ともだち
「ともだち」の定義って難しいし、きっと人それぞれなんだろうと思う。私が「ともだち」を考える時、大学の頃に密かに推しだった先生の、講義での話しを思い出す。
ちなみに、その先生は本当に独特な容姿をしていた。使い古された大きな眼鏡はいつも鼻先にかかっていて、まるで仙人みたいな雰囲気の精神分析家の先生だった。
仙人先生はこう言っていた。「何年も会ってなくても、久々に会った時にタイムスリップしたかのように、当時の関係性に戻れる人を友達と言うんだ」と。
私は友達は多い方ではないし、お互い家庭を持つと頻繁に会えるわけでもない。連絡もマメじゃないから、遊ぶとき以外はやり取りしない。時々、日々連絡を取り合うような親しい友達の居ない自分は寂しい人間なのかと思ってしまう。
けれど、先生が言うように、久しぶりに会うと仲良く遊んでいた当時のように楽しい時間を過ごせる人達が数人いる。その人達が私の事をどう思ってるのか分からないけど、幸せで楽しく生きていてほしいと思える。
先生の言葉を思い出して、少し嬉しくなる。友達と呼べる人達がいてくれることが嬉しいし、有り難いことだなぁと感じる。
そして、その他の講義内容は全部忘れたけど、私にとって大事な一言を残してくれた仙人先生に感謝。