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漁夫の利の残念~伊藤詩織さん制作のドキュメンタリー映画に関する問題~

「Black Box Diaries」に関する事態がヒートアップしている。本日、2月20日は日本外国特派員協会で、民事訴訟を担当した元弁護士側が記者会見をした。「権利関係が解決しないまま」で映画が世界中(日本除く)で上映され続けている点が問題のようだ。
人権侵害や約束違反があるとさてれいる箇所は主に以下の4点になる。
・ホテルでのエレベーターに乗り込む加害者と被害者の映像
・タクシー運転手の顔出し映像
・内部告発した刑事が特定できる映像
・民事訴訟を担当した弁護士の隠し撮りの映像
これらの映像が法的、倫理的な問題だけでなく、新たな被害を生む可能性を指摘している。

この会見は、本日別の予定されていた伊藤さんの会見および修正版の上映後のタイミングでセットされていたようだが、伊藤さんの会見がドタキャンになったことで、解決の方途不明のままで、後味の悪い会見になった。

記者会見では、「信頼を裏切られた」(N弁護士)、「恩を仇で返す」(K弁護士)、といった恨み節も聞かれた。

弁護士が感情的になる原因は、伊藤さんの対応にもあるようだ。N弁護士は、伊藤さんから懲戒申し立ても受けているようで、冷静さを装っているものの、精神的に追い詰められている様子だった。

当事者間の感情的な溝は、もはや修復困難であろうが、
それにしてももったいない話である。

政治が介入して刑事不起訴になったといわれる事件の被害者が、実名、顔出しで民事で訴え勝訴する。この社会的に大きなインパクトを与えた出来事を映画化したドキュメンタリーが、被害発生地の日本で闇に埋没するとは社会的損失である。一刻も早く、権利関係を解決して国内上映を果たしてほしい。

漁夫の利で、ほくそえむ人がでないように…。

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