターが落ち着かない中じゃそりゃ勝てませんぜ仕方ないかな?
まあ切り替え切り替えっていつもの呪文を詠唱しビッグスワンを後に帰宅しようかとふと振り返ったらアルビゴール裏の綺麗な書体の弾幕が。
"2024.11.2 ゴール裏は2層.3層もスタンディングで戦おう。国立を新潟に染め上げ、圧倒的な雰囲気を!"と。
まあ2層3層は無理して飛んだり跳ねたりは高所だとしても国立をなんとかオレンジに染め上げなきゃと思いもうここからいよいよルヴァン決勝モードや!と気合いを入れ直して何はともあれチケットは確保出来たしそそくさと帰宅の途に着き頭の中はもうルヴァン決勝♪モードしかない能天気なパリピーな状態だった。
新潟県警さん🥹
てっぺん取ってきます
チケット確保してからはあっという間。
その間チケット詐欺紛いとか転売ヤーやら
跋扈し決勝ってやっぱり桁違いだなあ決勝戦って。チケット普通に確保して良かったってのが本音。これだけは言わせて欲しい!転売ヤーや詐欺紛いは人の弱いに漬け込み心底軽蔑しますよ!今後この様な事案が発生しない事をお願いしたい!と苦言を呈させて頂き目下の懸念事項は無念ながらチケット確保出来ない仲間たちが何とかチケット確保出来ること。そんなチケット難民に巻き込まれた仲間同士に何とか幸運が舞い込んで欲しいこと、そして最大の今の願いルヴァンカップ制覇を果たすべくXで新潟サポーターが流布していた
#アルビサポ徳を積んだぞ報告会
に乗っかるようにコツコツ日常生活で地味に徳を積み自分の生活を律することに励んでいた。また今回の国立遠征は諸事情により単独で時間を持て余しそうだなと思っていた矢先、XのTR上でアルビレックス新潟サポーター有志で制作から印刷、配布まで行うフリーペーパー「AIbiWAY アルビウェイ」さんの国立競技場での配布の参加募集が目に留まり、折角の決勝の特別な日に何か役に立つ事をして徳を積もうと
参加募集に応募することにした。‥(結構人見知りなんで本人的にはかなりの思い切った決断です)さらにSNSなどで告知された横断幕に応援メッセージをもうほとんど隙間なく熱き火傷しそうな想い溢れる横断幕の片隅に
"星をつかみ取れ!アイシテルニイガタ!"
と若干滑りながらも記させて頂き決戦への熱き闘志を改めて確かめたと共にアルビサポの諸氏の迸る火傷どころでは無い丸焼け寸前の灼熱ぶりに熱いものが込み上げてくるのを感じた。
さて刻々と晴れ舞台が近づく最中、季節外れ台風直撃か?なんて心配もされたがとりあえず台風直撃は避けられたが雨天は確実の様でアルビサポーターなら存知の話だと思うけどアルビはとにかく雨天との相性があまりよろしく無い。そんなこんだでルヴァン決勝の日のお仕事お休みの日、自宅の新潟市中央区内のパワースポットを巡り願掛け必勝祈願晴天祈願に出掛けることに勤しんだ。俗に言う新潟島エリアの主要神社を片っ端から願掛けにマイちゃりんこ🚲で走り回った。寄合町の救いの神 金刀比羅神社に始まり、湊稲荷神社では願掛けの高麗犬に願いを掛け、西大畑のどっぺり坂を何とか登坂し新潟護国神社では新潟県及び国事に殉難したご英霊に御加護と我が新潟に栄光をもたらしたまえと祈念し、さらに坂を駆け下って白山神社で祈りを捧げ、締めくくりにはやはり古町神明宮にて改めて武運長久と道中安全と晴天祈願をお願い申し上げた。新潟でルヴァン決勝前に出来る事はとりあえず終えた。明日は職場から退勤後、決戦の地へ直行となるのだ。
さてルヴァン決勝前日の朝、自分のお仕事は早朝からの早番勤務と言うことで朝も明けやらぬ夜明け前の帷の中を駅に向かって自転車を走らせていた。丁度信濃川に架かる八千代橋を渡り切ったところ、ふと八千代橋に設置された新潟県警交通部の電光情報板の文字が眼に飛び込んできた。
アイシテル 事故のない ニイガタ
国立の地で とるぞ てっぺん
いつになくシンプルなメッセージ。先ずはとりあえずと言う事でこのメッセージに呼応するように、
新潟県警さん🥹てっぺん取ってきます🫡
とXでポストさせて頂いた。本人は本当にシンプルにいつもポストだったのだが‥🙃
