Web会議(Zoom等)かたまる? home5G等ルータの場合
先日、Web会議(Zoom等)かたまる?の触りの部分を書きました。
概要は、
・上り/下りの双方向通信の内、
特に上り波が遅くないか?
・レイテンシ(遅延)が大きくないか?
の2点で、
スピードテストして現状確認をしましょう!という内容。
↓
現状確認が出来たので、個々の課題を解決してゆきましょう。
課題解決の最初は、
home5G等のホームルータです。
一般的には、
挿すだけWi-Fi(ルータ)と言われてます。
【主要3キャリアの呼称】
home5G =docomo
auホームルータ =au
SoftBankAir =SoftBank
これらを利用していて、固まる、途切れる等の症状がでている方は ↓ 先へお進み下さい。
※他は別途 ↓
接続の流れ(通り道)
a)キャリアの基地局
b)キャリアの電波(外来波とも言う)
c)窓ガラス
d)ホームルータ
e)Wi-Fi波
f)スマホ📱
どのキャリアも然程変わらない(酷いところは情報開示が少ない)ので、比較的開示されてる
docomoの場合、仕様・説明では、
「Wi-Fiの通信時の最大伝送速度は4804Mbpsとなります。」→約4Gbpsですが、
これは下り(ネット・サーバ→スマホ・端末 方向)の最大値で、
問題の上り(スマホ・端末→ネット・サーバ方向)は、よぉーく調べると0.2Gbpsしかありません。
おおよそ、下りの200分の1です。
これが、一番環境が良くて、全ての条件が揃って、初めて出せる性能(速度)で、実利用時は、更にこれの数分の1から数十分の1にまで落ちる事が一般的です。
先日は、これがどれくらいの数字になってるか?を調べましょう…と言うお話しでした。
スピードテストの測定結果は?
(未だの方は先日掲載分参照願います)
【仮定①:ホームルータの置き場所が良くない】
ホームルータは、docomo等キャリア回線(電波)を受けて室内でWi-Fiが繋がる様な仕組み。
ホームルータを、(電波環境の良い)窓際に置いていますか?
接続の流れ(通り道)の中のa)〜d)迄
電波の特性a:遠方捕捉
特に高層階の住居では、遠くの(品質の
良くない)電波を掴んでしまう→速度落ちる
電波の特性b:反射波・透過波を捕捉
電波は、光と同じで反射や透過をします。
反射・透過した電波は品質が悪く→速度落ちる
以前の経験で、通りを挟んだ向かいのビル
(総鏡張り的)に反射した品質の悪い電波で
速度が落ちていた実例があります
電波の特性c:ナローバンド(狭帯域)捕捉
最近の超高速!をうたうには、広帯域の電波
28GHz、3.8GHz、4.5GHz
少し下がって2GHz、1.7GHz
等を束ねて使う必要が有ります。
しかし、残念ながら
遠くへ飛び辛い
物を透過し辛い
反射もし辛い つまり、屋内に弱い
代わりにナローバンド(狭帯域/800MHz等)
は、屋内まで入り易い、けど遅い…
→で、屋内のホームルータが掴んでいる
掴んでる電波がナローバンドの可能性がある
しかも電波の束ね方もあまい…
電波の特性d:窓自体が電波を通さない造り?
比較的新しい窓は、複層+金属等コーティング
が施されたLow-eガラスが使われています
こいつは、紫外線や熱を遮り、省エネに寄与
しますが、ついでに電波も通しません(減衰)
ここまで、電波の特性を覚えたらいよいよ対策!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
⑴屋内をホームルータ持ち歩いて、
所々でスピードテストを行い、
一番いい所に仮置きする
これだけで改善…出来れば困らない。
⑵レピータ(docomoの場合)の手配をする
レピータ=(簡単に言うと)増幅器
多少悪い電波でも、増幅してマシにする…的
※他キャリアも同様のサービスあり
※基本は無料です(規約確認願います)
※MVNO、サブキャリアからは受付ない場合有り
※申込方法は各自確認を
⑶レピータが届いたら仮置きの場所に置く
→レピータが増幅した電波のありそうな所に
ホームルータを置く
→スピードテストを再度行い、
改善したら完了
満足出来なければ ↓ へ
⑷仮置きの場所に着ている電波と、
届いたレピータが増幅できる電波の種類が
違う可能性があります
例:レピータ 2GHzを増幅する機械が着た
置場の電波 800MHzが着てる
これじゃ改善できなくて当然!
※⑴に戻って、レピータが対応している電波
のベスポジを探し直してみる
AndroidやiOSの裏コマンドで、捕捉電波の
解析が出来ますので、興味のある方はお調べ
普通はそこまでしない…
また、
単純なレピータは、機器の後ろから表の電波
吸い込んで、増幅して屋内に吐き出すだけ
⑸docomoの場合、プロ(保守要員)に頼むと
外部アンテナ(ベランダ等屋外設置)たす
+ケーブル+キシメンコネクタ(窓を通す)
+ケーブル+レピータ迄の設置を
無料でやってくれます
※ケーブルを長くしたり、キシメンコネクタを
付けたら折角増幅しても、減衰してしまう
※高所作業は絶対してくれません
※電波が悪すぎて、増幅出来ない事も有り
これで、最も良い電波を屋外から吸い込んで、
減衰しないレベルのケーブル長で
最もベストな屋内の場所にマシな電波を出す
が出来ます
【仮定②:Wi-Fiの電波が干渉してる】
今のWi-Fiは、一般的に2GHzと5GHzがあります
電子レンジ等と干渉を起こすと遅くなります
また、
5GHzは、一般的に透過性・到達性が低い為、ホームルータから離れると遅くなります
接続の流れ(通り道)の中のe)
2GHz⇄5GHzの設定変更をしてみるのも一手です
【仮定③:同じエリアでホームルータを大勢使ってる】
一つの基地局(docomo等のキャリアが電波を出してる所)が、かなり広いエリアの人達をカバーしてます(〜数平方キロメートル)。
その中に、同じ物を使う人がいっぱいいると、遅くなるのは当然。(電波の奪い合い)
接続の流れ(通り道)の中のa)&b)
返品可能期限内なら返品して他の方法(光回線等)を考える事も必要です。
親切な保守要員にあたれば、何故遅いのか?、解決方法は無いか?を考えてくれて、解決までしてくれます。
親切でなければキャリア変えちゃう事も考えましょう。
【参考:身内(川)の例】
症状:1階奥キッチンカウンターで不具合発生
↓
分析:電波の特性d(Low-e)で減衰
家の奥には電波入り辛いが、
公道面の窓面では良好(スピードテスト)
↓
対処:公道面窓際に⑶迄の対処で完了
チェックシート
【before】 【after】
下り速度 Mbps→ Mbps
上り速度 Mbps→ Mbps
レイテンシ ms → ms
御活用頂ければ幸いです。
to be continued…