80,sグレイハウンドの想い出(ニ)ヨセミテ編
グレイハウンドをご存知か?
全米を網羅するバスネットワーク。
80年代終わり頃、2週間ほど、
アメリカ🇺🇸西海岸を旅した。
ロスからサンフランシスコ、
グランドキャニオンと
ヨセミテを巡り、ロサンゼルスに抜ける。
言葉にすると、たったこれだけの旅。
今回は、ヨセミテの想い出を綴りたい。
当時の日本国内の限られた情報では、ヨセミテは兎に角混む!人気の場所!らしかった。
テントキャビンという宿泊施設を、かろうじて予約出来たが、そこがどんな所で、どの様な仕様か?一切わからない。
そんな中、いざヨセミテへ! ⛓️
グランドキャニオンからグレイハウンド乗り継いで24時間以上の道程。
乗り換え4回のゴールで
ハーフドームやエルキャピタンが迎えてくれる。
※ ヨセミテの素晴らしい景観は、
今の時代ならネットにゴロゴロしている。
古めかしい、稚拙な記録より、
是非とも検索🔍してお確かめ願いたい。
ゲート横には日本の軽トラ!
低燃費、低排ガス、低コストで便利に使われている様子。 少しだけ嬉しくなった。
パーク内のマーケットで、米やら肉やら酒やら買出し。二十歳そこそこの自分は成人に見られないらしく、IDの提示を求められる。まぁ、予想の範疇。
パスポートを提示すると、実年齢と見た目の乖離に、店員が大笑い🤣。アジア人種は、見た目の年齢に差があるんだよ!。そんなに笑わんでも…。
さて、フロントで宿泊手続き。
テントキャビンはNo cooking!
えっ!?
カリフォルニア米や分厚いステーキ🥩買ったのどうする??
ツレは疲労からかテントキャビンで休憩💤。
自転車🚲(ギヤブレーキ式!)を駆って、独り今夜の夕飯対策に奔走開始!
※ ギヤブレーキ式自転車🚲
ハンドルにブレーキレバーは無く、
ペダルを逆回転させるとブレーキがかかる。
慣れると楽しい😃。後日ツレは苦労してた。
当時の日本国内では未だ稀有な存在。
※ テントキャビン ⛓️
鉄や木のフレームに白地のキャンバス。
中にはベッドもある。簡易バンガロー的な…。
表には熊対策用の食料保存ボックス。
えっ熊?🧸??熊出るの…。
夕飯対策 at キャンプサイトで焚き火を囲んで御歓談中のドイツ人家族に、
御歓談中申し訳ない。
私は日本から来た。
私はテントキャビンに宿泊している。
しかし、テントキャビンでは調理が出来ない。
火も扱えない。
もし、宜しければ、貴方方の調理が済んだら、その焚き火スペースを貸して頂けないだろうか…。
辿々しい英語。
一瞬の困惑顔の後、快く焚き火スペースを貸して頂き、ステーキ🥩を焼く事が出来た。暗闇にヘッドライト&コッヘル&ステーキ🥩。 異様で、滑稽な風景だが、今となっては好い想い出。
翌朝は、ラフティング(ほぼ流れの無い、場合によっては降りて舟を曳く程の緩さ)を体験した。
どうせ数十分程度だろうと思っていたコース。
行けども行けどもゴールは来ない。
周りを見ると、橋の際に舟を留めて橋からダイブする人。泳ぐ人。
せかせかとゴールはどこ?と考えるのがアホらしくなった。いい加減楽しみ尽くした後、ゴールはやって来る。皆が舟を岸に上げていた。
あそこがゴールか…、日本とは違う楽しみ方がある事を体感出来た。
3時間の行程。お疲れ様!←米国スケール!
グレイシャーポイントから観るハーフドーム。
ブライダルベールの飛沫。
ワオナホテルのティータイム。
トレイルルートでは、足元に火がチラチラ。
小規模な野焼きによる森のコントロールが行われている事を教えてくれたのは、広島から移民の御婦人。 ネイティブな息子に発音の悪さを馬鹿にされる…と楽しそうに語られていた。
ヨセミテは、年嵩を積んで、それこそ2週間程度ゆったりと滞在するのも向いていると考えた。
また、あの冷涼な空気に包まれたい。
今から四十年ちかく前のお話。
ネットも携帯も、何もなく、
只、若さと、未知への好奇心だけあった…。