まさかのまさかこのXでのポストが自分にとってまだ見ぬ景色を与えてくれるとは本人はまだ何も知らず、相変わらず能天気に明日昼間ちょっと雨止みそうじゃん。なんて思い頭の中は
すでに明日の事ばかり。とりあえず今日の眼の前の最強の敵?ならぬお仕事に全面集中して午前中はスマホは全く触らずお仕事引継ぎして
さて後は遅めの昼食を取ってそのまま退勤やな。と、いそいそとロッカーに保管したスマホを開けたらビックリ。何やこのXの通知数は😮😨そして充電器に差し込んだまました筈なのに全くスマホの充電率が回復しない😨。
恐る恐るXを開けて見たら唖然でしたね。
早朝のポストの良いね👍の数に愕然としました。そして次から次へと良いねとリポストの数がまるで生きているかの如く伸びていく様が。昼食をとりながらいやーこれりゃテッペンとならなきゃシャレにならんわアルビ頼むで
新潟県警さんにてっぺん取って来るって約束したし‥。わたしゃ新潟県警さんに事情聴取されちゃうぜ😌(‥そんな事はない、はず😅)なんか自分が選手でもないのに妙な義務感と緊張感を覚えるのだった。大変恐縮ながらこの場を借りてこのてっぺん取って来ますのポストに良いね及びリポストまたリプライされた方そして
いつも愛あるメッセージを電光掲示板に表示される新潟県警交通部の皆様に感謝を申し上げたい。改めてこんなちっぽけなポストに反応して頂き誠にありがとうございました😊
さて職場から時間休暇にて早退するのに関わらず同僚仲間から激励やらお見送りして頂きちょっとホロってしまったが🥹足速に在来線で最寄りの長岡駅に到着。新幹線乗り場に目をやれば平日の午後なのに自由席乗り場は行列。予め事前情報で分かったいましたけど現実を知りかなり驚愕。自由席ほぼ満席状態で一路決戦の地東京へ出発。途中例のてっぺんツイートがまさに生き物ようにいいね👍を増殖させスマホのバッテリーが中々100%にならず若干Xのアプリ自体が時々フリーズを起こしバズるとはこう事なのかと半ば恐怖を抱きつつあっという間にに何事もなく無事に東京到着。
やはり華金の夕方。東京に到着して改札を抜けたら人人の波。夕方の退勤ラッシュと重なり
さらには修学旅行生と思しき集団にも遭遇してもうぐったり。とりあえず職場の同僚らへの
公約を果たすべく東京駅構内外でお土産物のリサーチ及び購入のミッションに着手。大人数の職場なので多数の個包装がベストなのだがなかなかコレ!と言う物がヒットせず苦戦したのだとりあえず定番品で事を納めて、取り急ぎ宿泊先に向かうべく総武快速線に乗り込み4ヶ月ぶりに新小岩駅に到着しホテルにチェックインした。
宿泊先は東京都内では知る人ぞ知るサウナの
聖地として名を馳せているがいかんせん施設がやや古め(だからこそお値段もお手頃)だが施設内は大変清潔にされており相変わらずの好感触。今遠征は気儘で身軽な男一人旅。孤独のグルメでお馴染みの(新潟ではリアルタイムでは放送されない‥)井之頭五郎風に言えば、
俺はこんな所で丁度良いのさ、って感じで肩肘張らないサウナ風呂で心身を整えて、サウナ飯に軽めに一杯引っ掛け、ちょいとお子様気分でソフトクリームで細やかな前祝いと洒落込んで前夜を大晦日気分でまったりと過ごしていた。
ほろ酔いもソフトクリームで程よく醒めて、客室(キャビンルーム)に戻り明日の決戦の支度に取り掛かり先ずは勝負服をチェック。室内に飾り付け、頼むぜ我が推し!また一丁サックと一発入れてくれ!と念を送りつつ、明日大雨にならなきゃ良いけどーまあ大丈夫かな?と
ルヴァンカップのてっぺん取るための下準備を完了して早めに就寝するのだった。
大事な時はなぜか雨。
軽く一杯やってかつ、かなりボリューム感があった唐揚げ定食で十分満腹上にプレミアムソフトクリームで締めて満腹この上無いのでぐっすり熟睡出来るかと思いきや、やはりと言うかビビりな自分は変な時間に目を覚ましてしまった。時計に目をやればまだ午前2時30分を過ぎた辺り。もうちょっと寝ようと試みるもうとうとしようとするものの枕が気にしたりなんか毛布が熱く感じたりこれはもう諦めようと断念。仕方なくXを開いてTR見るとあれ?
アルビサポさんの皆様、まさか寝てない?
興奮して?あるいは緊張して?やっぱりね。なんか子供の頃の遠足気分なんかな?
