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あやとり家族64〜突然の留学を決意〜

怖かった11月

夫が浮気をしたのが11月、それからもうすぐ1年が経つと考えていた時のことだった。ネガティブなイメージが朝も晩も24時間続く苦痛。脳内多動で全く止まらない。
別居していてもとても近い距離に住んでいるものだから、時々会ったりしてしまう
でもあの11月を同じ場所で迎えるなんて怖くてできないと思っていた

”この人は本当に自立したいのだろうか?”
何かお金以外でも困り事があれば助け合う関係で、別居する意味がわからなく
今後のことが不安だった私が思いついたことはこれ

・あまりにも距離が近いこと
・私がいることで自立の妨げになるのではないか
・11月がくるのが怖い

だった


留学しよう

突発的に決断した
物理的に会えない状況にしてしまえば、自立も促せるし私も11月を迎える恐怖から逃げ出せる
だけど心の奥では”やっぱりももがいないと、俺ダメだわ”
と思わせたいという思いがあった
ここでもまた支配的になっていたのかもしれない、絶対に私のところからは離れないという自信がなぜかあった


彼に留学したいことを伝えると、すんなり「行っておいで」って
理由は言わなかったが、応援してくれていると思い込んでいた
留学の準備に取り掛かり、家も解約した
留学する前2日間は彼の家にいさせてもらい、持っていかない荷物を置かせてもらうことに承諾してくれた。
普通にご飯を食べて、普通に会話して、本当に至って普通
なんでこういう喧嘩もないノーマルな関係が今までできなかったのだろう
海外なんて行かなくても良かったのかもしれないという思いもよぎったが
もう準備はできてしまっていて引き返すことはできない状態
少し後悔もあったが、これはお互いのためになると信じた


出国の日

空港まで送ってくれた
とても不思議な気分、今まで一緒にいたのに搭乗ゲートに向かえば
しばらく会えなくなる
「帰ってきたら、出てくるところ見つけてハグしてね。ドラマみたいに」
なんてお願いまでして
「うん」って返事までもらって、一瞬離れるだけでお互い自分と対峙して成長して
再会できることを夢みた
希望しか見えていなかった
この時までは
この一ヶ月後、全く違う展開になるとは思ってもいなかった

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