アルビサポーターは朝が早いと言うけれど‥。
ただ新幹線組の自由席の方々はそりゃ寝れないなあ。みんな一緒で良かったと妙に安心したものの、新潟駅の状況がTRに上がって来て愕然とした。なんじゃこりゃ😮まさに新潟県民大移動!しかし朝からこれはJR東日本さんも想定外だったのでは無いか?ともかく新幹線ホームが溢れ返りし過ぎて事故が起きない事とアルビファミリーが無事に国立に集結することを心から祈り朝からしっかりサウナ風呂で整えて慌しく足早にホテルを後にした。
いつなく足早かと言えば、まずは早めに東京駅近辺のコインロッカーを抑えたい事と、試合前に配布するAIbiWAY の顔合わせの集合時間に間に合わせるためと以前から雑誌等で以前からかなり気になっていた朝食が食べれる東京駅地下八重洲地下街通称『ヤエチカ』のやえす初藤さん朝飯を頂くこと。まず八重洲口のコインロッカーをしっかりキープして荷物を預けて初藤さんに向かったら開店時間の朝7時にはもう行列があったものの、サクサクと行列が捌けてとりあえず今日の戦の前の力飯をしっかり堪能させて頂いた。やっぱり朝は白飯に塩鮭だなと次回は卵焼き定食だなと心に留め、さらに朝食食べた直後なのに関わらず今日の国立決戦6万人は確実だし恐らくスタグルは長蛇の列だし厳しかろうと東京駅構内の駅弁売り場でチキン弁当を購入し慌しく中央線にて一路千駄ヶ谷駅に向かうのであった。
東京駅から山手線及び中央線の車中思った程混雑も無くアレっ?本当に6万人集まるのかと一瞬懐疑的なったがそんな事はあっという間に霧散してしまう。秋葉原駅を過ぎた辺りから徐々にそれらしき我がアルビファミリー、そして第一名古屋サポを発見。まさに眼の前に現れた今日の最強の敵!なんて思いながらリュックバックのアルビのキーホルダーグッズなどをチラつかせながらアルビサポーターよ我は!とりあえず今日はよろしくね。と、心の声をかけてお互いに決戦の地国立競技場の最寄り駅の千駄ヶ谷駅に降り立ったのだった。
駅から降り立って見るまでも無く雨模様。傘の花が無数に開き同じ箇所へ向かう様は中々壮観な風景。晴天下では見る事が叶わない光景に国立競技場へいそいそと脚を歩ませつつもしばし見入り、程なく目の前には今日の決戦の檜舞台、Japan National Stadiumこと、
『国立競技場』が白亜の殿堂の偉観を雨煙の中に姿を現した。
国立競技場には幾度も脚を運んでいるが、やはり決勝戦となれば感慨深く、ちょっと眼頭が熱くなるのを覚えつつもまだ泣くの早いってわし。と、アドレナリンが体内をもう何十周駆け巡ったか確認しようも無いけどそのどうしょうもない初老の火照った身体を冷却させるのにこの雨模様は充分だけどしかし、アルビレックス新潟のここ一番の決戦の日は何故か雨。
J1初昇格の大一番だった2003年11月23日新潟VS大宮戦、忘れもしない奇跡の残留2012年12月1日新潟VS札幌戦、悲しき無念の降格悲しき勝利の2017年11月18日新潟VS甲府、そしてこの2024年YBCルヴァンカップ決勝。悲しき雨となるのか、それとも歓喜の雨となるか?この時は誰にも分からなかった。
これが決勝の舞台か‥。
AIbiWAY の主力メンバーとの顔合わせを終えあとはいよいよスタジアムの開門を待つのみ。幸いに雨は開門待機中はさほど雨脚は強く無く雨煙に佇む新宿のビル群を眺めながら今日の決勝戦に対する期待と不安とが心の中でせめぎ合いがしばらく続くのであった。
定刻午前10時にスタジアムが開門。比較的に早めに待機列に整列したのでかなり早く自分の指定席を確認。ゴール裏2層目とは言え前列付近だったので、かなりしっかりピッチ全体を俯瞰出来る席で大変ありがたい正直今回のルヴァンカップ決勝戦で大袈裟に言えば人生の半分以上の運を使い果たしような気がして運良すぎだよなこの運が試合に繋がれば良いんだけど‥。と小雨で薄っすら煙る国立のピッチを眺めながらAIbiWAYの配布のお手伝いに向かった。
AIbiWAY のお手伝いは約1時間程で自分の観戦する座席のカテゴリーを担当させて頂いたけど思いの外と言うのは大変申し訳ないけどAIbiWAY の認知度が高くかなりの好感触で受け取って頂き、自分がまだまだ不慣れで大変恐縮しまうのだがアルビファミリーから頑張ってね、と激励を受けお陰様で予定枚数を配布して一安心。またアウェイゲームの参戦時はお手伝いさせて頂く機会があればまたよろしくお願いします。配布のお手伝いが終わり気がつくと時刻は試合開始2時間前を過ぎていた。2時間前と言うことで気になるはスタメンの発表。恐る恐るLINEのアルビレックス新潟の通知を開いて見たら、やっぱりと言えば当然なんだろうけど早朝4時頃の半分寝ぼけた頭で考えたど素人予想なんか当たる訳もなく、個人的な感想してあくまでも延長も十分見据えた先発なんだろうか?と腹が減っては戦はできぬとばかりに昼食用に東京駅で購入したチキン弁当を食べながら松橋監督の思惑を想像していた。そんな試合前の腹ごなしをいる最中気になるニュースが飛び込んできた。東海道新幹線、大雨により一部運休‥。言われてみれば名古屋側(北側)のグランパスカラーが1時間前なのに思いの外控えめ‥。幾ら何でもこの試合はお互いサポーターも何事も無く到着して欲しいと願い秋の雨空にそろそろ試合始まるんで雨止みませんか?と天に祈るしかなかった。とにかく心配と不安と妙なワクワク感が自分をしばらく支配し続けていたのだ。
今までに味わった事のない不安と緊張それと期待感が複雑に入り混じった自分を雷鳴の様な声が一瞬にして眼の前の一大決戦の舞台に呼び戻した。まだ選手のウォーミングアップ前にゴール裏のコルリの第一声が聞こえたのだ!だが反響してなかなか聞き取りずらかったが、『‥声で圧倒しようぜ!』と聞こえて来たので、さあ、俺たちの、自分のルヴァンカップの戦い、ファイナルマッチの幕開けじゃー!と腹の底から最初の一発目からの『アルビレックスコール』を国立の空に響かせた。
そこからは両チームサポーター共にチャント合戦。とにかく声を出来るだけ出せるかしか頭に無く正直必死。そんなこんだで刻々と決戦への時間が迫る中、決勝スタメン発表で一瞬にして国立競技場がデンカビッグスワンスタジアムになった。そう我らがアルビレックス新潟スタジアムMCモリゲさんこと、森下英矢さんの一声でここはアウェイでは無いこのスペシャル感に若干酔いしれ気味に選手の名前をコールしているのだった。
しかし本当の意味での夢の舞台の幕開けはやはりこのコレオグラフティーに尽きるだろう。コレオグラフティーの演者の1人なのでその場では理解出来なかったが、試合終了後にSNSやネットニュースやらであのコレオグラフティーが取り上げられ正直息を呑んでしまった。我らながら圧巻の一言。演者の1人なので全体像は掴めないがきっと愛さずにはいられない〜Can't Help Falling in Love〜と相まって我らアルビサポーターにとってはこの景色は夢に見た決勝の舞台。これがメジャースポーツのトップリーグのタイトルのファイナルかときっと胸を熱くするしか無いだろうと。想像するに難くは無いと想像した。そんなコレオグラフティーからの君が代斉唱。こんなデカい声の君が代斉唱は中々無いぞなんて思い巡らせいたら、気がつけば戦いの火蓋は切られようとしていた。
むしろ、楽しくなって来た。
いよいよ2024年YBCルヴァンカップ決勝の試合開始の笛が高らかに鳴り響いた。新潟がJ1に復帰してからの対グランパス戦の通算成績は、0勝1引き分け3敗。はっきり言ってしまえば苦手なチーム。それもそのはずでそれぞれのサッカーのコンセプトが明確に異なるゆえなのだがそれにしても分かりやす過ぎる笑。さてこのルヴァンカップの決勝の舞台ではどうか?お互いのスタイルが明確なだけにまず最初はどう駆け引きするか注目して見ていた。
まず名古屋はシステムは3-4-2-1。個人的に脅威は刈り取り系ボランチの稲垣祥、あとは、前線の三人衆、和泉、森島、そして新潟キラーこと、永井謙佑。
そして我らアルビは4-2-3-1。
おのゆーまたは膝穴ニキこと小野裕二をトップに長谷川元希がトップ下にボールを捌いてチャンスメイクで決定機を狙う。
お互いに明確なスタイルの違いをこの舞台で両チームともに互いの信じるサッカーを表現しつつあった。名古屋は中盤でボールを奪って前線の速い攻撃を。我らアルビレックス新潟は、普段以上にGKからのビルドアップが鮮やかに冴え渡り、ボールを動かし人も動かして相手の隙をつこうとする。そしてこの試合ファーストシュートは新潟我らが誇る農水省公認?『世界の谷口農園』の園長、谷口海斗だった。
園長のシュートを皮切りにおのゆー、さらに世界のベストパサーランキングで58位と日本人選手最高位を記録した俺達の秋山裕紀、また今季新加入の爽やかイケメンボランチの宮本英治、そして甲府の至宝にして国立競技場をホームと言い切る長谷川元希らがシュートを放つものの悉くゴールを割れず、正直これはまずいぞ思っていた最中、前半31分、やな予感と言うか、日頃のサッカー勘が教えてくれた通りやっぱりだった。それ以上に失点シーンが新潟のビルドアップの最中一瞬のボールのズレと言うかパスの綻びをよりによって新潟キラー永井謙佑に呆気なく決められてしまう。流石は新潟キラー、年齢もベテランに差し掛かってもあの脅威的な一瞬のスピードは我らをドン底に叩き落すには充分過ぎた。とは言えまだまだ始まったばかりだし内容は決して悪くなく。しかも決勝の舞台こんなんじゃ終わる訳ないわ。と自分の都合いい解釈を自分に言い聞かせ、直ぐに顔を上げ我がアルビレックス新潟伝家の宝刀『アイシテルニイガタ』を自分達自身とピッチで立ち向かっている選手達に気合いを入れるべく歌っていた。
とは言えやはりJリーグオリジナル10の一角、名古屋グランパスエイトは新潟に更なる試練を与えるが如くここぞと追撃の手を緩めない。失点後、新潟は反撃を再三目論むもその手が抜けた一瞬、前半42分、素早い展開からまるで新潟のお株を奪ったかの様な鮮やかなつなぎからまたまた新潟キラー永井謙佑にまたしてもゴールを奪われてしまう。この時は流石に頭を抱えてしまったが冷静になって見れば、サッカー的には2-0は最も危険なスコア!何度このスコアでドラマを見たもしくはひっくり返したことか!そうリバウンドメンタリティ!
若しくは伊藤涼太郎イズム!そうそうこっからひっくり返しでやろうぜ! なんかちょっと楽しくなって来たかな。まだまだ諦めてたまるか!そんなことを自分自身に言い聞かせ半ばヤケクソ気味に『アイシテルニイガタ』を再び歌っていたのだが、悲しいかなチャントが終わり座席に座ったとたん、軽く足が攣って顔を歪める中年サポーターだったのだ。
本当に火傷させやがって‥。
脚が攣りも何とか回復して悶々とした中あっという間に後半戦開始。気がつけば、
stay local をゴール裏は後半開始のチャントにチョイスた。
立ち上がれ新潟 何も恐れずに
この街の想い 乗せて
突き進め新潟 未来を切り拓け
どこまでも 共に行こう。
思いはただ一つ、ただひたすら勝利を信じて共に戦おう。さあ、反撃の開始だと。
新潟の反撃は後半開始早々に訪れる。
膝穴ニキこと小野裕二が右サイドからクロスを上げ反応した世界58位のパサー秋山がシュート放つも、名古屋のガーディアン
ミッチェルランゲラックにセーブされる。
さらに我が推し太田修介、さらに藤原奏哉がシュートも打つも名古屋の牙城は崩れる気配無い。しかし徐々に新潟の支配率が高まり始めた中、交代遅いだの何やかんや陰口を叩かれ気味な力蔵監督がこの機を逃さず交代のカードを切ってきた。
65分、白鳥座の一等星こと長倉幹樹、どこでも出来る美顔の星雄次、新潟の予想不能な飛び道具ダニーロゴメスを投入し堅固な名古屋城の如きグランパスの守備陣に揺さぶりを掛け流れを完全に新潟に引き寄せる。
そして71分である。途中投入された右サイドのダニーロが名古屋の守備陣をドリブルで翻弄し上げたクロスを谷口海斗がヘディングで我らが待つゴール左に流し込んだ!遂に反撃の狼煙が上がった!やはり反撃の口火は世界の谷口農園から!この時自分は興奮と歓喜の絶叫!スタジアム内の音が割れるほど場内のオレンジは歓喜に揺れた!
待望の反撃の得点直我らが指揮官は、さらに「坊主しか勝たん」の小見洋太、神出鬼没なアタッカー奧村仁を投入し勝負に出る。
これには長谷川健太監督も選手交代のカードを切り名古屋に流れを引き戻そうとする。両指揮の思惑が交代策に見て取れた。長谷川健太監督は、何とか時間を上手く使って逃げ切りを、悪くても延長はやむなしか?。一方、我らが松橋力蔵監督は追い付きなんならひっくり返してやれ!90分の決着を!この一気に計5名の交代から個人的にそう読み取った。りきさん、あなたは、やはり漢なんだねと。いつに松橋力蔵が勝負師の顔を見せたと感じた。そして反撃の一点が入った辺りだろうか、我田引水で申し訳ないのだが新潟側の歓声声援とリアクションが時間と共に加速して行き、ふとぐるっと見渡して見たら2層目、3層目もほぼ立ち上がって声援を送っている!見事なまでにオレンジ色に染め上げられて‥。その景色に我ながら感極まりそうになった。この景色が見たかったんだ。サポーター一丸になって愚痴や罵声や文句を言わずに、頑張れ!諦めるな!まだまだ大丈夫だ!とゴール裏いやアルビサポーターが今一つに団結する姿を披露したのに関わらず、しかし時間と言うものはとても無常である。気がつけばこのルヴァンカップファイナルも90分を過ぎていた。勝敗の行方はアディショナルタイムにその全てを託されようとしていた。国立競技場の電光掲示板はアディショナルタイムを6分と表示していた。
アディショナルタイム6分。守備側にとってはまさに長すぎるだろう。そして我々アルビレックス新潟サポーターには追い付くには充分過ぎる時間である。アルビサポーターはこの時誰も諦めていなかったし、声援や歓声が選手の背中を押していたのかも知れない。しかし時間は無常なまでに全てを押し流してまうのかと諦めかかった刹那、小見洋太が自陣内で中山克広から接触を受けて倒されてしまう。とりあえずの判定はノーファール。だが静まり返るスタジアム、しばらく沈黙とざわつき始めた。
これってPKか?ん、やられたか?程なくスタジアム内の電光掲示板に、
VAR『PK確認中』の表示が映し出された。
程なくスタジアム内にVARからの指摘の問題のシーンが映し出された。個人的には間違いなくファールでPK。大変申し訳ないのだがかなり分かり易い事象だと認識した。だがやはり決勝戦と言う事でオンフィールドレビューは大変申し訳ないのだが長かった。その最中我ら新潟サポーターのほとんどが、VAR『PK確認中』の表示を祈る様に見つめていただろう。自分は手を合わせて天に祈るしかなかった。
VAR介入を受けて判定を待つ沈黙を保つスタジアム。そして場内に響く主審のホイッスル、福島主審は我ら新潟サポーターのゴール裏方向に指を刺した。ファールによりペナルティーキック、PKだ!追い付く大チャンスだ!!怒号にも似た響めきがありつつも、しかしまだまだ追い付いはいないことを思い出し直ぐに冷静さを取り戻すゴール裏。
問題は誰がPKを蹴る?
まさか小見ちゃん??アレが出るのか?いつにアレが!一瞬の静寂、そしてちょいと騒めきが、小見ちゃんが例のテケテケPKを披露した。そして鮮やかにPKを決めた!遂に追い付いた!残り僅かの正に絶体絶命の土壇場でやってみせた!まさにアルビが俺達のアルビが、やりやがった!怒号にも似た響めきと歓喜の雄叫びやら悲鳴にも似た歓声がスタジアムを覆い尽くした。自分は目の前で起きた事実に驚愕と歓喜と衝撃に打ち震え、頬を伝うものを抑える事が出来なかった。90分終わってトータルスコア2ー2。ゴール裏では歓喜と衝撃に揺れながら『アイシテルニイガタ』が声高らかに響いていた。本当に俺を、俺達を火傷させる気か?もう丸焼け寸前なんだけど、自嘲気味に呟いていた。これから試合は30分の延長戦に突入するのだ!
なんか手が届かない‥。
いよいよ残すは延長戦へ。自分は疲れなのかそれとも若干の高血圧(若干だからね!)気味のせいか頭がクラクラするわ脚の膝が痛わ、悲しき中高年は何とか気合いと水分補給でこの危機を誤魔化す。ボルテージがおそらく史上最大級の『アイシテルニイガタ』が響き渡る中で、気がつけば呆気なくまたまた失点してしまう。延長開始わずか3分、こちらが追い付いてエネルギーを使って意識が若干まだ夢見心地、更には延長開始冒頭からの名古屋の選手交代で選手のマークのズレとかの一瞬の隙を見事に突かれた。
でも俺たちアルビサポーターは誰一人も諦めるわけが無い。そしてサポーター一人もうつむく事は無かった。ピッチ上の選手は緊張と疲労に苛まれながらも健気に新潟のサッカーを表現つつゴールを奪おうと懸命にプレイしている。その姿がさらにサポーターの声援応援を加速させていた様に思う。しかし互いの一進一退の攻防は、あっという間に後半に突入する。
延長後半に入っても疲労感を滲ませつつも一進一退の攻防は互いの意地、タイトルへの、そして何よりただ勝ちたいという、ただそれだけだと思う。そして、延長後半6分、奏哉からの縦パスに反応した長倉、長倉ターンして左サイドに開いていた小見ちゃんへスルーパス、小見ちゃんは冷静にゴールに流し込んだ!ついにまだ追い付いた!スコア3ー3!まだまだ終わらない!
いい意味で諦めの悪いアルビ戦士達!それを背中を押してしまう俺たち。さらにゴール裏のボルテージはまさに沸騰し、史上最大クラスだった。マイケルから交代で入ったオーストラリア代表トーマスデンのトーマスデンコールやコーナーキックでゴール裏を煽りに煽るダニーロゴメスに反応した、GAMEのレッツゴー ゲットゴールはかなり響き渡っていたが、無常に延長終了の時間迎え、ついにPK戦となってしまった。
今だから言えるが正直PK戦では諦めていた。なんせPK戦は名古屋のゴール裏だった。PK戦の前のコイントスで名古屋ゴール裏を取られては、我ら新潟サポーターから遠ざかってしまって遠く出来事をただ見守る事になってたように感じた。やっぱり俺らのゴール裏でこの決勝のケリを付けたかった。
もうこの時点で運がちょっぴり無かったかな?PK戦については余り語りたく無いと言うか、運次第だから仕方ないし、何よりPK戦って個人的に好きじゃない‥何とか運が向く様に徳を積み上げて来たけど‥仕方ないんだよ。ルヴァンカップが、初のタイトル制覇が、勝利が、無常にも手には届かなかった。なんか手が、ほんの後少しだった。本当に‥🥲
決着がようやく着いた。勝者と敗者が決まった。名古屋グランパスエイトがルヴァンカップファイナルを制した。勝者と敗者、眩い光と影とが明確に別れた。歓喜に包まれた溢れ出す瞬い勝者の輝きを、勝利に酔い喜びに満ち溢れた金色のテープが舞うセレモニーを自分は我らアルビ戦士達の背中越しに選手らと一緒にただ見つめるしか無かった。自分はこの景色をしっかり心に刻みつけ、またこの舞台必ず帰還すると誓った。いつしかまた雨が降り続き夕闇が迫っていた。試合の幕引きを告げる様に。
我がアルビ戦士達をゴール裏を迎入れて自分はただ拍手するしか無かった。本当に良く戦ったと。そしてこの大舞台でも新潟のスタイルを良くぞ最後まで愚直なまでに貫き通したと。選手たちが姿を消すまで万雷の拍手は止まなかった。さあ、夢の宴は終わった。さあ新潟に帰ろう。スタジアムを後にする帰りしな国立ではまだ勝者の喜びの宴の歓喜がまだ鳴り響いていた。敗者はただそれを受け入れてひっそりと雨が静かに降り続く国立競技場を後にした。
さあ、新潟帰るぞ。
敗者ゆえか足早に国立から立ち去り、気がつけば東京駅地下、ヤエチカにたどり着いた。上京時の訪ね歩くいつも通りのコースの飲食で自分を取り戻す。
しかし我ながらアルビファミリーが東京駅にそこかしこ、あちこちらに。やっぱりなのか新潟サポ必ずラーメン屋の行列にしっかり並んでる。ラーメン大好き県民はここでもしっかり自我を失わない。敗者とは言えアルビファミリーはしっかりお土産に飲食に東京になけなしのお金落として経済回しましたよ。なんだかんだで足早に東京駅構内を駆け巡り、運良く帰りの自由席の新幹線の車内で座り、見渡せば、ほぼアルビファミリーだらけ笑。皆疲労感を滲ませ自分はネットニュースやら、Xやらのチェック。ネットでルヴァンカップファイナル関係で溢れかえるのは、アルビサポーターと、アルビのサッカーについて。日本人って基本的判官贔屓体質(自分もそういう一面は否定しない)だろうし、敗者の涙とか絵になりやすいものを求めがちだろうけどウチらはルヴァンカップ優勝したかったか、必死にいつも以上に声出しに出して選手たちの背中を押していただけだから日本一のサポーターと言われると違和感を個人的には思う。ただ熱量はどこのチームには負けたく無いし負ける気がしないよ。
ルヴァンカップファイナルでのアルビのサッカーについては、日頃からアルビのサッカーを観戦している自分から言わせて貰うと別にルヴァンカップファイナルだからと言うことはなく、はっきり言っていつも通り。ビルドアップも、得点も、失点も。
もし、アルビのサッカーをルヴァンカップファイナルで初めて見てもし、興味関心を持たれた方がもしおられたら今季はもうあと2試合しかないが観戦あわよくば応援して頂ければチーム選手たちは喜ぶだろうし、なにより自分達も嬉しい。そんな事を考えながらあっという間に新潟にたどり着いていた。新幹線改札口はオレンジと青のアルビカラーで溢れ返っていた。
とりあえずこの遠征は無事に大過無く終了した。しかし明日もアルビな1日が待っている。取り急ぎ自宅に戻り家族にお土産を渡して試合のVTRをチェックしてその日は早めに就寝した。
幸せな穏やかな時間と至福の空間。
ルヴァンファイナル翌日、新潟は格好の行楽日和、空には一点の曇りの無い青空。
しかしながら我々アルビファミリーは‥。
一晩寝てもやはり昨日の夢舞台で眼の前で
繰り広げられたドラマの衝撃と言うか感情のジェットコースターの疲労と歓声やら応援で極限の音量を繰り出した喉の調子の悪さとガラガラ声と言う代償を得てかなりお疲れモード。とは言え、今日はアルビレックス新潟サンクスフェスタ!ファンサポーターにとっては単純にお祭りである。
ただ悲しかな今日は反省会?残念会なんか?ちょっと足が遠のきかかったが、やはりアルビな自分は、昨日戦った選手の顔が見たい!とりあえず何かしら声を掛けてたい!それと、国立に行けなかった仲間にルヴァンファイナルの報告をしなければ。疲労感は拭えなかったが行楽日和に誘われるように、自然に身体は清五郎、ビッグスワンに赴いていた。
ある程度認識していたがルヴァンファイナル翌日なのに、試合では無いのに、なぜこんなにオレンジ色が溢れ返っているのか?本当に新潟サポーターってやつは仕方ない笑。昨日の敗者の姿はこのサンクスフェスタには消え去っていた。このビッグスワンにあったのは、包み込む様な穏やかで和やかな幸せな時間と空間。サンクスフェスタに赴く前、某放送局でビッグスワンからのサンクスフェスタ前の選手たちへのライブインタビューがあったが、あべちゃんも、秋山も、そして長倉も最初は元気がなさそうだったけど、徐々に自分を取り戻しつつあったからさほど心配しないでサンクスフェスタに臨んだが、やはりと言うか流石にプロのサッカー選手であると同時に、彼等はエンターティーナーだと認識した。
昨日の敗者の顔は無く、ファンサポーターを楽しませようとごく自然な振る舞いにこちらが恐縮してしまった。さらには昨日のネタを笑いに昇華しまうそのハートの強さと即興性に改めて感心しまい、笑いながらちょっとだけ泣けた。この場を借りて本当に幸せな時間を頂き大変感謝申し上げます。本当は疲れて色々とキツいだろうにありがとうね。我が選手、俺たちのヒーロー、スター達。
感謝感激を抱きつつ一緒楽しんだ仲間に別れを告げ自分は至福の時間から速くも日常を急速に取り戻さねばならなかった。何せ深夜帯の仕事に向かわねばならないからだ。アルビな夢のような幸せな時間は無常にも終了のホイッスルが頭の中に鳴り響いていた。
最後に、
ルヴァンカップ決勝は言うまでもなくアルビレックス新潟だけでは無く、名古屋グランパスエイトと言う勝者に値する素晴らしいチームとの対戦があればこその好ゲームだった思う。互いにサッカー感は異なるとは言え清々しいまでに自分達のサッカーを貫き通し俗に言う「汚いプレー」やカードが出る様な危ないプレーは皆無(福島主審が元々カード出さないレフェリーと言う一面があるけどそれでもカードが出そうなプレーはほぼ皆無だった。)だったのは賞賛に値すると思うし、一緒に対戦して大変名誉な事だと思う。そして、グランパスサポーターの皆様この度はお手合わせして頂き大変ありがとうございました。名古屋さんの熱い声援応援があったからこそ国立の試合が盛り上がる事が出来たと思うと共にお互い変なブーイングが無い清々とした空気を醸し出す事に出来たことを合わせて、ここに改めて名古屋グランパスエイトファミリーの皆様には感謝と共に、この度の2024YBCルヴァンカップ優勝を改めてお祝い申し上げます。
そして、我々アルビレックス新潟サポーターファンファミリーを2024YBCルヴァンカップ決勝に導いたチーム、スタッフそしてアルビ選手には感謝しかない。本当にありがとう。
でも最後は運だから仕方ないさあ。早よ今季の残留争いから卒業して、来季こそ新潟にタイトルを!そして出来るだけ今在籍の選手は来季も契約更新よろしくお願いします。‥色々噂は出るだろうけど‥笑
国立競技場には忘れ物だらけなんで来季は必ずリベンジします!待ってろよ国立!
‥その前に残留決めなきゃ。
長々と駄文を書き連ねるましたがこの辺で打ち止めにします。また機会があればよろしくお願いします。お付き合い頂きありがとうございました。最後の最後に、
自分はこれからもアルビレックス新潟と
共にずっと、ずっと‥
アイシテル、ニイガタ🥹